田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

『映画の森』「2018年1月の映画」

2018-01-21 07:28:44 | 映画の森
共同通信社が発行する週刊誌『Kyoudo Weekly』(共同ウイークリー)1月22日号で、
『映画の森』と題したコラムページに「1月の映画」として4本を紹介。
独断と偏見による五つ星満点で評価した。

ラインアップは

今回の“裏主役”はルーク!『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』☆☆☆☆
英米のカルチャーギャップが面白い『キングスマン:ゴールデン・サークル』☆☆☆
視力を失った青年がホテルマンに!?『5パーセントの奇跡~嘘から始まる素敵な人生~』☆☆☆
B級SF映画のにおいがぷんぷんする『ジオストーム』☆☆☆

クリックすると拡大します↓





WEB版はこちら↓
https://www.kyodo.co.jp/national-culture/2018-02-06_1716892/
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【ほぼ週刊映画コラム】『ジオストーム』

2018-01-20 14:10:44 | ほぼ週刊映画コラム
エンタメOVOに連載中の
『ほぼ週刊映画コラム』

今週は

昔のB級SF映画のにおいがして楽しい
『ジオストーム』



詳細はこちら↓

https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/1138094
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『ジュピターズ・ムーン』

2018-01-19 10:59:00 | 新作映画を見てみた

浮遊シーンをカメラワークで見せる



 舞台はハンガリー。医療ミスで病院を追われた医師のシュテルンは、難民キャンプで出会ったシリア人の少年アリアンが、重力を操り、浮遊する能力を持っていることを知る。シュテルンは、金儲けに使えると考え、アリアンをキャンプから連れ出すが…。

 寓話的な発想に、難民やテロ、宗教の問題などを内包させた、摩訶不思議な雰囲気を持った映画。SFの持つ可能性の一つを提示しているとも言える。CGではなく、カメラワークで浮遊シーンを見せる。ハリウッドからは決して出てこないタイプの映画だ。

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『嘘を愛する女』

2018-01-18 06:33:13 | 新作映画を見てみた

こちらは『ゼロの焦点』か?



 同居していたパートナーの素性が全て嘘だったら…。キャリアウーマンの川原由加利(長澤まさみ)は、突然意識不明となったパートナーの小出桔平(高橋一生)の“正体”を探るべく、雇った探偵(吉田綱太郎)と共に瀬戸内を訪れる。

 細部には?という部分もあるが、ラブストーリー+ミステリー+ロードムービーとしてなかなか面白くできている。嫌な女から変わっていく長澤、ひょうひょうとした吉田がいい。ちょっとこじつけがましいとは思うが、見知らぬ地で夫の痕跡と正体を探る妻という設定から、清張の『ゼロの焦点』を思い出した。

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『文豪文士が愛した映画たち 昭和の作家映画論コレクション』(根本隆一郎編)

2018-01-17 09:53:56 | ブックレビュー

 昭和の作家たちが、新聞や雑誌に寄稿した映画に関する文章を集めたアンソロジー。どれも興味深く読んだが、ハリウッド映画はどこか小馬鹿にするのに、フランス映画は芸術として語るところに作家の気取りを感じる。そんな彼らの姿勢が、日本の映画批評や評論に与えた影響は少なくないと思わされた。



 印象に残ったものは、江戸川乱歩がヒッチコックを論じた4編。ヒチコック技法の集大成(『見知らぬ乗客』)、ヒチコックの異色作(『ダイヤルMを廻せ!』)、恐怖の生む滑稽(『ハリーの災難』)、ヒッチコックのエロチック・ハラア

 多分映画が大好きな、高見順の「陽のあたる場所」を見る、「チャップリンの独裁者」を見る、「恐怖の報酬」、「映画の感動に就いて」(『民族の祭典』)

