口を開けてエネルギーを食べているような生き物。
とにかく何にかを食べています。
その勢いが威勢がいい。
時折、つばめの巣に雛がいて、
親が来ると口をパクパクあけてかしましい様子を見ます。
つばめの子のそのたくましい様子を見ると、微笑んでしまいますが、
この絵の様子は、微笑ましいのか?
と、少し疑問。
そういう疑問を持たせるところが、武内らしい・・・、と思う。
普通が嫌いな人であります。
だけど、この絵にも独特のユーモアはある。
ちなみに、この絵は、黒のマジックのみで描かれています。
メモに近い絵で、シンプルな仕上がり。
線を描く勢いは、かなり早い。
この速度感を味わって頂けたらいいなぁ~と。
ヒロクニさんは、このところ皮膚が痒いらしく、その痒みを訴えます。
虫に刺されている?
皮膚の様子からそう判断しました。
だけど、何の虫に噛まれているのか分からないので、
ネットで見て見ると、「ダニ」かな?と。
大体、この暑くなってきている最中に、毛布を使っている。
頭の中で、毛布に必死にしがみついているダニを想像した。
まず、ダニアースでダニを駆除してから、毛布に掃除機を入れる。
殺してからでないと、ダニが毛布にしがみつくらしく除去できないらしい。
ダニが毛布に必死でしがみつく様子を、また、想像して身震いした。
掃除機を入れてから、机の下を見て見ると、鉛筆の削りかすがこんもりとある。
ここにもダニがいるのか?と思い、思いっきり掃除をした。
ヒロクニさんは、小まめなのできれいにアトリエをしていると思っていたのですが、
怖い場所が局所に見られ、そこは掃除したくない場所のよう。
掃除機を入れたので、これで一安心と思っていたのですが、一向に噛まれるのが減らないのです。
そんな風なので、「ダニを集めて捨てるだけ!」という
「さよならダニー」というシートまで買った。
ここから我家の会話がおかしなことに。
ヒロクニさん「このダニーというやつの中身は見れないの?」
「ダニを見てみたいのだけど。」と。
私 「ダニは見えないよ。肉眼では見えないよ。」
「あなたは、ゴギブリホイホイの集まっているゴキブリを見たい人なわけ?」
ヒロクニ 「見たいよ。」
私 「ダニは、顕微鏡で見ないと見えないのォー!」
ヒロクニ 「今、この腕の上にいるのを見た。」
「白いヤツ。」
私 「見えるわけない。それ幻覚だって!」
「人は、見たいものを見るという性向があるのォー!」
「客観的にものを見るって意外と難しいのよォー!」
「私も見たい方向に物事をとらえる時があるからね~、わかった?それ幻覚だって。」
ヒロクニ 「確かにそうだ。」(変に素直)
「この痒みは、何だと思う?さほり。」
私 「はっきり分かりません。皮膚科の先生でもないし、皮膚のプロじゃないし・・。」
ヒロクニ 「どうしたらいいと思う?さほり。」
私 「皮膚科のプロに見てもらうしかないってば!!」
その他の会話でも
私 「ダニって、人のフケや垢を食べるらしいよ。」
ヒロクニ 「そんなもの食べるの?嫌だねぇ~。」
私 「毛布にくっついているのじゃないの?」
ヒロクニ 「そういえば、最近風呂に入った時、身体を適当に洗っている。念をいれてない。」
私 「キレイに洗ってない???」
ふ~ん、とため息の私。
不毛な会話が続く毎日でした。
この「何だと思う?」「どうしたらいいと思う?」という言葉を言うことが多くなった。
だから「皮膚科に行かないと。」と言ったのですが、
これまた病院になかなか行かない。
「予約を入れるよ。」と云うと、「まだ、やめといて。」と。
それなのに、「かゆみで制作できないよ。」とか、
「この痒みで死にそうだ。」とか、
「この痒みで自殺しそう。」とか言う。
甘えているようだけど、ここで釘を打っておかねばと思い、
「痒みでは、死にませ~ん。」
「かゆみでは、自殺できませ~ん。」
「かゆみで自殺するのなら早く。」と、突き放すのでした。
病院に行くと、ダニ刺されではなく、「老人性のしっしん」だそうで、
皮膚が弱くなっていて、皮膚が乾燥した時に掻いたら、しっしんになってしまうのだそう。
正確には、「老人性皮膚瘙痒症」と云うらしい。
「老人性・・・」というところに、ショックを覚えたヒロクニさんでした。
今年の12月で85歳になるので、まあ老人です。
私達も老夫婦の域に突入しているのかもしれないが、
今ひとつ自覚がない。
ヒロクニさんは、やっぱり東京で個展をしたいという思いがあって、
歩き不足を解消中なのですが、意外なことで中断してしまいました。
私の見立ても間違っていて、余計なものを色々買うはめになって、散々でした。
ヒロクニさんは、ダニの幻覚まで見るし・・・。
ヒロクニさんの思いは、実現するかな?と、ヤキモキする。
とにかく、コロナで散歩に行かなくなったハンディを埋め、
体力をつけるようにしなくてはいけません。
ダニ、ダニと書いてきて、嫌たらしいわね!と思い、思い出した映画があります。
「アダムスファミリー」という映画がありました。1991年頃に制作された映画。
1と2があり、けっこう好きでした。
この一家は、とても悪趣味で、不幸なことや邪悪なこと、忌み嫌われているもの、
不気味なものが好きで、辞書を読むにもそういう言葉ばかり読んで、
家族で喜んでいるシーンがありました。
↓こちら 辞書から忌み嫌われているものを選りすぐって読んでいるシーン
我家もこんな感じに近しいかったのでは?
