私は今全盲の鍼灸師の先生にお世話になっています。
先生も素晴らしいのですが、奥様が明るくて、優しくて、素晴らしい方です。
お二人共に、60過ぎだと思います。
いつも「たきみさん」「のぶちゃん」と呼びあっています。
先生は学生時代に病気で失明なさったようです。
奥様は先生が闘病中入院していた病院の看護婦さんだそうです。
奥様は先生の往診の運転手は勿論、家の中での誘導等、何でもテキパキこなします。
会計も、書類作製も全部一人でなさっているようです。
子供が、四人いて外国に留学したり、外務省に勤務したり、日赤病院の看護婦さんになったり、皆さん優秀な方ばかりです。
全盲の障害者と言っても、先生の感性、生きる知恵、諸々の知識、鍼灸師としての技術、人間性等本当に素晴らしくて、いつも御夫妻が往診して下さるのが楽しみです。
足として、目として支えて下さる奥様がいらっしゃるからだと思います。
まだまだ寒い日が続きます。「たきみさん」「のぶちゃん」風邪など引かないように、どうぞ御自愛下さいませ。