たままま生活

子育ての間にこっそりおでかけ・手作り・韓国語・・・。
多趣味な毎日を紹介します。

パジュブックシティー

2012-01-10 08:27:11 | 韓国文学
ハプチョン(合井)からハンガン沿いを30分。

なんだか寂しいところです。


この後雪が降り出して・・・天気の印象もあるんだけど、
広い敷地に建物がぽつぽつとあるのがソウルとは全然違う風景です。

パジュの出版文化都市(ブックシティー)は、出版社、印刷工場、流通倉庫などが集まっています。政府主導で出版流通の拠点を造るべく沼地を造成して出版社を集めたそう。

出版各社がそれぞれ個性的な社屋を立てているので建物だけでも一見の価値あり。
しかし人っ子一人いません・・・。

ので、よくいろんな撮影に使われるそうです。


歩いていくと、お。


チャンビ(旧創作と批評社)



そして


文学トンネ。




知り合いがいたので、うれしいことに会社の中を案内してもらえることに!!




(袋に入れてセットしてくれてました。)


「他に見たいところがありますか?」
「タルに行きたいです!」

「代表いますか?」(チーム長)
「今日は来てません。」(タルの職員)

いえ、この日の突然の流れで本人に会うなんて、心の準備ができてませんから。
来ていないくらいでいいです、私は。






一番奥がイ・ビョンリュル作家が座っているであろう席。
エニブックスと違って片付いてる!!!

私がイ・ビョンリュルと私(↓の記事参照)について熱く語ると
「せっかくですから・・・好きな本持って行っていいですよ。
 何か欲しい本がありますか?」

「タルの本なら全部・・・あ、クルリムの改訂版が出たんですよね」
「ええ、結構内容変わっているんですよ。」
「あと、センソン作家も」
「はい。どうぞどうぞ。」

というわけで、あつかましくも3冊ももらってしまいました。


ああ、こっそり代表の席に座って写真撮ればよかった><



本を巡る縁って素敵だな、と思ったり、

もう図々しくてもいい年だと思っているので、
「好きなものは好き!!」といろんなところに言っているとつながるなぁ。
としみじみ。


この時点で本が6冊。
手で下げる重いのでずっと赤ちゃんのようにダッコしていました。


ブックシティーではショールームとして自社の本を紹介するギャラリーや図書館、
カフェを併設している出版社も多いそうです。

社屋も著名な建築家が手がけているそうで、建物だけでも一見の価値ありです。


ドイツの美術系出版社、タッシェン社のビル。




インフォメーションも準備中。


ソウルに飽きた本好きな人はぜひ行ってみてくださいね。





友達が下調べしてくれたヨルファダンという出版社のライブラリー。
写真集などを手がけている出版社のようで、いろんな写真集を手にとって見ることができ、




奥の方には古い本がたくさんあって、うちの先生が来たらよろこびそうな・・・・。




2階の回廊から見た様子。


と、ここで奇跡のメールが!


夕ご飯まで付き合ってくれることになって一緒にサムチョンドンへ。
ゲストハウスの部屋に荷物を置いて外に出るといきなりサラサラの粉雪が!!
暖かいカフェへ急げ~。



まずはユン。という韓国スイーツを扱うカフェ。
コグママッタン(大学芋ですね)はりんごが入っていて、りんごの果汁かなぁ?
甘酸っぱいシロップがおいしいです。
ナッツのたっぷり入ったホットクは+2000ウォンで飲み物に追加できます。

ここでゆっくりおしゃべりをして、
お腹空いてないけど夕ご飯。



ムール貝の炊き込みご飯弁当。

私の泊まっているカフェでお茶飲みながらまたおしゃべり・・・・。

この日はご飯2回、カフェ3回でした^^;



本の話、音楽の話。と話題は尽きません。

気づくとこの日はカフェに3回も行っていました。
寒い寒いと歩き回って、カフェでまったりするのがいいのよね~。


『イ・ビョンリュルと私』

2012-01-09 00:11:06 | 韓国旅行
私が大好きなエッセイ、クルリムの作者にして

イ・ソラオンニのラジオの放送作家にして

タブローの小説の出版者にして

キム・ヨンスの作家近影写真までクレジットされている




この何年かの韓国語読書の中で忘れたころにばったり見かける、イビョンリュルって何者?



