三好達治「南窗集」より
信号
小舎の水車 藪かげに一株の椿
新らしい轍に蝶が下りる それは向きをかへながら
静かな翼の抑揚に 私の歩みを押しとどめる
「踏切りよ ここは......」私は立ちどまる
大学入学直後、熊坂敦子教授の講義で、この詩の朗読を聴いた時は、感動しました!
たった四行の詩で文学の奥の深さを教えて頂きました。
踏切りよここは
蝶々が話しているようでした!
当時先生は今の私位の年齢だったのでしょうか?
聡明さに加え、美しく、可愛らしい女性でした。
右手が不自由になって、写真を撮っても、手ブレが酷くて、いわゆるピンボケの写真が沢山出来る。毎日大体平均して、100枚撮影しても、気に入ったのは、10枚位しか撮れない。
ブログを始めてから、リハビリのつもりで、あちらこちら撮影している。
花の記録を残そうと思っていたところ、昆虫も沢山映っていた。
都忘れの花に蝶々。
カルミヤにカナブン。南天にテントウ虫。
遊びに来た孫たちがキーボードで、弾いているのは、『ちょうちょう』!