
卯の花腐しソプラノで歌う演歌 松浦都也
この季語はなんとも都合がよろしい
ちょっと場違いなウィットの措辞
陰鬱な梅雨の気分をサラリとする具合に使って成功するようだ
掲句もまたそんな取り合わせ
演歌ををソプラノで歌う だれも聞きたくはない
そこが作者のねらいだろう
(小林たけし)
【卯の花腐し】 うのはなくだし
◇「卯の花腐し」(うのはなくたし)
(クタシは、グタシ、クダシとも。卯の花を腐らす意) 卯の花月(陰暦4月の別名)に降り続く長雨のこと。盛りと咲く卯の花を腐らせるように、しとしとと降る雨。時期的には「花の雨」と「五月雨」の中間の霖雨。その頃の曇空を「卯月曇」や「卯の花曇」という。
例句 作者
ものぐさの句作卯の花腐しかな 関和子
卯の花腐しハンガーに兄を掛けておく 池田澄子
卯の花腐し少女の溶かす片栗粉 永井江美子
卯の花腐し松島行は客二人 江森定子
卯の花腐し静かにとじる眼かな 永井江美子
卯の花腐(くだ)し寢嵩(ねかさ)うすれてゆくばかり 石橋秀野
小走りに抜ける卯の花腐しかな 鈴木萩乃
病み呆(ほ)けて泣けば卯の花腐(くだ)しかな 石橋秀野
病棟へ帰る卯の花腐しかな 平野紀美子
ものぐさの句作卯の花腐しかな 関和子
卯の花腐しハンガーに兄を掛けておく 池田澄子
卯の花腐し少女の溶かす片栗粉 永井江美子
卯の花腐し松島行は客二人 江森定子
卯の花腐し静かにとじる眼かな 永井江美子
卯の花腐(くだ)し寢嵩(ねかさ)うすれてゆくばかり 石橋秀野
小走りに抜ける卯の花腐しかな 鈴木萩乃
病み呆(ほ)けて泣けば卯の花腐(くだ)しかな 石橋秀野
病棟へ帰る卯の花腐しかな 平野紀美子