雑感三題(2021.10.8~9日作)
Ⅰ 大衆は群盲だ・・・たとえ 一人一人は智者であっても・・・
群盲であるがゆえに
大衆をおろそかにしてはいけない
群盲はヌーの大群のように
雪崩を打って 一気に
その方向に進む
2 人間が人間として生きようとする時
極楽浄土(エデンの園)は 人間の住む所ではない
何人も 自己の意のままになる所では
人間として生きる事は不可能だ
そこでは人間は虚(バカ)になるより外にない
善と悪 その判断の出来ない限り 人間は
人間として完成し得ない
極楽浄土では何も考えず 総てが 手に入り
人は空虚な動物と化す
3 祈るだけでは平和 幸福は 訪れない
行為 行動する事 基本だ
バチカン 世界の膨大な祈りを集めて
それから ?
世界には 眼を覆いたくなる程の困難が溢れ 多くの人達が
飢えや 暴力に苦しんでいる
金銀財宝に飾られ 覆われたバチカン その奥で
主達はいったい 何を ?
実際的 現実的 救済行為は行われて いるのか ?
金銀財宝 その宝物の一部でも その
救済に当てられて いるのか ?
当てられないもの なのか ?
飾り立てるだけが
権威では ない
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再び 故郷には帰れず(完)
最初の医師の門を叩いた時には十時になっていた。
「親父とお袋が死んでしまったんです。診てやって下さい」
わたしは懸命に自転車を漕いだ後の疲労感と共に、息せき切って言った。
応対に出た四十代後半と思われる医師はだが、わたしの言葉を聞くと極めて素っ気なく、
「何 ? 死んだ ? 死んだんなら死んだんだよ」
と言って、わたしの必死な様子にも係わらず、取り合おうともしなかった。
「ええ。でも、まだ、誰にもお医者さんには診て貰ってないんです。一度、診てやって下さい」
わたしは再び、懇願するように言った。
「死んでしまったものは死んでしまったんだよ。無駄な事だね」
医師はまた言った。
わたしは、あまりに素っ気ないその医師の態度に業を煮やすと、そのまま背中を向けて自転車に戻ると、飛び乗った。
再び、懸命な思いで漕いで、大きな屋敷を持つ家の前に来ると、突然、子牛程もあるような大きな犬が飛び出し追い掛けて来た。わたしは不意の出来事にびっくりするのと共に、犬に追い付かれないようにして必死の思いで逃げた。
犬は屋敷を離れ、田圃の中の一本道まで来ると諦めたように帰って行った。
腕時計を見ると時刻は午前十一時半を過ぎていた。日陰のない田圃の中の一本道では、五月の太陽の日差しがまともに頭上に降り掛かって来て、わたしは汗みどろになっていた。
正午を少し過ぎた頃になって二軒目の医院に辿り着いた。
「親父とお袋が死んでしまったんです。診て下さい」
わたしは、また言った。
「死んでしまった ? それで俺の所へ来たって言うのか ? いったい、おまえは幾つになったんだ ? 自分の事も自分で始末出来ないで、まだ他人に頼ろうって言うのか ? このバカ者めが !」
七、八十代と思われる白髪の医師はわたしの言葉を聞くと、途端に、怒りを滲ませて怒鳴り返して来た。
「でも、ちよっと手を貸して戴きたいと思いまして。何しろ、命に係わる事なので・・・。親父とお袋は本当に死んでしまったのかどうか」
わたしは言った。
「自分でよく見て、よく考えろ。まったく、手の掛かる愚か者めが !」
白髪の医師には取り付く島もなかった。
わたしはその場で即座に諦めると、頭を下げる事もせずに背中を見せて医師の前を去った。
わたしは三たび自転車を漕いでいた。
頭の中は空っぽだった。
朝から何も口にしていなかった。
自転車を漕ぐのさえ、空腹感と疲労感で大義になっていた。
それでもなお、わたしは諦めてはいなかった。
真実を知りたい、真実は何処にあるのか ?
