田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

「カムカムエヴリバディ」「チャンバラとジャズはよく合う」

2022-01-18 09:23:09 | カムカムエヴリバディ

 今日の朝の連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」では、市川雷蔵の『眠狂四郎』をパロディにしたような、劇中映画『棗黍之丞 妖術七変化 隠れ里の決闘』の桃山剣之介(尾上菊之助)と伴虚無蔵(松重豊)の対決シーンと、ジョー(オダギリジョー)とトミー(早乙女太一)のトランペット合戦をカットバックで見せるというなかなか面白い趣向が見られた。確か、山下洋輔が「チャンバラとジャズはよく合う」と言っていたのをどこかで聞いた覚えがある。

ジャズ喫茶「Night and Day」の支配人木暮洋輔を演じる近藤芳正も、このシーンを絶賛していた。
https://tvfan.kyodo.co.jp/news/topics/1310986

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『野球少女』

2022-01-18 08:19:45 | 名画と野球のコラボ

 水島新司原作の映画『野球狂の詩』(77)を見ようと思ったが、かなわず。代わりに同じく女性投手が主人公のこの映画になった。

 韓国のある高校の野球部で唯一の女子選手として活躍し、天才野球少女とたたえられたチュ・スイン(イ・ジュヨン)の夢は、プロ選手になること。だが、女性というだけでプロ球団への入団テストを受けるのも困難で、部の監督にも女性はプロになれないと諭されていた。そんな中、スインはプロになれなかった新任コーチのチェ・ジンテ(イ・ジュニョク)と出会う。

 球速で劣るスインはコーチからナックルボールを教わり、活路を見いだす。これは水原勇気のドリームボールに相当するものだろう。ただ、左のアンダースローという変則の水原に対し、スインは右の本格派。ジュヨンがなかなか頑張っていたが、投球など、肝心なところはカメラアングルを工夫して見せていた。これも水原役の木之内みどりと同様。

 さて、こういう映画を見ると、『野球狂の詩』はジェンダーに挑んでいたという見方もできる。原作では里中満智子と共作したエピソードもあった。大谷翔平のような二刀流の選手も描いた。先見の明があったのだ。
 


 

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「BSシネマ」『禁断の惑星』

2022-01-18 07:35:09 | ブラウン管の映画館

『禁断の惑星』(56)(1969.5.4.日曜洋画劇場)

 西暦2020年、ある惑星に降り立ったアダムズ船長(レスリー・ニールセン)をはじめ、宇宙船のクルーは、20年前に消息を断ったモービアス博士(ウォルター・ピジョン)と娘のアルティラ(アン・フランシス)を見付ける。先住民族の遺産で何不自由なく生活していた博士は、クルーに惑星から離れるよう忠告するが、それを無視したクルーは、目に見えない怪物に襲撃される。

 当時最先端の特撮と斬新なアイデア、哲学的な怪物、ロボットのロビーなど、後の多くの作品に影響を与えたSF映画の古典。初めて見たのは小学生の時。今でもブリキのロビーを持っている。

文化の泉「主人公は人間だけじゃない」から

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