田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

『ARGYLLE アーガイル』

2024-02-26 08:00:03 | 新作映画を見てみた

『ARGYLLE アーガイル』(2024.2.15.東宝東和試写室)

 謎のスパイ組織の正体に迫るすご腕エージェントの活躍を描いたベストセラー小説「アーガイル」シリーズの作者エリー・コンウェイ(ブライス・ダラス・ハワード)。

 新作の結末に行き詰った彼女は、愛猫のアルフィーを連れて帰省することに。ところが列車で移動中に謎の男たちに命を狙われ、エイダン(サム・ロックウェル)と名乗るスパイに助けられる。

 やがて、エリーの小説が偶然にも現実のスパイ組織の行動を言い当てていたことが判明。アーガイル(ヘンリー・カビル)が活躍する
“空想のスパイの世界”を生み出してきたエリーの人生が“現実のスパイの世界”と交錯していく。

 『キック・アス』(10)でスーパーヒーロー物に、「キングスマン」シリーズでスパイアクション物に新機軸を打ち出したマシュー・ボーン監督が描く痛快スパイアクション。通常のスパイ映画へのオマージュをちりばめながら、逆に新たに挑戦している節もうかがえる。

 脚本はジェイソン・フックス。共演にジョン・シナ、サミュエル・L・ジャクソン、ブライアン・クランストン、キャサリン・オハラ、アリアナ・デボースほか。

 今回も、ハイスピードの過激なアクション、ユーモアのあるサプライズだらけのストーリー、凝ったカラーに彩られたしゃれた映像は健在。特にアクションシーンは、剣戟映画の華麗な殺陣や舞踏を思わせるものがある。

 そして、エリーとエイダンの正体をめぐる二転三転するストーリーが面白く描かれ、何度も流れるザ・ビートルズの最後の新曲「ナウ・アンド・ゼン」が、2人の道行にぴたりと合うところに、ボーン監督のセンスの良さがうかがえる。


『ゴジラ-1.0』『ARGYLLE/アーガイル』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/45388e03141d4356e8282ac2187b68bf

「ナウ・アンド・ゼン」
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/2c15623cc3e115cff96c53346ff1f94c

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「午後のロードショー」『フューリー』

2024-02-26 07:18:35 | ブラウン管の映画館

『フューリー』(14)

「理想は平和だが歴史は残酷だ」
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/57f58389c8ad2c2081e053e959e5d9a9

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『日本語直訳ディープパープル研究会 in 東京・西荻窪』

2024-02-25 01:33:43 | 音楽

 妻に誘われて西荻窪のテラというライブハウスに、直訳ロッカー王様の「日本語直訳ディープパープル研究会」を聴きに行った。

「ハッシュ」
「黒い夜=ブラック・ナイト」
「燃えろ = 紫の炎/Burn」
「変わった感じの女 = ストレンジ・ウーマン」
「俺の彼女は東京出身 =ウーマン・フロム・トーキョー」
「宇宙のトラック野郎 =スペース・トラッキン」
「速さの王様=スピード・キング」
「子どもたちの時間=チャイルド・イン・タイム」
「高速道路の星 =ハイウェイ・スター」
「湖上の煙 =スモーク・オン・ザ・ウォーター」
ほか

王様(G.Vo)、王子様りく(B)、久保紀之(Drs)
王様と王子様の親子共演。ドラムの久保氏がめちゃくちゃうまかった。


「直訳ロッカー王様ライブ カブトムシ伝説 Live」
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/b582c725b85f42ce5260247c251679ad

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【ドラマウォッチ】「不適切にもほどがある!」(第5話)

2024-02-24 09:10:37 | ドラマウォッチ

「笑って泣けて…神回だった。やっぱりクドカンはすごい」
「お義父さんの背広♪で涙腺崩壊」

https://tvfan.kyodo.co.jp/news/topics/1423972

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「金曜ロードショー」『SING/シング』

2024-02-23 22:17:40 | ブラウン管の映画館

『SING/シング』(16)(2017.3.19.MOVIX亀有)

動物たちの“のど自慢”
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/01549ee869fdd8957ec64573e24ade93

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【ほぼ週刊映画コラム】『落下の解剖学』『ネクスト・ゴール・ウィンズ』

2024-02-23 09:37:08 | ほぼ週刊映画コラム

共同通信エンタメOVOに連載中の
『ほぼ週刊映画コラム』

今週は
テーマは「落ちる」ということ。裁判劇としての面白さもある『落下の解剖学』
世界最弱のサッカー代表チームの奇跡を描いた『ネクスト・ゴール・ウィンズ』

詳細はこちら↓
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/1423758

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「BSシネマ」『長い灰色の線』

2024-02-23 08:00:59 | ブラウン管の映画館

『長い灰色の線』(54)

何度見ても“フォードの魔法”に魅せられる
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/31f98650e74684a8262d7fd5ff946c6f

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『マダム・ウェブ』

2024-02-22 11:01:27 | 新作映画を見てみた

『マダム・ウェブ』(2024.2.14.ソニーピクチャーズ試写室)

