夢見るタンポポおばさん

富士山麓の風景、花の写真。エッセイ。

忘れることの有り難さ

2012-01-18 21:41:04 | 日記・エッセイ・コラム

018

今朝の富士山

今日の富士山麓は晴天です。

久しぶりに雪の衣装を着ています。


118


昼の富士山

ベレー帽のように可愛らしい笠雲を被っています。

             忘れることの有り難さ

  今日は忘れることの有り難さについて書きたいと思います。

先日片付けをしていて、何に使うのか咄嗟に思い出せない物がありました。

重さも有り、銘まで打ってあります。そこそこ高価な物です。

大切な物で、大事に使っていたのに、何なのか思い出せないのです。

夫に聞いて「火打ち石」の相方の方と判明しました。

言われれば「あー」と直ぐ解ります。石とペアーになっていたら何なのか思い出せないと言うことも無かったと思います。

呆れた様子の夫も、私が最近毎日使っているГ湯たんぽ」の事を「アンカ」と言い間違えたりしています。

二人共それなりの年になって来ていますので、物忘れとかド忘れをすると認知症になったのかしらととても不安になります。

特に私は、脳幹出血を患っていますので、もう昔のように、記憶力の良いタンポポおばさんとは言われないと思います。

でも、私最近忘れることって、すごく大切で、有り難いことなんじゃないかと思うのです。

例えば、両親の死去に伴う諸々の悲しかった出来事。

父の死後わずか二週間で自宅が火事になった悲惨な思い出。

兄や、姑との人間関係に悩んだ辛かった日々。

忘れてしまえば、恨むこともないし、悲しむことも無い。

まだ父や母を忘れることは無いけれども、嫌なことは、忘れることにしようと思っている。

「一生忘れないで恨んでやる」なんて台詞は、心の貧しさを現していると思う。

時間は忘れることを助けてくれる薬だと思う。

大体今の日本人には覚えることが多すぎます。

六十才前後の人は大変です。

今八十才の方が、パソコンを使えなくても、そんなに困らないと思うのですが、今、六十才前後の私たちがスマートフォンを使いこなせないと

直ぐに困る日がやって来そうな気配です。

生活必需品になる日も近いのかもしれません。

新しいことを覚えるのには、古いことは忘れるのが人間の知恵なのでしょう。覚える能力には限界があるのですから、もう使わない豆炭のアンカや、火打ち石は忘れても仕方がないのでしょう。

