夢見るタンポポおばさん

富士山麓の風景、花の写真。エッセイ。

それぞれの視点

2017-01-16 21:16:57 | 日記・エッセイ・コラム

                        それぞれの視点

自宅マンションの靴箱の中

長い傘二本。靴べら。折り畳み傘二本。懐中電灯。

夫婦二人暮らしなので、整然としています。

                     視点

  他人の家を訪問した時に一番最初に目に入るのは、普通は玄関ですね。

玄関先に錆びた放置自転車や使わなくなった子供の遊具、汚れた玄関マットや空き箱等が雑然と置いてあると、『この家大丈夫かしら??』と思ってしまいます。

正月でも片付けないで数本の薄汚れた傘が玄関のドアに掛けてあると、ご近所付き合いも自然と距離を置いたものになってしまいます。

一戸建ての家では外構や庭の植木等が目に着きますが、マンションでは玄関先でしょう。

 玄関は家の顔です!

上げて頂くと、全体の片付け具合。台所やトイレ等の掃除の仕方。カーテンや家具等が目に入りますね…

お茶を出して貰うと、器やお盆。お茶の美味しさが気になります。

                  プロの視点

  恥ずかしく無いようそれなりに整えて置くのは、常日頃からやりつけていないと結構大変です。

              でも人は、とても良く見ています。

過日、仏壇の再生をお願いした仏壇屋さんが夫に、「毎日の御供養を良くされていますね。」と言葉を掛けて下さったそうです。

何処を見て評価したのでしょうか…

過去帳が擦り切れる程使い込まれている事。

線香の煙で黒檀の仏壇が変色している事。

仏具が使い込まれている事。等。

流石にプロの視点です!

毎日心を込めた供養がされているかどうか、仏壇屋さんの長年の経験で一目瞭然なのでしょう。

 自分では気が付かなくても、他人には丸見えと言うこと。沢山ありますね…

口先だけ「自分は、キチンと御供養しています。」などと言っても、仏様には丸見えと言うこと?!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  


評価

2017-01-15 21:54:07 | 日記・エッセイ・コラム

                    正しい評価

  庭先の竜の玉

瑠璃色の美しい実

 

大きな葉の陰に隠れて良く解りません……

葉の中に隠れるようになっています。

近付かないと良く解りません。

 

 

 

 

落ち葉に守られている足元の小さな実。

観る眼が無ければ、気付く事もありません。

      正しい評価

   評価とは、人が人や物に対して価を付けるのでしょうが、当然評価する人によって、

価値観が違っているので、評価も異なることになりますね。

玩具やゲーム機等不必要な人にとっては何の価値も無い品物も、驚く程高い評価額が出たり、

逆に、高価だと信じて大切にしている先祖伝来の家宝の壷が、低い評価額だったり…

土地や建物の評価額も評価する会社によって、かなりの差があったり…

 物ならば未だ諦めもつきますが、人が人を評価するのは如何なものでしょうか?

  例えば進学や就職に必要不可欠な内申書。

担任教師の一存で、生徒の将来が左右されかねない評価です!

教師の目や眼が節穴だったならば、正しい評価がされない危険性がありますね…

また人間がする事ですから、全く間違いが無いとは言えません。

 私の高校時代の内申書等、名字のフリガナ迄間違っていました。

相性が悪かったとは言え、高校三年間の内二年も教わりました。名字位覚えてくれと言いたいですよ…

彼の間違いは大学入学時に判明し、正しい読み方に訂正しました。

もし私が大学に不合格だったなら間違い等知る由もなかったことです。

彼は自分の判断で本人に確かめもしないで、他人の人生を左右する大事な書類を書いていた訳です。

内申書の評価が、別人だとかの間違いで無いことを願うばかりです。

 

            過大に評価されている?!?

評価は良いに越した事はないでしょうが、過大な評価も困ったものです。

今話題のトランプさん

何のゲームで遊ぶか決めてるんじゃないでしょうに、トランプを選んだ人たちは、彼の何を評価したのでしょうか?