親父とお袋は本当に死んでしまったのか ?
わたしは夢遊病者のように自転車を漕いでいた。
三軒目に辿り着いた医院の医師は、わたしの言葉を聞いた途端に、
「無駄な事だ !」
と一言、短く言った。
その医師の鋭く光る眼がまるでわたしの心の中に突き刺さって来るような感じを受けてわたしは、無駄な言葉を口にしないままに黙ってその医師の前から退いた。
わたしは泣いていた。ただ、無暗に涙が溢れ出て来て止まらなかった。
親父とお袋は死んだーー。もう、誰も助けてくれそうな人はいなかった。
わたしは泣きながら自転車を漕いだ。
家へ帰ろうと思った。
家へ帰って親父やお袋をもう一度、よく見てみようと思った。
すでに辺りには黄昏の気配が漂っていた。ただ徒労にしか思われなかった一日が終わろうとしていた。広い田畑の中のあちらこちらに点在する屋敷林の中の家々からはちらほら明かりが見えていた。
暖かい家族の団欒を思わせた。
「さよなら、三角、また明日」
叫びながら、子供達がそれぞれの家に向かってちりぢりに走って行った。
わたしだけが薄闇の迫って来た道の中に一人、残された。
わたしが家へ帰った時には既に、大勢の通夜の客達が姿を見せていた。
わたしは昨日、そこに親父やお袋の姿を見た座敷に上がると居並ぶ通夜客達に向い、畳に両手をついて頭を下げた。
「本日はお忙しい中を有難う御座います」
と言って、お礼の言葉を口にした。
「あじょうだった、医者達はあんて言ってた ?」
兄貴がそばへ来てわたしに聞いた。その口調には、わたしを批難する響きが込められていた。
「腹が減った。すまないが何か食わせてくれないか。朝から何も口にしてなくて腹べこだ」
と、わたしは言った。
「贅沢を言うなバカ者 !」
突然、誰かの怒鳴り声がした。余りの突然の出来事に驚いて声のした方を見ると、年配の貫録を備えた一人の男がわたしを見て睨み付けていた。と同時にわたしの肝を冷やしたのは、その傍に親父とお袋が小さな体を丸めてバツの悪そうな感じで座っていた事だった。
いったいこれは、どうしたと言う事なんだ ?
わたしには訳が分からなかった。
親父とお袋は自分達がそこに居る事が、いかにも肩身が狭いというような感じを見せていた。
わたしにはまるで、何かの作られた芝居のような感じしかなかった。
だが、わたしを指弾した男は容赦がなかった。
「おまえはよくもまあ、親父やお袋を殺して置いて、そうやってのこのこ帰って来られたもんだ。いいから、さっさと此処から出て行け、此処はおまえのいる場所ではない」
男は言った。
わたしはその男の言葉を聞いて思わずカッとした。
「おれが親父とお袋を殺した ? バカな事を言うにも程がある。親父とお袋はそこにそうやって、ちゃんと居るじゃないか。それでいて、何故、おれが親父やお袋を殺したと言うんだ。バカも休み休み言え」
わたしは怒鳴っていた。と同時に、親父とお袋がその場にいる事に思わず胸の底から湧き出るような安堵感をも覚えていた。
だが男は、
「これはおまえの親父でもお袋でもない。おまえがそう思うのは勝手だが、おまえの親父とお袋はとうの昔に死んでいる。嘘だと思うなら、この親父とお袋に聞いてみろ」
と言った。
わたしには男の言う事の意味が分からなかった。
「何故なんだ。何故、親父とお袋はそこに居るのに、死んだって言うんだ。何故、そんな嘘っばちを言わなければならないんだ」
わたしは言い返していた。
「おまえの胸に聞いてみろ。自分の胸に聞いてみれば分かる事だ。おまえも長く人生を生きて来た人間なんだから、それぐらいの事は分かるだろう」
男は言った。
「そんな事、おれに分かるはずがないだろう。すると、おれがこうして、今日まで生きて来た事が罪だとでも言うのか。生きて来た事が悪いとでも言うのか ?」
わたしは言った。