「タルって出版社というか、インプリントって言うんですけど、文学トンネの中に編集室があるんです。ほら、タブロの本にタルってマークがついているでしょう?
そこの代表ですね。イ・ビョンリュルさんは。」


と、正解を聞いたのはハプチョン(合井)のポリパプ屋さん。


この日は韓国人の友達の案内でパジュの出版都市に向かうことに。


そうだったのか~。と、ちょっとすっきりしつつ、
そういえばイ・ビョンリュルっぽい看板のカフェがあるんですよ~、と数日前に行った
「短い旅行の記録」の店先まで。



「ほら、字体とか、イ・ビョンリュルの本の装丁に出てきそうでしょう?」
「そういえば、そうですね・・・・。」(私がオタクすぎて若干引いている)
「でも、本棚に個性がないというか、読みたい本がないんですよね~。」
「だったら、文学トンネ(出版社)が経営しているカフェに行ってみませんか?」

と、向かった先が駐車場通りのサンス(上水)寄りにあるカフェコンマ。



ここ、本棚が全部文学トンネの本。
私大好きなんですよ~。文学トンネの本。



ピンクのキム・ヨンスから、「楽器たちの図書館」まで、家にある本を並べてみました。
本当は『クジラ』とか『童貞なき世界』とかそれこそ『クルリム』とか、どこかにあるはずなんだけど探し切れずに断念。



2階まで吹き抜けになっていている本棚をすべて見たいところだけど、次に向かいます。



今回の旅で一番の収穫でした。
ここに暮らしてもいい、と思ったね。

イ・サンの歩いた道でSweetSorrowに出会う。

2012-01-08 23:52:33 | 韓国旅行
一人になってとりあえずバスに乗ってソウル駅に向かいます。



バス停から見たソウル駅。

帰りは空港鉄道になるかもしれないのでとりあえず下見。してから、旧ソウル駅へ。





今は復元された建物も公開され、また展示会場にもなっています。

このときも現代アートの企画展をしていたので、作品のある部屋は写真が取れません。
ちょっと面倒くさいですね~。
オーディオガイドを借りて周ります。

今回の旅行は文学がテーマだったので行ってみたい作品の舞台がいくつかあったのです。



ここが李箱の「翼」に出てきた大食堂。と、思ったら、
オーディオガイドでも「李箱の翼という詩にもこの大食堂の当時の様子が描写されています」という説明があって感激。


ここから、向かうのが



当時の三越京城支店。
李箱が行った屋上は



今ではニューヨークで人気のケーキサロンができています。

これもなんかの縁なので、食べてみます。



洋ナシのクランブルとグレープフルーツのエイド。

クランブルが大粒で、ショートブレッドが乗っているような食感。
ちょっとヘビーで残しました。
ちなみに今回の旅行で一番高価な食事がこれ。

ぐるっと周って新館に降りるとなんと、2日後に顧客感謝イベントでSweetSorrowのミニコンさがある、というポスターが。


知ったら行きたくなるけど行けないなら知りたくなかった・・・><

と、ちょっと切ない気持ちになりつつ、今回3つ目の宿所に移動。


コネストさんに出ていた126マンションです。
ここ、本当に居心地がよくて、次からずっとここでいいです。

1階はカフェで2階がゲストハウスになっています。
2階にも宿泊者だけの小さなリビングがあり、1階のカフェに行けばいつも誰かいる。
そして部屋にこもれば誰も干渉しない。




私が泊まった部屋と部屋の窓から見える景色です。

夕ご飯を食べるべく後輩ちゃんを誘って



クァンジャン市場でピンデトック。

チョンゲチョン沿いを東大門まで歩いて、



Doota!のビーンズビンズであったかいアメリカーノとイチゴワッフル。


ボリュームがあって食べきれない、と思ったけど、ぺロリと食べてしまうものです。


気づけばこの日はチャマシヌントゥルからスイーツ3連発。
大丈夫か・・・私。




みんなに会う日

2012-01-08 23:31:44 | 韓国旅行
翌日はみんなに会う日。
別名、私がみぃ。さんを連れまわすミステリーツアー。

一緒に過ごしたおけいはん。とみぃ。さんにもらったステキな写真はこちらから


(人からいただいた写真がアップできないんですけど・・・私だけ??)

コンサが終わったので、宿所を移動。

荷物を置いて向かったのはスイートソロウの母校のヨンセ大学。


今回のコンサはコリョ大学だったので、せっかくならヨンセに行ってみたい、という
スイートソロウペン2人と

韓国留学中のブックカフェソウル支部の後輩ちゃんたち4人+その友達1人と

兵役中だけどたまたま休暇中だった私の韓国語の先生ヨングさんと


まとめて会うことに。


みんな、ついででまとめてしまってごめん><


でも、個人的に会わせてみたかった人もいたのでいいかな~。と。


ヨンセ大に留学してる後輩ちゃんに校内を案内してもらいました。



そして二人減ってサムチョンドンへ。


お汁粉を食べました~。

狭いお店でみんなでくっついてお汁粉を食べるのが楽しかったし、おいしかった。


サムチョンドンの突き当たりまで行って先に帰る二人を見送り、
だらだら坂を下って安国方面に戻ります。

このときキョンボックンの石垣の上に見えた細~い月がなんだかとってもきれいで。
写真にはうまく写りませんね~。




宿所に戻って韓屋でぬくぬく。


仕事の終わった友達二人と合流してインサドンでご飯。


ご飯の進むチムタクです。

そういえば昼も新村でタッカルビを食べた私とみぃさんとおけいはん。


前の晩のタッカルビからずっと鳥ばっかり食べてます。


6月までソウルで勉強する後輩ちゃんとまた軍隊に戻るヨングさんをあっさり見送って、

最後は女子5人で宿所に戻ってケーキとワインで乾杯。



この日は3人で韓屋の離れを貸切です。
ご主人に確認したんですけど、泊まらないなら友達が遊びにきてもかまわないんですって。
でも、こっそり泊まってもぜんぜんばれない気がしましたけどね。