過大に評価されてるはメリル・ストリープさんじゃなくて貴殿ですよ…

    能力や実行力の評価は直に出ると思いますが、その前に何を評価基準にするのかが、問題ですね。

             

 

 

 

 

 

 


一枚のハガキから

2017-01-12 22:18:58 | 日記・エッセイ・コラム

                 一枚のハガキから

夕方、布団の中で暖かくしてタブレット端末を見ていると、携帯電話がなった。

故郷の小学校、中学校の同級生のご主人からだった。

友とは、高校や大学と進路は違ったが、卒業後同じ学校教育現場で働く者として悩み事等を話した。

同じように父親を早く亡くして、未亡人の母親の老後の事や、お互いに完治の難しい脳の病気になってからは、

家の事情や子供の事等も素直に相談して励ましあった。

 

  友は、家付き娘だったのに、職場で知り会った男性と周囲の反対を押し切って、恋愛結婚をした。

結婚後は、手広く商売を営む夫の家で、多くの家族たちと同居して身を粉にして働いた。

嫁いびりで評判だった舅、姑の介護も自宅でずっと頑張って来た。

私が訪ねた時には、二人ともオムツをしていた。

その義父母も六年程前に相次いで亡くなったらしい。

ご主人は仕事や介護疲れで睡眠不足だったらしく早朝仕入れの途中に大きな交通事故を起こして、入院していた。

私がお邪魔した時には、店頭にゴザを敷いて店番をしていた。

(おそらく、頑固なご主人の父親、母親が自分たちがオムツをしていても未だ家を仕切っていて商売や店のことに口出しをしてゆっくり出来なかったのだろうと思う。)

その異様な光景に驚くと共に、休業とか廃業とか選択肢は他に無いのかと、疑問に思った事も忘れられない。

数年前、私が友に電話した時には、「主人が心臓病で入院している。」と言っていた。

その時には、カテーテルでバルーンを挿入する手術を受けたようだ。

今日も私に、Г僕は来週ペースメーカーを挿入する手術を受ける。入院期間は二週間です。」と言っていた。

 

友の実家は妹さんが継いだ。

 私は彼女たち姉妹の身の上話を聞くと何時も涙が溢れ出る。

そして自分は何て恵まれているのだろうと反省させられる。

妹さんは職場結婚したご主人が婿養子に入ってくれて一安心したのも束の間、脳に障害のある子供さんが誕生。

ご主人は若くしてクモ膜下出血で急逝。家には年老いたお母さんと妹さんと子供。

また田んぼを耕す人がいなくなって、幼なじみの同級生が田んぼが隣同士と言う事で耕運機で耕してくれたと嬉しそうに話してくれた。

お母さんは介護施設で療養中と聞いていたが、昨年亡くなったらしい。

障害のある子供さんも作業所で働いているそうだ。

 

ご主人からの突然の電話にГもしや……」と悪い知らせを連想する私に、

彼女は今も難病で療養中と話が続いた。

現在は、もうほとんど話す事も出来ずに、病院が経営する施設に入居しているそうだ。

先日高熱が出て施設から病院に入院することになったので入院用品を整えようと、

施設のベッドの枕元を整理したら引き出しに私と幼なじみのスミレさん(仮名)のハガキが大切にしまってあったので、

電話番号の記入してある私に電話をしたとのこと。

Г寂しい時や、泣きたい時には何時でも電話していいよ!!」と書いたハガキ。

大切に取って置いてくれたのだと思う。

彼女はもう話すことも難しくて、一言二言何か言っていると言う感じ‥とのこと。

でも大脳は凄くハッキリしているから、聞く事は出来る!

妻の今の様子をスミレさんにも知らせて欲しいとのこと。

 

本人の考えは、聞くよしもありません。

私は調子が悪い時には家族以外会いたくありません。

入院中は孫たちにもГ院内感染が恐ろしいから来ては駄目。」と言っています。

スミレさんには直ぐ電話をしました。

ハガキも書きます。

 

生きていると毎日色々なことがありますね…

 

 

 

 

 

 


結果より過程が大切

2017-01-11 20:50:59 | 日記・エッセイ・コラム

       結果より過程が大切

2017年元日の毎日新聞に数学者・大道芸人のピーター・フランクルさんが紹介されていました。

1953年ハンガリー生まれ。日本語を含めて12か国語を話す天才的な数学者です。

1971年若干18才で国際数学オリンピックで金メダル!!

数学や語学、大道芸と幾つもの素晴らしい天賦の才を授かったフランクルさん。

数学の研究や講演で世界中を駆け巡った後で一番居心地の良かった日本に1988年から定住しています。

講演では、「結果よりもプロセスが大切」と伝えていらっしゃるそうです。

Г数学にも、人生にも当てはまる。財産を積み上げるという結果より、家族との時間や趣味を大切にする方が、ずっと豊かな人生だと思うから」。

 

『結果よりも過程が大切という考え方。』

『財産よりも家族との時間や趣味を大切にする方がずっと豊かな人生だと思うという考え方。』

1953年生まれと言うこと。この三点がフランクルさんと私の共通点です?!