この映画は、悪趣味感にコメディが混じり、悪趣味も極めるとユーモラスかもと、思ったり。
不気味なデザインのクッキー(お菓子)が焼かれ、喜んで食べる子供達の姿もあって、
とても家族愛溢れる映画です。
今度、我家でも不気味なクッキーを焼いてみようか?
家族愛溢れる感じがいい。
今、こんなことを思いつくのでした。
記念にダニのデザインがいいかな?(難しそう)
ヒロクニさんは、食べる時、何て言うだろう?
こういう映画は、ヒロクニさんは見なくて、私だけが見ます。
今日は、雨が降っています。
雨が降るころにアガパンサスが我家では咲くことが多い。
↑花が雨に濡れています。
水滴というのは、力があって(表面張力)水が丸みを帯びる。
その水滴も美しい。
宝石のように思ってしまう。
もっと水を知ろうと思い根源まで行くと素粒子の世界にになり、
原子が水を構成していて、原子が引き合う力が働いている。
この引き合う力が水の美しさになっているとしたら・・・。
この水滴につつまれているアガパンサスを見て、思いました。
↑左は、さやいんげん。
右は、朝顔。
種を蒔いたものが芽をだしきています。
↑こちらは、ピンクのエキナセア。
今朝、ヒロクニさんが、雨戸を開けながら「このピンクの花いいよね。」と。
このエキナセアは、ヒロクニさんのお気に入りの花なのです。
花は、雨に濡れてしっとりとしています。
食べたエネルギーがまたエネルギーになって、どんどん増殖していくように感じます。黒のマジックのみで描かれている効果でしょうか、ヒトの本能の素の「エネルギー」をストレートに感じます。
皮膚のこと、読み始めたときに「これは加齢による乾燥なのでは……」と思いました。なぜなら、3か月くらい前に夫(63歳)が同じ症状だったからです。
夫は「皮膚病だ!」と大騒ぎしていましたが、「とりあえず塗ってみて。様子をみて病院に行こうね」と、ワセリンのような保湿クリームを塗ったらすぐに効果が出ました。
ワセリンとかニベアとか、お値段の安い保湿クリームで大丈夫みたいです。「肌を乾燥させないこと」がキーポイントなようです。
「老人性」というより「加齢による」が正確だと思います。加齢により肌が乾燥してしまうのは致し方ありません。
加齢はしょうがないことなので、ヒロクニ先生があまりショックを受けていただかないとよいなあと思いました。
東京での個展、楽しみにしているので、乾燥と運動不足をを打ち負かしてくださると嬉しいです。
アダムスファミリーは面白かったですね。シュールで悪趣味なのに映像がきれいで、上手に作ったなあと思いました。さほりんのおっしゃる通り、家族愛の映画なのですよね。
ダニのクッキーは脚を成型するのが難しそうです。食べるのも……うーん、嫌かも(笑)
アガパンサス、近所のお庭でも見かけます。大きくてダイナミックなのに花が繊細で美しいです。
植物の水滴は、本当に宝石のようです。
映画「極道の妻たち」で、姐さんの岩下志麻が構成員の愛人のかたせ梨乃にごっつい宝石を見せて「見てるとからだの芯が熱くなるやろう。それがおなごっちゅうもんや」というようなセリフがあったことを思い出しました。
宝石もそうですが、このように美しい自然の水滴を見てもからだの芯ががぼぅっとなります。水というものの美しさがなせる技なのかもしれません。
朝顔の季節かあ、と一気に夏を感じました。エキナセアの花芯の強いピンクと花びらのきりっとしたピンクの感じが、ヒロクニ先生によく似合うと思いました。
いつもていねいにお返事を書いていただき、ありがとうございます。
ヒロクニ先生にお話ししていただいるなんて、恥ずかしいです。
ブログのコメントでやり取りしていること、私もいつもさほりんとお話ししているような気持ちになります。
文章でやり取りすることは古典的ですが、双方の考え方や人間性をとても感じられることだと思います。
いつもありがとうございます。
ちょっと一息入れてしまっていて、ご返事が遅くなってしまってすいません。
この作品は、飛行機(作品605)と描かれた時間がとても近く、ともりんの感じたとおりです。マジックの作品は、どれも線の勢いが早い。一枚、一枚ていねいに描くというよりは、量産してうまくいったと思うものを残しているようです。
皮膚のことは、どうもそうみたいですね。以前は、「ニベアを買ってきて欲しい。」とよく言われていたのが、全くなくなっていました。それから長く経っての出来事です。皮膚が加齢で乾燥しているのが原因だと、お医者様から伺いました。ともりんのご主人様も大騒ぎしていたのですか?やっぱり、男性は、騒ぐのだ・・・と納得。きっと、どこの家庭でもみられる光景なんでしょうね。「病院にいこうね。」の声かけ、優しいなぁ~と、思いました。いい感じです。
東京の個展は、念頭にあるらしく、いつも言います。また、東京で再会できると嬉しいですね。ちょっと月日が経っているので、私も加齢が、加わっているけど・・・・。
やっぱりアダムスファミリーは面白かったとの共感、感性の共通点を感じます。アガパンサスは路地でもよく咲いているのを見かけます。涼しげなのがいいとよく思います。「極道の妻たち」は拝見していないのですが、そんなシーンがあるのですね。宝石、ドスコイ!ですね。凄い!!その映画、ちょっと、怖いもの見たさの気持ちが湧きます。
ヒロクニさんは、ピンクのエキナセアを見ると、毎年同じことを言うので、好きなんだと思います。ヒロクニさんに似合うと言う言葉、伝えておきますね。照れたりするのかな?
いつも、コメントありがとう!
私もいつも楽しんで、返信書かせてもらってます。
ともりんとさほりんですから・・・。