『グランツーリスモ』(2023.8.10.ソニー・ピクチャーズ試写室)9.15.
ドライビングゲーム「グランツーリスモ」に熱中する青年ヤン・マーデンボロー(アーチー・マデクウィ)は、同ゲームのトッププレーヤーたちを本物のプロレーサーとして育成するため、競い合わせて選抜するプログラム「GTアカデミー」の存在を知る。
そこには、プレーヤーの才能と可能性を信じてアカデミーを発足したダニー(オーランド・ブルーム)と、ゲーマーが台頭できるような甘い世界ではないと考えながらも、指導を引き受けた元レーサーのジャック(デビッド・ハーバー)、そして世界中から集められたトッププレーヤーたちがいた。想像を絶するトレーニングや数々のアクシデントを乗り越えて勝ち抜いたヤンは、ついにデビュー戦を迎えるが…。
世界的な人気を誇る日本発のゲーム「グランツーリスモ」から生まれた実話をハリウッドで映画化したレーシングアクション。監督は『第9地区』(09)のニール・ブロムカンプ。日産がこんなことをしていたとは知らなかった。
ジャック役のハーバーは「ストーリーの中にビデオゲームを含みながら、非凡な才能を持った青年と、その青年の才能を信じるようになる指導者を描いた映画」と語っている。
また、アメリカでは「レースカーが出てくる『ロッキー』」「最高のアンダードッグ(負け犬)・スポーツストーリー」と評されているらしい。確かに、ヤンとジャックの関係は、ロッキー(シルベスター・スタローン)とトレーナーのミッキー(バージェス・メレディス)の関係に似ている。
久しぶりに、スピード感にあふれたストレートなスポーツ映画(スポ根もの)を見た思いがして気持ちがよかった。