竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

卯の花腐しソプラノで歌う演歌 松浦都也

2020-06-04 | 今日の季語


卯の花腐しソプラノで歌う演歌 松浦都也

この季語はなんとも都合がよろしい
ちょっと場違いなウィットの措辞
陰鬱な梅雨の気分をサラリとする具合に使って成功するようだ
掲句もまたそんな取り合わせ
演歌ををソプラノで歌う だれも聞きたくはない
そこが作者のねらいだろう
(小林たけし)


【卯の花腐し】 うのはなくだし
◇「卯の花腐し」(うのはなくたし)
(クタシは、グタシ、クダシとも。卯の花を腐らす意) 卯の花月(陰暦4月の別名)に降り続く長雨のこと。盛りと咲く卯の花を腐らせるように、しとしとと降る雨。時期的には「花の雨」と「五月雨」の中間の霖雨。その頃の曇空を「卯月曇」や「卯の花曇」という。

例句 作者

ものぐさの句作卯の花腐しかな 関和子
卯の花腐しハンガーに兄を掛けておく 池田澄子
卯の花腐し少女の溶かす片栗粉 永井江美子
卯の花腐し松島行は客二人 江森定子
卯の花腐し静かにとじる眼かな 永井江美子
卯の花腐(くだ)し寢嵩(ねかさ)うすれてゆくばかり 石橋秀野
小走りに抜ける卯の花腐しかな 鈴木萩乃
病み呆(ほ)けて泣けば卯の花腐(くだ)しかな 石橋秀野
病棟へ帰る卯の花腐しかな 平野紀美子