システム・エラー
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農村や、山奥で一家族だけで住んでいるわけにも、現代人はいかないので、やはり都会で生活するには、会話の技術がとても必要だと思うね。いくら、メールとかがあったりしてもだよ。黙っていても、誠実に生きれば、分かってくれると信用したいけど、それは、届かない理想論だよ。力づくの説得とまではいかないけど、可能なかぎりの納得を人には、してもらいたいよね。
まあ、女性との交際で、一番ネックになるのもここだと思うけど。どうして、ああいちいち女性というのは、訂正しないと気がすまないのかね。こちらの気持ちをくんで、理解の歩み寄りみたいなことをしても良さそうなのに。これも、自分の力不足だよ。
でも、最終的には、話を聞けばいいんだろう、という豪快な結論に至るけど。「そうそう、そうだよね、疲れたんだよね」とか、頑張れば出来るんだよ。だけど、時に面倒くさくならない? すべての話好きの異性のこころを射止めている男性に祝福と呪いあれ。
まあ、冗談だよ。自分の仕事のはじめに、売り込むときにも努力が言ったな。成功間違いなしだし、あなたたちにもお金が入ってくる話なのに分かってくれなくてね。いまでは、最初の理解者みたいな顔して、ぼくの才能に、その原石に気付いたのは、おれが最初と、あきれちゃうけど、そんな人々もいるんだ。怒ったりはしないけど、ちょっと動揺ぐらいはするよ。だったら、最初から、ぼくの提案を受け付けてくれても良かったのに。でも、タイミングというのは、人間の力の及ぶ範囲外でも、確かにあるしね。あのぐらいの認められない期間は、いま振り返ると、とても重要だったと思うし。結果が良ければね。実際、良いから仕方がない。
ぼくの友達が言ってたよ。雑誌に文章を書いているライターなんだけど、調子に乗っているときは、文章だけで何でも出来そうだって。不可能なことは一つもないような気持ちになるんだって。その友人は、まあ例にもれず口下手だけど。ぼくも、そうなんだ。自分の作ったゲームを、子供たちが手にして喜んでいる姿を見る前から、このゲームで楽しませることなら何でも出来るような気持ちになるもんね。そういう奇跡の一瞬、ある種の恍惚状態は、とても幸せだよ。すぐ、現実に戻されて、引っ張り回されるけど。
みんなは、どうしているのかな? たまに会う両親とか、彼女の家に遊びに行ったときの振る舞いとかの話しだけど。何かの役をあてがって欲しいぐらいだよ。今日は、彼は孝行息子の役で、実家に帰ってきます、とか帰る前に親にアナウンスしてもらいたいね。じゃないと、家に入る前から、なんかぎこちないし、照れくさいし、ぶっきら棒にはなるしね。普通でいられないんだ、人間関係って。正常じゃないのかな。でも、みんなもこんなものだろう。違う?
さあ、眠くなってきたよ。誰にもなにも話さないけど、理解してもらいたいな。いや、好きな人だったら、なんでも話したくなるのかな。幕みたいなものは作らないで、引っ剥がして欲しいな。それには、酒かな。真理には酒かな。アルコールの力を借りれば、どんなお道化もできるんだよ。自分では、居酒屋飲み、と呼んでいるんだけど、騒いで、笑わせて、そして自分では、もっと笑って。そんな時に、一人でも浮かない顔しているやつがいると興ざめだけど。そいつのために、もっと力を発揮して、努力するけど大体は駄目だね。もっと相互理解の話をしたかったんだけど、まだ腹を割って話していないのかね。ごめん、今度するね。嘘はつきたくはないと思っているんだ。口を開けると、サービスして大事な結末には至らなくなってしまうんだ。
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農村や、山奥で一家族だけで住んでいるわけにも、現代人はいかないので、やはり都会で生活するには、会話の技術がとても必要だと思うね。いくら、メールとかがあったりしてもだよ。黙っていても、誠実に生きれば、分かってくれると信用したいけど、それは、届かない理想論だよ。力づくの説得とまではいかないけど、可能なかぎりの納得を人には、してもらいたいよね。
まあ、女性との交際で、一番ネックになるのもここだと思うけど。どうして、ああいちいち女性というのは、訂正しないと気がすまないのかね。こちらの気持ちをくんで、理解の歩み寄りみたいなことをしても良さそうなのに。これも、自分の力不足だよ。
でも、最終的には、話を聞けばいいんだろう、という豪快な結論に至るけど。「そうそう、そうだよね、疲れたんだよね」とか、頑張れば出来るんだよ。だけど、時に面倒くさくならない? すべての話好きの異性のこころを射止めている男性に祝福と呪いあれ。
まあ、冗談だよ。自分の仕事のはじめに、売り込むときにも努力が言ったな。成功間違いなしだし、あなたたちにもお金が入ってくる話なのに分かってくれなくてね。いまでは、最初の理解者みたいな顔して、ぼくの才能に、その原石に気付いたのは、おれが最初と、あきれちゃうけど、そんな人々もいるんだ。怒ったりはしないけど、ちょっと動揺ぐらいはするよ。だったら、最初から、ぼくの提案を受け付けてくれても良かったのに。でも、タイミングというのは、人間の力の及ぶ範囲外でも、確かにあるしね。あのぐらいの認められない期間は、いま振り返ると、とても重要だったと思うし。結果が良ければね。実際、良いから仕方がない。
ぼくの友達が言ってたよ。雑誌に文章を書いているライターなんだけど、調子に乗っているときは、文章だけで何でも出来そうだって。不可能なことは一つもないような気持ちになるんだって。その友人は、まあ例にもれず口下手だけど。ぼくも、そうなんだ。自分の作ったゲームを、子供たちが手にして喜んでいる姿を見る前から、このゲームで楽しませることなら何でも出来るような気持ちになるもんね。そういう奇跡の一瞬、ある種の恍惚状態は、とても幸せだよ。すぐ、現実に戻されて、引っ張り回されるけど。
みんなは、どうしているのかな? たまに会う両親とか、彼女の家に遊びに行ったときの振る舞いとかの話しだけど。何かの役をあてがって欲しいぐらいだよ。今日は、彼は孝行息子の役で、実家に帰ってきます、とか帰る前に親にアナウンスしてもらいたいね。じゃないと、家に入る前から、なんかぎこちないし、照れくさいし、ぶっきら棒にはなるしね。普通でいられないんだ、人間関係って。正常じゃないのかな。でも、みんなもこんなものだろう。違う?
さあ、眠くなってきたよ。誰にもなにも話さないけど、理解してもらいたいな。いや、好きな人だったら、なんでも話したくなるのかな。幕みたいなものは作らないで、引っ剥がして欲しいな。それには、酒かな。真理には酒かな。アルコールの力を借りれば、どんなお道化もできるんだよ。自分では、居酒屋飲み、と呼んでいるんだけど、騒いで、笑わせて、そして自分では、もっと笑って。そんな時に、一人でも浮かない顔しているやつがいると興ざめだけど。そいつのために、もっと力を発揮して、努力するけど大体は駄目だね。もっと相互理解の話をしたかったんだけど、まだ腹を割って話していないのかね。ごめん、今度するね。嘘はつきたくはないと思っているんだ。口を開けると、サービスして大事な結末には至らなくなってしまうんだ。