
今日読んでいた軽めの読み物。
ネイバーの人気ブログを書籍化したもので、考古学専攻の女子大生が漫画で描く陶磁器にまつわるお話です。
かわいらしく、時にノスタルジックで、時に現実的すぎる漫画の後に、その想像の種になっている陶磁器がひとつずつ紹介されています。
イラストがとってもキュートで、言葉も話し言葉なんだけど、なんといってもよい意味でオタク特有の自由な想像力がステキ。
ものすごく共感しました。
作者はもちろん賢いお嬢さんでスヌンに勝ち残って好きな勉強をしているのでしょうけど、受験競争が熾烈な韓国社会では、好きな勉強にめぐり合えるのはとっても幸せなことなのだろうと思います。
以前韓国の学生が
「日本には技術者を芸術家として大切にする文化があってうらやましい」と言う話をしてくれました。
確かに韓国で陶芸家が芸術家扱いになったのは最近のことのようで、この本に紹介されている陶磁器には作者の名前がありません。
日本だったら、ある程度さかのぼったら「XX作」なんて箱に入れられて、私たちも「ほ~、あの人の作品だったらすごいよね。あ。でも、贋作かも・・・」な~んて目で見てしまうでしょう?
名のない作家の作った陶磁器はその分、純粋に評価されているところがあるかもしれません。
(もちろん割れやすい陶磁器が何世紀も残っているところに歴史的な価値もあるのでしょうが)
作者はブログ掲載当時は学部生で(今は何をやっているのかしりませんが)、研究者でもなく教職者でもなく、名もない学生だからこそこんな自由でかわいらしい本を書けたんだと思います。
素朴でステキな韓国の陶磁器に通じるものを感じました。
こんな人におススメです。
小説は難しいけど、韓国語の本を読んでみたいなぁ。
韓国の陶磁器に興味があるんだけどどこから勉強したいのかわからない。なんだか難しそうだし・・。
Sweet Sorrowのソン・ウジンのファン。(ウジンのおススメですよ~)
・・韓国文学のカテゴリーを作ったのですが、いきなり番外編ですね。
リンク追加
うちの子も読んでいるので、韓国語わからなくても楽しめるのだと思いますが、言葉もおもしろいので訳してみました。
スキャンしたものをgooに持ってくるとサイズがおかしくなってしまうので(私だけ?)
こちらからどうぞ。
リンクはトップページなので、トップが変わっていたらちょっと探してみてくださいね。 左の 「책」カテゴリーに入れておきます。
とってもかわいいのでゼヒごらんあれ。