共同通信エンタメOVOに連載中の
『ほぼ週刊映画コラム』
今週は
ダニエル・クレイグ版ボンドシリーズの完結編
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』
詳細はこちら↓
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/1294930
共同通信エンタメOVOに連載中の
『ほぼ週刊映画コラム』
今週は
ダニエル・クレイグ版ボンドシリーズの完結編
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』
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「映像で読み解く英米社会講座」(文教学院大学)
第二回「米ソ諜報機関の歴史」(2012.10.11.)
『裏切りのサーカス』(11)
イギリスのエリートたちがなぜ英国とソ連との二重スパイになったのか
東西冷戦下、通称サーカスと呼ばれる英国諜報部の元部員ジョージ・スマイリー(ゲイリー・オールドマン)が、同僚の中にいる二重スパイの正体を探る。
自らもMI5(情報組織)に所属していたジョン・ル・カレが実話を基に原作を執筆。原題は「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ=鋳掛屋、仕立て屋、兵隊、スパイ」で、これはスパイのコードネームを表しているそうだ。
イギリスではアレック・ギネス主演のTVシリーズが作られ好評を得たという。この国ではスパイは決して珍しい存在ではないということか。だからこそ、007=ジェームズ・ボンドが出現したとも言えるだろう。原作者のイアン・フレミング自身も実際にスパイ活動を行っていたというし…。一体、何を、誰を信じたらいいのかと思うと恐ろしくなる。
『007/スカイフォール』(12)(2012.10.30.TOHOシネマズ日劇)
イスタンブールに潜伏だったジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は、アシスタントエージェントに誤射され、列車の上から谷底へ落下する。その頃、MI6はサイバーテロに遭い、本部が爆破される。一命を取りとめたボンドはロンドンにいる上司M(ジュディ・デンチ)の下へ向かう。
007シリーズ50周年記念作。オープニングでアデルが歌うテーマ曲をバックに、スカイフォール=落下するボンドを映し、後にボンドのトラウマの元となった故郷スコットランドのスカイフォール・ロッジも登場させる。スカイフォールが、いわゆるボンドの悪夢についてのダブルミーニングになっている。そしてボンドのルーツも明かされる。
また、コインの裏表のような、ボンドと元スパイの悪役(ハビエル・バルデム)との関係、旧式の愛車アストンマーチンDB5と最新兵器との対決、Mの死などを見ると、もはやスパイ=諜報部員は過去の遺物なのか、という感じもする。
つい先日、「映像で読み解く英米社会講座」(文教学院大学)で、英国のスパイ組織について学んだので、以前よりもMI6のことを理解することができた。
ところで、ダニエル・クレイグが「リアルタイムでの最初の007体験は、ロジャー・ムーアの『007/死ぬのは奴らだ』(73)だった」と語っていたが、それは自分も同じ。
加えて、同時期にテレビで『ゴールドフィンガー』(65)を見て、リバイバルで『ドクター・ノー』(63)『ロシアより愛をこめて』(64)『サンダーボール作戦』(65)『ダイヤモンドは永遠に』(71)を見たもので、当時、自分の中ではショーン・コネリーとロジャー・ムーアという2人のボンドが同時に存在していた。
『007/スペクター』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/efa315db88e0367f4bfd7a2e5d39fbba