矢沢宰詩集 光る砂漠 より
雨に思う
いちごの花をぬらしたり
名も知らぬ草々ぬらしつつ
我が心もぬらしたもう
初夏の夕雨淋しかり
何の幸いあらねども
これまで生きるが幸いなり
細かい雨を見出しつつ
ただこれだけの思いなり
雨に思うは、矢沢宰が、15才の時の作品です。
今日の雨に私はこの詩を思いました。
クリスマスの花と思われているポインセチアの花。
五月の雨に濡れて、美しく咲くEnglishroseの紅の花。
クリスマスが命日の亡き父。
父亡き後、決して平穏無事な毎日ではなかった我が人生。
何の幸いあらねども、これまで生きるが幸いなり
ポインセチアの花も、こんなに小さな植木鉢で冬を越し、新しい緑色の小さな葉を沢山つけています。
孫たちが沢山生まれてきてくれて、命のバトンタッチが出来たのが我が人生の幸いなり!