田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

「BSシネマ」『Love Letter』

2022-01-15 09:15:41 | BIG ISSUE ビッグイシュー

『Love Letter』(95)

 2年前に事故で恋人を亡くした渡辺博子(中山美穂)はふとした好奇心から、恋人が昔住んでいた小樽に手紙を出す。ところが、来るはずのない返事が博子に届く。それは彼と同姓同名で、中学時代の同級生だった女性(中山二役)が書いた手紙だった。やがて2人の間で、死んだ恋人にまつわる思い出話が交わされていく…。

 本来、自分はこの手の話は好きなはずなのだが、以前からどうも岩井俊二の映像処理が好きになれない。いくら万人が誉めようがこればかりは好みや感覚の問題だからどうしょうもない。

ビッグイシュー「映画の中の図書館たち」から



『君の膵臓がたべたい』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/954c56b02eff903ec700e1bad94523f2

二役映画
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/3e6355fbae9437b4f217615ce022db4a

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『Coda コーダ あいのうた』

2022-01-15 07:10:17 | 新作映画を見てみた

『Coda コーダ あいのうた』(2022.1.14.オンライン試写)

 ろうあの家族と、彼らの生活を“通訳”として支える健常者の娘ルビー(エミリア・ジョーンズ)の自立を描く。フランスで大ヒットした『エール!』(14)をリメークしたヒューマンドラマ。
 
 『愛は静けさの中に』(86)でアカデミー主演女優賞に輝いた母親役のマーリー・マトリンをはじめ、父親役のトロイ・コッツァー 、兄役のダニエル・デュラントと、実際に聴覚障害を持つ俳優たちがルビーの家族を演じている。監督はシアン・ヘダー。

 タイトルの「CODA(コーダ)」は、「Children of Deaf Adults=耳の聴こえない両親に育てられた⼦ども」のこと。

 ストーリーはほぼ『エール!』と同じだが、弟を兄に、農場を漁村に変えている。父ちゃんがレッドソックスのキャップをかぶり、Tシャツを着ている若者も映るから、舞台はボストン近郊の漁村だと思われる。

 また、『エール!』でも主人公の才能を見抜いて助力する音楽教師が目立っていたが、この映画で音楽教師を演じたエウヘニオ・デルベスも実にいい味を出していた。

 粗削りなところが魅力だった『エール!』が、洗練されたストーリー展開に変化し、フランスの音楽が中心だった『エール!』に比べると、「レッツ・ゲット・イット・オン」(マービン・ゲイ)、「ユア・オール・アイ・ニード・トゥ・ゲット・バイ」(タミー・テレル&マーヴィン・ゲイ)、「ボース・サイド・ナウ=青春の光と影」ジュディ・コリンズ(ジョニ・ミッチェル)、「アイ・フォート・ザ・ロウ」(クラッシュ)「スターマン」(デビッド・ボウイ)など、耳慣れた音楽が聴こえてきた。こうした点をどう捉えるかで、好みは分かれるだろうという気がした。

『エール!』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/cda862df6690968de96f8300cb6632ed

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