 ニューヨークで救命士として働くキャシー・ウェブ(ダコタ・ジョンソン)は、生死の境をさまよう事故に遭ったが、未来を予知する能力を手にする。

 突如覚醒した能力に戸惑うキャシーだったが、ある時、偶然出会った3人の少女(シドニー・スウィーニー、セレステ・オコナー、イザベラ・メルセド)が、黒いマスクとスーツに身を包んだ謎の男(タハール・ラヒム)に殺される悪夢のような未来を見たことから、図らずもその男から少女たちを守ることになる。

 マーベル・コミックスのキャラクター、マダム・ウェブを主役に描くミステリーサスペンス。彼女の若き日の物語を描く。監督はテレシリーズ「Marvel ジェシカ・ジョーンズ」などを手がけてきたS・J・クラークソン。

 マーベルの新機軸として、ミステリー要素を取り入れたとのことだが、ミステリーにしてはストーリーがあまりにも大ざっぱな感じがして、ほとんど効力を発揮していない。未来予知の描写も稚拙だ。

 アクションも地味、キャラクターも、マダムウェブ、4人のスパイダーウーマンズの卵たち、悪役のどれもが存在感が薄くあまり印象に残らない。唯一、アダム・スコットが演じたベン・パーカーがわずかに興味を引いたが…。

 マーベル(ソニーピクチャーズ)としては、この映画を序章として新シリーズを展開させるもくろみなのだろうが、これでは少々きついと言わねばなるまい。

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『SHOGUN 将軍』(24)

2024-02-21 07:00:49 | 新作映画を見てみた

『SHOGUN 将軍』(24)

 太閤・中村亡き後、覇権を狙う五大老と敵対する吉井虎永(真田広之)。敵の包囲網が迫る中、英国人航海士ジョン・ブラックソーン(按針/コズモ・ジャービス)が、自身の領地へ漂着する。虎永は、語学に堪能でキリスト教を信仰する戸田鞠子(アンナ・サワイ)に按針の通訳を命じ、按針と鞠子との間には次第に固い絆が生まれ始める。一方、虎永は按針を利用して窮地を脱した上に、按針から世界の情勢を聞き、幾度も命を救われたことで、彼を旗本として取り立てるが…。

 1980年にドラマ化(編集した映画版も公開)されたジェームズ・クラベルの小説を新たに配信ドラマ化。製作・主演・真田広之、監督、撮影、音楽は複数人、脚本ジャスティン・マークス、レイチェル・コンドウ。(全10話)

 80年版は、監督ジェリー・ロンドン、脚本エリック・バーコビッチ、撮影アンドリュー・ラズロ、音楽モーリス・ジャール。

今回と比較すると
役名(モデル)演者(80)→(24)
安針/ジョン・ブラックソーン(三浦按針/ウィリアム・アダムス): リチャード・チェンバレン→コズモ・ジャービス
吉井虎長→虎永(徳川家康): 三船敏郎→真田広之 
戸田まり子→鞠子(細川ガラシャ): 島田陽子→アンナ・サワイ
柏木矢部→樫木藪重(本多正信): フランキー堺→浅野忠信
柏木近江→樫木央海(本多正純): 目黒祐樹→金井浩人
石堂和成(石田三成): 金子信雄→平岳大
落葉の方(淀君):佐野厚子→二階堂ふみ
桐(阿茶局): 高美以子→洞口依子
吉井那賀→:吉井長門 (松平忠吉)宅麻伸 →倉悠貴 
戸田文太郎(細川忠興): 高松英郎→阿部進之介
戸田広松(細川藤孝): 安部徹→西岡徳馬
ふじ子→宇佐見藤: 千野弘美→穂志もえか
村次: 宮口精二→竹嶋康成
ロドリゲス司祭:ジョン・リス・デイビス→ネスター・カーボネル

 40数年前に前作を見た時の日本の描写への違和感が全て払拭されたかと言えば、決してそうではないのだが、概して真面目に作っている点は好感が持てる。ハリウッドでの真田の地道な努力が報われたような感じもした。前作でフランキー、今回は浅野が演じた策略家の樫木藪重のキャラクターがなかなか面白い。脇役では石堂役の平が光る。按針役のジャービス、鞠子役のサワイも頑張っているが、やはり前作のチェンバレンと島田には及ばない。


「SHOGUN 将軍」ジャパンプレミア
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/4f1d99f9fd34a691fc1da1d5126f2417

『将軍 SHOGUN』(80)
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/bf6eeadd7d264cc82f3814bf204e303b

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「SHOGUN 将軍」ジャパンプレミア

2024-02-20 15:51:20 | 仕事いろいろ

 米ドラマシリーズ「SHOGUN 将軍」のジャパンプレミア試写会が19日、東京都内で行われ、主演とプロデューサーを務めた真田広之、コズモ・ジャービス、アンナ・サワイ、平岳大、西岡徳馬、二階堂ふみほかが登壇した。

真田広之「東西の壁を乗り越えて一丸となって作ったことがこの作品のメッセージ」
https://tvfan.kyodo.co.jp/news/topics/1423487

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