田中雄二の「映画の王様」

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『近江商人、走る!』

2022-12-27 08:57:19 | 新作映画を見てみた

『近江商人、走る!』(2022.12.26.オンライン試写)

 享保年間、偶然知り合った近江の薬売り(村田秀亮)のつてで、大津の米問屋・大善屋で丁稚奉公することになった銀次(上村侑)は、商才を発揮し、店の仕事はもちろん、けがをして働けなくなった大工を救済する方法を考えたり、閑古鳥が鳴く茶屋に客寄せのアイデアを出したりするなど、さまざまな方面で町の人たちを助けていた。

 そんなある日、悪らつな奉行(堀部圭亮)の罠で、大善屋は千両もの借金を背負わされる。銀次は店を守るため、大津と大坂・堂島との米の価格差を利用した裁定取引を思いつく。両所には飛脚でも半日かかかる距離があるが、情報を迅速に入手するため、銀次はある作戦を立てる。

 最近の、『超高速!参勤交代』(14)『超高速!参勤交代 リターンズ』(16)『引っ越し大名!』(19)などの系譜に連なる、半ばコメディ仕立てのニュー時代劇の一種で、監督は三野龍一。キャッチコピーは「痛快ビジネス時代劇(エンタ)」だ。

 銀次がひねり出すアイデアはなかなか面白いが、映画全体としては雑なところがある。また、お笑い芸人が多数出演し、途中、アイドル選挙のパロディや歌が入り、奉行役の堀部と敵役の矢柴俊博の癖のある演技が目立ち過ぎるなど、首をひねるところも少なくないが、時代劇が絶滅危惧種のようになっている今、どんな形にせよ、こうして時代劇が作られることは喜ばしい。

 それにしても、亡くなった渡辺裕之や、藤岡弘、も顔を出すこの珍品映画は、一体どういう経緯で作られたのだろう。地域おこし映画の一種なのか。

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「BSシネマ」『グーニーズ』

2022-12-27 06:30:04 | ブラウン管の映画館

『グーニーズ』(85)

「金曜ロードショー」
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/298c99428fafaf371fd45af92dc87599

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