システム・エラー
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人間って、長持ちしない生命体だと思ってさ。そのことを考えると憂鬱になるんだ。あと、幸せの形態の最高が、家族を増やすことにあるとしたら、なんか南米的な大らかさで、増やすことでもあるんだけど、それぐらい親にしてあげたいな、と考えるのが自然の帰結かなともね。公園で孫と歩いているお祖父ちゃんとか、お祖母ちゃんて、あれぐらい絵になる姿もないと思うよ。でも、欠陥があるんだろうね。駄目なんだよ。そのウエットすぎる関係が。
でもさ、証明したいこともあるんだ。ぼくは、数人の男兄弟なんだけど、誰も料理とかしなくてさ、自分の母親が、意外と料理うまかったんだぜ、とか言っても誰も証明できないんだよ。証拠の未提出だよ。消えゆく記憶かな。少しでも、こうして口には出しているんだけどね。やっぱり、能書きより実物だよね。だからといって、他のものが食べられないこともないし、マザコンでもないよ。料理に対しては、口うるさくない人間の一人だよ。
ただ、親が入院している姿なんか見たときには、自分のバックグラウンドの危機みたいなものを感じない?それを当時の恋人に言ったんだけど、なかなかね、理解してくれなかった。ああいうことから隙間って、広がっていくんだろうね。
でも、いまは多くの時間を、一人で生まれてきて、一人で死んでいくんだろうな、とか考えているよ。刹那的とかでもなく、自分だけが真理をみつけたんだ、とかそういったおごった気持ちはまったく抜きにしてね。実感でもあるし、さばさばした気持ちでもあるんだ。しかしね、たくさん陰で助けられているんだろうな、とかそうしたひっそりとした予感もあるんだ。まあ、一人の人間の実力なんて、たかが知れているものだしさ。
性格って変えられる? それとも、変えられない? なんか、どうしても手抜きができなくてさ。空回りしても、突っ走りすぎちゃんだよ。自分の尻尾を追いかける犬みたいな情景だけどさ。滑稽でも、仕様がないよね。そうプログラミングされているのかな。まあ、成功したかったら、多かれ少なかれ、狂気を含んだ執着も必要になってきてしまうと思うしね。でも、そう考えても無駄にしている時間って、多いよね。中毒だよ。自分を切羽詰った状況に追い込むのがね。だけど、深夜に呼び出される医者に比べたら、ストレスなんか足りないぐらいだけど。
そうなんだ、どうしても人の役に立ちたいな、とか、最後は考えてしまうんだよ。ぼくのゲームが多少、売れたって、機械を持っていない子供にとっては、大人にもだけど、関係ない話になってしまうものね。そう、全員に影響を与えたいとか、名声の範囲を伸ばしたいとも、言っているんじゃないよ。ただ、少しでも不幸とか飢餓とかあるなら、自分もそれに関わらなきゃ駄目だとも、考えるんだ。自分は指示して、対岸にいるわけにもいかないしね。そうした、人が多すぎるんだよ。批評は、一人前にするくせにね。怒りじゃないよ、ただ絶望と悲哀だよ。手を汚したいと思っているんだ。将来、そうしたことに打ち込むよう、いまから道を作っていこうかな、と思案中なんだ。
結局、といってまとめないことも多いけど、人生って短すぎるなと思ったりね。なんか人に良いことをしてあげたいな、としても永続するには、気が散ってしなうことも多々あるし、もっと優しい人間になりたいな、とかそうした人間をみつけたいな、とか思ってしまうね。まだまだいるよね。心底、人のためになるよう生き抜こうと実行している人が。墓になんて書かれたい? 自分のことを最優先させる人でした、自分のメリットしか考えない人でした、とか?
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人間って、長持ちしない生命体だと思ってさ。そのことを考えると憂鬱になるんだ。あと、幸せの形態の最高が、家族を増やすことにあるとしたら、なんか南米的な大らかさで、増やすことでもあるんだけど、それぐらい親にしてあげたいな、と考えるのが自然の帰結かなともね。公園で孫と歩いているお祖父ちゃんとか、お祖母ちゃんて、あれぐらい絵になる姿もないと思うよ。でも、欠陥があるんだろうね。駄目なんだよ。そのウエットすぎる関係が。
でもさ、証明したいこともあるんだ。ぼくは、数人の男兄弟なんだけど、誰も料理とかしなくてさ、自分の母親が、意外と料理うまかったんだぜ、とか言っても誰も証明できないんだよ。証拠の未提出だよ。消えゆく記憶かな。少しでも、こうして口には出しているんだけどね。やっぱり、能書きより実物だよね。だからといって、他のものが食べられないこともないし、マザコンでもないよ。料理に対しては、口うるさくない人間の一人だよ。
ただ、親が入院している姿なんか見たときには、自分のバックグラウンドの危機みたいなものを感じない?それを当時の恋人に言ったんだけど、なかなかね、理解してくれなかった。ああいうことから隙間って、広がっていくんだろうね。
でも、いまは多くの時間を、一人で生まれてきて、一人で死んでいくんだろうな、とか考えているよ。刹那的とかでもなく、自分だけが真理をみつけたんだ、とかそういったおごった気持ちはまったく抜きにしてね。実感でもあるし、さばさばした気持ちでもあるんだ。しかしね、たくさん陰で助けられているんだろうな、とかそうしたひっそりとした予感もあるんだ。まあ、一人の人間の実力なんて、たかが知れているものだしさ。
性格って変えられる? それとも、変えられない? なんか、どうしても手抜きができなくてさ。空回りしても、突っ走りすぎちゃんだよ。自分の尻尾を追いかける犬みたいな情景だけどさ。滑稽でも、仕様がないよね。そうプログラミングされているのかな。まあ、成功したかったら、多かれ少なかれ、狂気を含んだ執着も必要になってきてしまうと思うしね。でも、そう考えても無駄にしている時間って、多いよね。中毒だよ。自分を切羽詰った状況に追い込むのがね。だけど、深夜に呼び出される医者に比べたら、ストレスなんか足りないぐらいだけど。
そうなんだ、どうしても人の役に立ちたいな、とか、最後は考えてしまうんだよ。ぼくのゲームが多少、売れたって、機械を持っていない子供にとっては、大人にもだけど、関係ない話になってしまうものね。そう、全員に影響を与えたいとか、名声の範囲を伸ばしたいとも、言っているんじゃないよ。ただ、少しでも不幸とか飢餓とかあるなら、自分もそれに関わらなきゃ駄目だとも、考えるんだ。自分は指示して、対岸にいるわけにもいかないしね。そうした、人が多すぎるんだよ。批評は、一人前にするくせにね。怒りじゃないよ、ただ絶望と悲哀だよ。手を汚したいと思っているんだ。将来、そうしたことに打ち込むよう、いまから道を作っていこうかな、と思案中なんだ。
結局、といってまとめないことも多いけど、人生って短すぎるなと思ったりね。なんか人に良いことをしてあげたいな、としても永続するには、気が散ってしなうことも多々あるし、もっと優しい人間になりたいな、とかそうした人間をみつけたいな、とか思ってしまうね。まだまだいるよね。心底、人のためになるよう生き抜こうと実行している人が。墓になんて書かれたい? 自分のことを最優先させる人でした、自分のメリットしか考えない人でした、とか?