別れた昔の恋人のことは忘れて、新しい恋をする。

そうしないと、前に踏み出せませんものね。

忘れることは、より自分に必要なものを取り入れて行く自然の摂理なのかも知れませんね。


いくたびも雪の深さを尋ねけり

2012-01-17 20:02:51 | 日記・エッセイ・コラム

01

家の前の畑は、まるで水墨画のようです。

自宅玄関先から撮影しました。

00

物干しの雪は解けて半分ぶら下がっています。

リビングから見た庭。

0

座敷からの雪景色。


02

だいぶ解けて来たので、外に出て見ました。

スキー場の車みたいに雪が張り付いています。


117

いくたびも雪の深さを尋ねけり

正岡子規  病中雪

阪神淡路大震災から17年が経ちました。

東日本大震災からも10ヶ月が経ちました。

いくたびも、起きる震災忘れずに

20120117

台所から撮影した裏庭の雪景色。

枯れ木に白い花が咲いたようです。

      昨夕から今朝にかけて、富士山麓に積雪。

      いつもと全然違う自宅周辺の雪景色です。

皆さん静岡県は暖かい所と思っていらっしゃると思いますけれども、

御殿場方面、富士宮、伊豆半島の天城山等山間部は、かなり雪が降るのです。

私も初めてこの地で積雪を見た時には、驚きましたよ。

まさか、自宅の雪かきをするなんて思って見たことも有りませんでしたから。

今日は阪神淡路大震災から17年です。

まさかの大震災がわずか16年後に起きるなんて普通の人は考えていなかったと思います。

いくたびも、避難訓練繰り返す

いくたびも、防災備蓄確認を


二番正月

2012-01-15 22:11:43 | 日記・エッセイ・コラム

02

二番正月の飾り付けはシンプルで可愛らしいなと思う。

元旦の門松や、お飾りと違って小正月に相応しく何となくホッとする。00


今日の富士山。寒々としています。

色の少ない季節に明るい色のお団子を玄関先に飾り付けて、ほっこりする。昔の人の知恵だと思う。

0


我が家の玄関のディスプレイ。

毎年、毎月色々と趣向を凝らして飾り付けて楽しんでいます。

今年は昇竜と赤富士。

01


色とりどりのお団子。柱に結んでいます。

115


お団子や縁起物を木の枝に、飾り付けています。

恵比寿様。大黒様。鯛。小判。などは、お宝と言って麩で出来た飾り物です。

食べることが出来ますよ。

黄色のお団子は、金貨です。

木の枝は、金のなる木(金宝樹)です。本当の名前はブラシの木。

我が家独自の木です。

私の実家では、赤い芽の柳の木に飾っていました。

実は今日お団子で、龍も作ってみたのですが、蛇みたいなので写真はパスします。


吉見輝也先生のこと

2012-01-14 21:25:14 | 日記・エッセイ・コラム

2

3

4

1

2012_0114_112220dsc02488

2012年1月5日吉見輝也先生の吉見クリニックが新築移転なさいました。私は今日が移転後初の受診でした。

先生のお人柄の賜物でしょう。お祝いの花々がクリニック中、玄関先から、階段の前まで所狭しと並んでいました。

上の写真はそのお祝いの一部分です。

今まで、私は一体何人の医師に診て頂いたのでしょうか?

その中で「私の神様」と呼んで一番尊敬している先生が吉見輝也博士なのです。

一言で言うとオーラが全然違うのです。

初めて診て頂いた時に、「私助かるんじゃないか」と思いました。

先生は今年何才になられるのでしょうか?

もう八十才位かしら?(もしもう少し若かったら、先生ごめんなさい。)

「稔るほど頭を垂れる稲穂かな」の諺そのままの研究熱心で、誠実で、丁寧で、親切で、温かいお人柄の医師です。

先生は、いつでも必ず「いかがですか?」とか、「痛みの具合はどうですか?」と言う優しい言葉を掛けて下さいます。

診察する時に、医師としてとても基本な言葉だと思うのです。

が、残念ながら「だから何」とか、「忙しくてそんな暇は無いよ。」等と言う言語道断の言葉を他の医師から直接言われたこともある私は、吉見先生が余計に立派だと思えるのです。

Гあなたに合う薬がないかと色々と探しています。」と仰って本当に色々と試して下さいます。

「痛く無い時は有りますか?」と聞かれたのもとてもビックリしました。

痛く無い時を探して、そういう時を増やしていけば、私の痛みはとても楽になります。

痛い時を無くそうとすると薬がドンドン増えていきます。

原因不明の難病と言われても、いつかは原因が解るかもしれません。

患者の些細な一言が解明の鍵を握っているかもしれません。

私も痛く無い時を考えてみました。

マレーシアでのんびり過ごした時には、全然と言うくらいに痛く無かったのです。

(暖かいのと、自然と空気が良かった?)

先生は浜松医科大学名誉教授です。

専門の先生を色々と紹介して下さいます。

教え子がまた素晴らしい先生が多くて、どの先生も輝いています。

富士宮市立病院の脳外科を受診している時に熱心でとても良い先生がいらしたのですが、転勤なさると言うので、何も知らない私は、「今まで診て頂いた先生の中で一番安心出来る吉見先生と言う先生に診て頂くから」と遠慮がちに告げると彼は、浜松医科大学卒業の吉見先生の教え子で、如何に吉見先生が素晴らしい先生かを私に話しました。

浜松医科大学に戻ったようです。

もう五年も前の話です。

吉見先生は今日も相変わらず穏やかなお顔と、人格で一人一人丁寧に診察なさっていました。

診察室から出て来た患者さんの顔を見れば、満足感が滲み出ているので解ります。

一対一で糖尿病の講義を受けた私は何て幸せなのでしょう。

先生これからも宜しくお願いいたします。


変化

2012-01-13 20:47:51 | 日記・エッセイ・コラム

3


今日の昼間の富士山

0113


今日の夕方の富士山

今朝は身体が何か変で、起きれなかった。

毎朝7時30分にビクトーザと言う注射を打つのだけれど、身体が言うことを効かない。ベットの枕元に置いてあるキャンディを舐めたり、ブドウ糖を口にしたりして、やっとのことで、8時30分に血糖値を測ったら、48しかなかった。

先日は血糖値が399もあって、また400の大台に乗ってしまうのかと心配していた矢先の低血糖。

寒さで身体が痛むと血糖値が上がってしまうようだ。

実際、私の血糖値は繊維筋痛症と同時進行している。

私の血糖値は、上がったり、下がったり、ジェットコースターみたい。

実際のジェットコースターも大嫌い。

中学生の時に一度だけ富士急ハイランドで乗ったことがある。

あんなに恐ろしいものに、お金を払ってまで乗るなんて、よほど普段退屈な生活をしているのかしらと思う。

恐いもの見たさとは言うけれども、上がったり、下がったりしない平均値。

平凡な生活が良いと思う。