昨日の夜、友人達と新宿の夜を過ごした。これを予定した時には、まさかあの雪は予期していなかった。前日の予報は3~5cm都内でも積もる、と。
案の定、新宿の高層ビルの合間を暗闇からふわりふわりと舞う雪が……。
今日の朝起きると積雪。でも、うっすらと陽が窓越しに差し始める。今日はテニス無理だろな!!! 一体、なんということだ。
さらに、なんということだ。
なにもおかしいことをしたわけじゃない。
ただ、喫茶店のドアを開け中に入り触れていた手をドアから離しただけのことだった。
ドアのバネが強く、離した手の速度よりも早い速度でドアが閉まり、間一髪残された
人差し指が挟まった。
にぶい音と共に声にならない悲鳴を上げた。
今、指先は赤黒く、脈を打っている。
にっくきドアを見つめ、スタンダールの「赤と黒」のセリフを思い出す。
「ベローチェお前もか!!」