新婚さんみたい
建て売り住宅を改装したこの建物は、おとぎ話に出て来るような、可愛らしい外観です。
東京等の大都会ならばいざ知らず田舎町ではかなり目立ちます。
会社の名前の入った夢の有る飛行船の看板を立てて、建物の道路沿い全面と塀にも可愛らしい塗装を施してあります。
何の会社かしら
どんな人が住んでいるのかしらと
通りがかりの方が気になって、赤信号の時には見物しているそうです。
ごく普通の会社です。
どんな人が住んでいるかと言うと、今までは誰も住んでいませんでした。
事務所ですので、帳票や資料などを沢山保管しています。
打合せの部屋と会議室があります。
パソコンとデスクもあります。
現在半年間の予定で、ケビンと私が仮住まいをしています。
玄関に入ると皆さん「こんなふうになっているんだ!」とか、Г新婚さんの家みたい!」と一声。
80才近くなる従姉は、「夢が有る家だね。」と言ってくれました。
大きな家に住んでいるけれども、草取りや、お掃除が大変だから小さな家に引っ越したいと切実な声。
解ります。
私も実家では、小学校三年生位から朝夕の雨戸の開け閉めや、家の掃除。
屋敷の内外の落ち葉掃きや、草取り。などお手伝いして来ました。
小さくても便利な場所の機能的な家に住む。
これからの老人の生活の型になるかもしれません。
買い物や通院等に連れて行って貰っても、お互いに身体がとても楽です。
一緒に図書館とか、コンサートにも連れて行って欲しいと思っています。
ケビンと私は、2月28日にお見合いして、5月2日に結婚式を挙げました。
諸々の事情で新婚旅行にも行きませんでした。
ここ数年やっと夫婦水入らずで暮らしています。
還暦を過ぎてから、新婚さんが住んでいるような可愛らしい家で、
楽しい生活を送りたいと思っています。