黒澤明監督の『どですかでん』(70)で演じた、理想ばかり口にして子どもを見殺しにするホームレスの父親役から映画での仕事が増えたという。
最近では荻上直子監督の『川っぺりムコリッタ』(21)で、吉岡秀隆がこの役を意識したと思われる父親役を演じていた。
また、市川崑監督の金田一耕助シリーズの『犬神家の一族』(76)と『病院坂の首縊りの家』(79)での鑑識課員、『獄門島』(77)での偽復員服の男も印象的。
行商人、警官、車掌、教師、旅館の主人、番頭…。特撮物からロマンポルノまで幅広い役柄を演じた。そして、独特の容貌と口跡も相まって、たとえ、ほんの少しの出演場面でも、忘れられないような印象を残した。名脇役であり、怪優でもあった。
貴重なインタビューを見つけた。
https://todorokiyukio.net/2020/10/12/7950/