「つべこべ、理屈を並べるな。おまえにはもう、親父もお袋もいないし、昔、おまえがいた故郷もないんだ。おまえはおまえの足で今日までの、おまえの人生を歩んで来た。それだけの事だ。それだけの事なんだから、おまえはさっさと、おまえの人生を歩んで行けばいいんだ。後を振り返ったって、昔を懐かしんだって、もう二度と、同じ故郷や昔に帰る事なんて出来やしない。出来っこないんだ。だから今日限り、今すぐ、此処から出て行け。此処はおまえの居る所でもないし、帰れる場所でもないんだ。ここはおれ達にとってとの生きる場所だし、おれ達が住む場所だ。おまえには、おまえの生きてゆく場所があり、おまえの住む場所があるはずだ。おまえが此処で生きてゆくには生まれ変わる必要があるんだ。此処はもう、今のおまえが住む場所でもない。生きてゆく場所でもない。だから、おまえはさっさとこの村から出て行け。おれ達は、お前をこの村から追放する」
男は言った。
完
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:桂蓮様
有難う御座います
新作 拝見しました
それにしてもなんとまあ 欲張りな事
余り欲張り 無理をするのもかえって逆効果
という事もあります 御無理をなさらずに
いずれにしても 何事に於いても 努力なしには成し得ない
という事ではないでしょうか 苦労の水は苦くしょっぱいですが
成功の果実 水は甘い
スミス問題 昨日のこちらの報道でも
スミスが十年間 うんぬんという事が伝えられました
一週間ほど前か NHKでスミスの件に関して
アメリカでは批難派が多いという事 それに比して
日本では擁護派が多いという事を伝えていました
わたくしも擁護派です それにしても面白いと思ったのは 日常
暴力事件が絶えず 映画などでも必ずと言っていい程に
取っ組み合いなどの暴力場面を散りばめているアメリカ
とい国に於いて スミスのあの暴力を批難する人が多い
という事に何かしら 違和感と皮肉なものを覚えます
一方 スミスの奥さんへの言葉の暴力 これは無視されているようです
日本でもしばしばイジメが問題になる事があります
SNSなどの中傷的な書き込みに耐えられなくなり 自殺した人もいます
そんな事で日本では心への暴力行為を問題視する事が多いですが
アメリカではどうなのでしょう わたくしは見た眼の暴力より
心への暴力の方がはるかに陰湿 悪質だと思っています
その点 司会者にお咎めなし スミスに罰 やはり一方的処置だと
思わざるを得ません 桂連様の旦那様がどのような記事を
お書きになったのかは分かりませんが 桂連様はうるさいだけの事
だとお書きになっています また スミスはバカだとも
このバカには二通りの意味が読み取れます 一つは単純に
自制の出来ない人間としての愚かさ 愚か者 バカ者だと言う事 あと一つは
眼の前の事 目前の事に気を取られている事に対する
バカ という事・・・この事は禅の世界に通じる事です
桂連様がわたしにはうるさいだけの事 と書いておりますが
これは明らかに禅の立場に立った見方です 禅では
日日是好日(にちにちこれこうにち)と言います 世間の事
世事には惑わされず 自分自身を生きる 世間は世間
わたしはわたし この態度 スミスはバカだという事は
下らない一介のコメディアンの言葉に反応しているその反応する事自体が
バカだ という事になります
ですが スミスが禅の悟りを得ているとは思い兼ねます
思わずカッとなるのも 人間として無理のない事ではないのかと思います
いずれにしても今度のスミス事件はわたくしには気分の良い
判断だったとは思えません 司会者も同罪です
司会者は突発事故に冷静に対処した などと言っている人が
いるという事ですが 何をか言わんや という気持ちです
言葉の暴力で傷付いた心はどうなるのか
表面的には笑っていても 心の痛みはあるはずです
人はしばしば 自分の弱みを見せまいとして反対の行動を
取るものです スミスの奥さんも笑っていたという事ですが
