田中雄二の「映画の王様」

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Netflix『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』

2023-01-30 10:08:00 | ブラウン管の映画館

『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』(66)(1966.4.大井町スズラン座.併映は『ジャングル大帝』『つるのおんがえし』)

 続けて、久しぶりにNetflixで見た。

 日米合作映画『フランケンシュタイン対地底怪獣』(65)の姉妹編。前作同様、監督・本多猪四郎、特技監督・円谷英二、脚本・馬淵薫、音楽・伊福部昭。

 前作で死んだはずのフランケンシュタインが、細胞分裂して巨大化。山の怪獣サンダと海の怪獣ガイラというクローン兄弟となった。かつてフランケンシュタインを飼育研究していたスチュワート博士(ラス・タンブリン)と助手のアケミ(水野久美)がその謎を解こうとする中、人を襲うガイラとそれを止めようとする心優しいサンダという対照的な"兄弟"が死闘を繰り広げる。

 この映画のモチーフは、神話の『海彦山彦』。伊福部の不気味な音楽をバックに、光を嫌い夜間や曇天の時に行動し、獲物(人)を狙って走ってくるガイラの姿、そして人を食らうガイラの恐怖は、自分も含めた当時の多くの子どもたちにとってのトラウマとなった(もちろん、今見るとそれほどでもないのだが…)。

 実はこの映画は、自分にとっては、初めて映画館で見た怪獣映画だったので、思い出深いものがある。ラストの海底火山の爆発に巻き込まれて消えていくサンダとガイラに、子どもながら哀れさを感じたことをよく覚えている。

 今回、改めて気付いたのは、意外とサンダの存在が薄く、この映画の主役はむしろ悪役のガイラであったことだった(スーツアクター・中島春雄の動きもすごい)。

 前作のニック・アダムスに代わって、『ウエスト・サイド物語』(61)で、ジェット団のリーダー・リフを演じたタンブリンが主演し(吹き替えは睦五朗)、水野は前作を引き継いだキャラクターで、前作の高島忠夫の役割を佐原健二が担っている。


『フランケンシュタイン対地底怪獣』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/f78c1dbf191eb1a4086b7e8ef7395c54

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