ちなみにソウルナビで扱っているクンデムンチプというところです。


冬のオンドルはいいですよ~。
テレビもないんだけど、一晩だけなので気になりませんでした。

オンドルの温度を目いっぱい下げて(それでも50度くらい?)おやすみなさい。

※オンドルが熱すぎるとのぼせて起きてしまうことがあるんですけど、
 思うに昔のオンドルってご飯の支度ついでに火をつけて
 自然と夜中に消えていたはず。
 オンドル低めにしたほうが熟睡できます、オタメシあれ。


そうそう、韓屋のドアって閉めるのにコツがあって、


角がぶつかって閉まらない??と思ってから
ぐっと力を入れて引っ張ると


ピッタリと閉まります。

ガラスのドアの内側に、厚めのふすま。
窓は2重になっていて、内側のガラスには紙を貼り障子風にしていました。

翌朝は、母屋に行って普通の朝ごはん。


部屋に戻ると・・・・快適すぎて動けません。


注)コタツではありません。

気合を入れて北村散策にGO!



街角の写真を撮るおけいはん。をとる私。


チャマシヌントゥルでお茶タイム~。

蒸したてのかぼちゃの蒸しパンとステキな景色。


空港バス停でみぃ。さんを見送って、ここからしばし一人旅です。








『神とともに』

2012-01-07 13:59:15 | 韓国文学
エニブックス(文学トンネのマンガ部門)でプレゼントされた本。

内容は現代韓国版『往生要集』という感じで、主人公が死んで地獄めぐりをする漫画です。

現代の韓国社会も反映されていて死後の世界もハイテク化されてます。
... ... たとえば納骨されたお知らせが死後の世界にメールで届くんですが、それを見た死後の世界の担当弁護士(審判=裁判があるから)は「ロイヤル層ですね。」納骨のロッカーも一番上と下は人気がなく、真ん中あたりは高額なのです。それを聞いた主人公は「マンションを買おうと半地下のアパートを転々としてたのに、死んでロイヤル層に入るとは・・・」と泣き笑い。

韓国人の宗教観と、韓国の現代社会を細か~く描写しているので、卒業論文かけるんじゃないの?と思うほど勉強になります。

クスリと笑えるところもあり、切ないところもあり。まだ上巻しか読んでないけど、無事に成仏したらすっきりするのでしょう。


books

2012-01-05 13:43:22 | 韓国旅行
今回の旅行で手に入れた本たち



借りて読んだけどやっぱり買ってしまった 나는 유령작가입니다
と경이러운 나 、どちらも 김연수。



最近はまって読んでいる전성태.
국경을 넘는 일 、これは売り場になくて取り寄せてもらったらなんと10%割引になりました。
売り場で見つけた現代文学賞の作品集は、전성태作家が大賞なので買わずには通れませんでした。
新潮に渡辺先生の訳で掲載されていたパク・ミンギュの『ロード・キル』の韓国版も入ってます。




박현욱作家は何か短編が欲しいな~と思っていて、 그 여자의 침대を。
・・・と、ここまでは私が欲しくて買った本。

以下頂き物。

留学中にブックカフェソウル支部(!)をしてくれている後輩に頼んでおいたのは
次の3点。

천명관 の新刊が出たら絶対買ってね。
文学賞をとった本はチェックしてね、特に文学トンネ系。
後、何かあったらお願いします。

買った本は一度読んでから送ってね、と約束しましたが現地であって受け取りました。

左は文学トンネの新人賞らしい。

죽을 만틈 아프진 않아



左は東仁文学賞の受賞作。(←お金を払ったのはこれだけだった)
右は後輩のオススメのキムエラン。



日本語学校の卒業生にもらったおもしろ日本語学習本。
韓国語の勉強にもなりそう。


달 編集室 (文学トンネ内の独立採算部門なのかな?インプリントと呼んでました)
でもらったセンソン作家の本と


現地で知ったのですが、実は달の代表だった、 이병률作家の꿀림。
改訂版がでました~。



エニブックスでもらった死後の世界漫画と



同じくエニブックスでもらったレアな販促グッズ。


호연作家の三コマ日記帳と
テルマエ・ロマエのしおりと紙石鹸。
エニブックスは文学トンネの漫画部門なんですが、テルマエ・ロマエの韓国語版も手がけています。






本を通していろんな人と出合えたのがとてもありがたく不思議でした。
憧れのイ・ビョンリュル作家に最大限近づいた今回の旅行でした。(詳しくは後で)

私もまだ全然読んでないです。

また少しずつ紹介しますね~!