 ここにも寺山修司ワールドが…。「円環的な袋小路」(『81/2』)、「ぼくはジェームス・ディーンのことを思い出すのが好きだ」

 川端康成がモンローの“自殺”について語るとは…。「大女優の異常 マリリン・モンロー」、あるいは「頻々たる文藝作品の映画化に就いての感想」

 その他、「怒りの葡萄」とアメリカ的楽天主義」(福永武彦)、「心理のロマネスク」(『居酒屋』吉行淳之介)、「映画と想像力」(『モダン・タイムス』内田百閒)、「志賀さんと映画」(阿川弘之)、「スリラー映画」(松本清張)、「映画に現われたユーモア」(獅子文六)、「この映画と私」(『戦場にかける橋』今日出海)、「太宰治先生訪問記」(関千恵子)、「永井荷風先生 映画ゾラの『女優ナナを語る』」、「映画革命に関する対話」(司馬遼太郎/岡本太郎)などなど。

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ケティ・フラド生誕94周年

2018-01-16 19:57:36 | 映画いろいろ

 今日Googleを開けたら、エキゾチックな美女のイラストが目に飛び込んできた。「ケティ・フラド生誕94周年」とある。



 随分半端な周年だが、これはひょっとして『真昼の決闘』(52)『折れた槍』(54)などに出ていたメキシコ人女優のカティ・フラドのことか? と思ったらやはりそうだった。今はケティと呼ぶようだ。

 そのケティは、1940~50年代、メキシコ映画の黄金時代を飾った女優として、また、メキシコ人女優として、初めて『折れた槍』でアカデミー賞候補となり、『真昼の決闘』ではゴールデングローブ賞を受賞したことで、大いに評価されているらしい。

こういうトリビュートの仕方は粋でいいなあ。
https://www.youtube.com/watch?v=kWHWIu0-KFY

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『宝島の幻燈館』(奈良裕明)

2018-01-16 07:31:50 | ブックレビュー

 知人から譲られた本。その存在を全く知らなかった。



 1977年の東京を舞台に、幻の映画『砂丘のナディア』の上映に奔走する若者たちを描く青春物語。主人公の高校生は作者の分身か。前半は、斜陽の映画館、テレビでの映画放送など、当時の映画を取り巻く状況が盛り込まれており、同じ年の映画好き故に、分かるところ、共感できるところが多々あった。

 ところが後半、『ぴあ』をモデルにした情報誌が登場するのはまだしも、蓮實重彦氏を思わせる大学教授を持ち上げる描写が出てきて一気に興ざめさせられた。きっと作者は、蓮實氏から映画に関する“教え”を受けた一人なのだろうが、これが結論では、一般の映画ファンの思いからは乖離してしまう。

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【ほぼ週刊映画コラム】『5パーセントの奇跡~嘘から始まる素敵な人生~』

2018-01-12 17:21:38 | ほぼ週刊映画コラム
エンタメOVOに連載中の
『ほぼ週刊映画コラム』

今週は

人間の持つ可能性の大きさを描いた
『5パーセントの奇跡~嘘から始まる素敵な人生~』



詳細はこちら↓

https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/1137263
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『大砂塵』続報

2018-01-12 08:48:05 | 復刻シネマライブラリー
DVDリーフレットの解説を書いた『大砂塵』が発売されました。



https://www.amazon.co.jp/dp/B0788C3D5T
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『祈りの幕が下りる時』

2018-01-12 08:29:55 | 新作映画を見てみた

東野圭吾版の『砂の器』か



 東野圭吾原作の『新参者』シリーズの完結編を試写で。

 冒頭の、刑事たちが少ない証拠を基に“足”で殺人事件の謎を追う姿を見ながら『砂の器』を思い出したのだが、実は、事件の背後にある暗い悲しみも、甚だ松本清張的であった。また、船で巡る日本橋周辺の“橋づくし”のシーンを見ると、改めて東京が川の街であることが分かるが、その上を首都高が覆う風景は、やはり無粋なものだと感じさせられた。

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