バッド・カンパニー(紙ジャケットCD&2010リマスター) | |
ワーナーミュージック・ジャパン | |
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交代で風邪を引いた。
自分が弱ると‘バッド・カンパニー’をかける。弱腰になると何故かかける1枚で、この音楽を耳にすると「ヒロクニさんは、なんか弱っているらしい」と判断をする。風邪を引くと大騒ぎする。そして、わたしは、怒られた。「この家には、風邪薬もないのか!!」と言われ、「風邪薬はルルだ」。と言われるままに買ってきた。武内ヒロクニは、我侭になる。兎に角、要求が多い!!風邪の時は休養が1番と思い「今日ぐらいは、絵を描くのはやめて寝なさい」。と口うるさく言っても休まない。「寝ていたら退屈だ」。と言う。
アマノジャクの代表みたいな奴だ。
夕食のバックミュージックは、‘バッド・カンパニー’。
ポール・ロジャースの声がヒロクニさんは好きみたいで、「少年の苛立ちと孤独、そして草、そして風・・・・。こんな青さを感じる音楽はあまり無いんだ」。と言って一息入れてから「この中に南京街(voxヒコーキ堂のコト)があるよ」。と言う。このピアノは、ニッキー・ホプキンスでね、ストーンズのピアノもやってたと、目を潤ませながら、うっとり説明してくれた。
そして、話はとまらない・・・・・。
バロック的なものがどうだこうだ、ベケットがどうのこうの・・・・、生田耕作がどうのこうの・・・・・・、種村さんがどうのこうの・・・・、結核の恋人がヒロクニさんと違う人と結婚を選んだとか、俺の絵は観念で・・・・、最初はフムフムとこういう事を言っているのかしら?と頭の中で反芻しているが途中で、頭が脳膜炎を起こしたようになり、宙を向いたまま、へーとかソーとか言っても喋り続けているのです。だんだん、へーとかソーとかも言わなくても勝手に喋っている。時間が経つとなんかヒロクニさんは、「風邪が治ってきた」「元気になってきた」と言う。話を聞いてあげ、受け皿のようにヒロクニさんを受け入れていると自然に元気になるのを発見!!病は気からというが、風邪より話を聞いてもらいたかったのかもしれない。
しかし、次の日からわたしはお疲れで、目も空ろで、口数少なく、無口な人になった。
でも確かなのは明日は平和な休日、ぜったい八時まで寝るしと断言!ひとりで断言!おやすみ