仕組みとアプローチ － 新型コロナの変異種に感染して抗体が出来つつある状況で変異種を対象としていないワクチンを接種したらどうなるのか

　最近は新型コロナ用ワクチン接種が進みつつあるようです。
　このワクチン接種による影響ですが、発熱から酷いものは死亡とかも有るようですが、現時点ではあまり高頻度ではないようです。
　この点については以前の記事で書きましたが、ワクチン接種から数カ月とかで影響が現れるだけとは限らず、数年、数十年経ってから影響が現れるのかどうか、と言うのが今の所はわかっていません。
　ところで新型コロナの変異種が最近は増えているようですが、これに感染して無症状ながら抗体が出来つつある状態で変異種を対象としていない従来のワクチン接種を受けた場合に、果たしてどうなるのでしょうか？
　ワクチンによって変異種でない新型コロナに対する抗体が体内で作られようとする一方で、変異種に対して抗体を作っている最中だったら、つまり体内で同時に二種類の抗体を作り出そうとするのでしょうか？
　人間の体はそれに対応できるようにうまく出来ているのなら良いのですが、果たして全ての人間の体がそううまく出来ているのかどうか、と言うのは未だわかっていません。
　以前に犬を飼っていた時には「3種混合ワクチン」と言って「ジステンパーウイルス感染症・パルボウイルス感染症・アデノウイルス感染症」を対象にしたものを接種させていましたが、この3つのウィルスはかけ離れた種類であって、今回のような新型コロナウィルスのように従来型と変異種が似ている遺伝子配列と言う状況とは別なわけです。
　それで新型コロナの変異種をＰＣＲ検査で陽性を確認できるのかどうか？と言うと、それは定かではありません。
　従来型の新型コロナウィルスであってもＰＣＲ検査で擬陽性や偽陰性が有る程度有って、そう確実な特定までは行かないのに、ましてや変異種となればもっと擬陽性や偽陰性の割合が増えるのかどうか、と言う事ではないでしょうか。
　このような状況で新型コロナの従来型ワクチンを接種して果たしてどうなるのか？と言うのは変異種がどのようなタイプなのか、にかかっている面も有り、つまりはよくわからないものと思うのですがどうでしょう。