その表面の顔とは裏腹に心の内では深く傷付いていたのかも
知れません いずれにしても外の人間には当人の心の内は
分からないものです
桂連様の場合も想像してみて下さい もし 桂連様が
何かで悩んでいる時 その悩み事を公衆の面前で笑い事にされたら
桂連様を愛する旦那様は傍で黙って笑っている事が出来るでしょうか
思わずカッとなるのと共に、愛する桂連様を守る為に
何らかの行動に走る事でしょう スミスの場合も同じだと思います
スミスがどれ程 奥さんを愛していたのかはわたくしには分からない事ですが
なんであれ 下らないジョークにただ笑い
人の心に思いを馳せる事の出来ない人間は愚かです
takeziisan様
有難う御座います
相変わらずお元気な御様子 畑の広さ かなり
広いようで 家庭菜園の規模どころじゃない これでは
脚 腰 痛くなるのも当然 納得しました それにしても
年々 体が枯れ木のように固くなって来るのを実感している
昨今です
庭の花々 手入れも大変なのではと 豊富な事に余計な心配までしました
「マサチューセッツ」「四季の新潟」
知りませんでした 「マサチューセッツ」 過去への
郷愁を唄う歌ですね なんだか眼がしらに染みてくる
感覚を覚えました また「四季の新潟」この歌が校歌 ?
粋な学校もあるものだとなんだか嬉しくなります
レコード 古びた響きも懐かしくて良いですが 小林幸子を聞きながら
景色を見ていると何故が懐かしさをーー知らない土地なのに
抱いていました 新潟 万代橋 美川憲一の歌と共に親しみを抱いていた橋なので
懐かしさを覚えるのかも知れません
新潟の綺麗どころ 踊りもこうして見ると 上手 まだまだ が直ぐ見えて来て
ちよっと 辛いなというところもありますね
二番目に踊った人が上手いと思いました
東北美人 新潟美人 村上幸子も美人歌手の一人でしたが
これからという時に亡くなってしまいました
美人薄明という事でしょうか
今回も美しい花々 堪能致しました
有難う御座いました
完になってしまってちっと寂しい感じですね。
スミスの件
日本での見方とアメリカでの見方に差がありますね。
#WillSmith just wanted to show
a show-off as a show-man...
he lives in his show-world
showed a show-tear
what a showman-ship he showed!!
上記は私のツイッターの投稿コピーですが、
良いねをくれた人は2人だけです。
それにしても、タグ付け調べてみたら
もうトレンドから消えてしまってますね。
ニュースからも消えています。
彼のワイフさんの円形脱毛写真を載せている人もいれば、
ワイフが彼と結婚したくなかったなどの
ニュースもニュースから消えています。
アメリカでは、マジョリーグリーンというトランプ忠犬みたいな議員が
スミスの暴力に賛成して
その投稿が問題になりましたね。
夫が投稿したのは
彼女の投稿だったので、
まあー政治問題でしたね。
日本の見方はまあー道徳問題と繋がったかもですね。
ここはスミス事件が民主党と共和党の政治の見方まで表す問題まで発展しましたけど、
もう冷めてしまっているようです。
まあー私が円形脱毛で
夫がスミスのようにしたと仮定した場合、
私は夫に怒ると思います。
実際、私のジョークは本当に残酷で
それでも夫はそれを更に面白くするので、
ジョークが何らかの暴力につながるのは
家ではありえないですけどね。
夫もスミスを愚か者と言っています。
まあー不法だという面もありますからね。
それにしても、たまささまが
スミスさんのことを言及したのも
ロシア侵攻に因んで書いてましたしね。
明日は3コマレッスンの日なので、
今日はブログも休憩して
ストレッチングしないとです。
とにかく、真剣にコメント返ししていただき嬉しかったです。