


ハドソン川に旅客機が墜落したが、全員救助されたというニュース。これを部長が朝の朝礼で話している。それはいい。
しかしその話しっぷりが、ぼくには気にいらなかった。

笑顔を入れて喜んでいるように話す。
「あの水って、冷たいだろうな。水ってね、0度以下ってならない。知ってますか? だって、以下になると氷になるでしょう!! 冷てーだろうな」
さらに、時折り噴出すように笑いを交えて話す。
痛ましい事故をもっと真剣に話してもらいたい。全く他人事で、聞いてて嫌になった。




彼は、いつもそうだ。
悲しい、嫌なことなど、陰を陽に変えようとしているのか? 痛ましい出来事も自分のトークでなんとか笑いに引き込もうとしているのか、とにかく人を笑わせようとする。そして笑いで終わらそうとする。
たしかに、悪いことではないかもしれない。でも、TPOというものがある。
真面目な話も、真剣に真顔でしゃべらなくてはならないことでも、冗談めかして言う。
部下に、注意や、怒らなくてはいけないときでも、変に自分の斜に構えたような笑いも入れて話すから、皮肉に聞こえる。相手に真剣さが伝わらない。
仕事に、真剣勝負に、それは必要ない。
何度か言ったのだが、この人の性格、「三つ子の魂、百まで」。
ぐーちゃんの秘密愚痴日記の1ページ。


