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海外勤務関係なし◆武田薬品TOEIC730点以上◆就活の必須能力?

2011-01-25 09:31:59 | 日記
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おはようございます。
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今朝は新卒採用を巡る能力選定基準について
ニュースから取り上げますね。


◆TOEIC730点以上

※※※TOEIC730点以上

 製薬国内最大手の武田薬品工業が、2013年4月入社の新卒採用から、英語力を測る学力テスト「TOEIC」(990点満点)で730点以上の取得を義務づけることが22日、明らかになった。

 通訳業務や海外赴任を前提とする採用を除いて、国内大手企業が新卒採用でTOEICの基準点を設けるのは極めて珍しく、他の大手企業の採用活動にも影響を与えそうだ。

※※※
読売新聞2011年1月24日記事から


「国内勤務でも英語能力は必須」という流れに向かうのかどうか?
採用基準の動向が注目されますね。


語学能力を手がかりに
「必要な求められる能力」についてとりあげてみたいと思います。




◆窓を開けろ!

アメリカの採用面接の話です。


※※※

マイケル・ルイスによるウォール街回想録『嘘つきのポーカー』は、リーマン・ブラザーズ社の面接担当者が、志望者に窓を開けるよう求めることで有名だと伝えている。

これはさりげない要望で、担当者が、別室で電話をするからと言って席をはずすときに、何気なく行われる。リーマン・ブラザーズ社の面接は、摩天楼の窓の開かない部屋で行われる。


ルイスによれば、ある志望者は、43階の窓を、椅子を投げつけて「開けた」という。

※※※
ウィリアム・パウンドストーン
松浦俊輔訳「ビル・ゲイツの面接試験」青土社2003年から



窓を投げつけて開けた人が
その後採用されたかは不明です。


リーマン・ブラザースは2008年にリーマン・ショックで
「歴史の窓」を閉めてしまいました。



◆最終的に仕事で求められる能力は「判断対応力」



TOEIC点数で分かることは
英語を一生懸命勉強してきたという事実でしょう。


何事にも努力は必要ですので
求められているのであればTOEIC基準はクリアしたいものです。
ところがそれだけでは差別化も難しい。


さらなる基準として
「判断対応力」が求められるのが仕事の世界の現実です。
仕事には学力試験のような正解が見当たらないものです。

このこともよく認識しておこう。



◆正解のない社会に飛び込む勇気


※※※

テストにしても、大人数のクラスなら、正しい答えをひとつだけ選ぶ選択式です。採点がしやすいように、鉛筆で丁寧に楕円を塗りつぶさなければなりません。

一歩、社会に出れば、状況はまったく違います。どんな問いにも、答えは何通りもあります。そして、その多くは、どこかしら正しいところがあるものです。

学校と社会の違いでもっとも重要なのは、社会では失敗が許される点でしょう。

要するに、社会は、学校とは似ても似つかない場所なのです。


※※※
ティナ・シーリグ/高遠裕子訳「20歳のときに知っておきたかったこと。ースタンフォード大学 集中講義ー」阪急コミュニケーションズ 2010年より。


アメリカの名門スタンフォード大学の学生へ語りかけたティナ・シーリグ教授のメッセージを日本の学生も学んでおこう。



社会には正解が見当たらないのだから
答えは自分で判断していかなければならない。


この理解を学生の段階で知っておくことこそ
就活のエントリーシート作成や面接対策の要になります。



★★☆☆☆★★

就活生は学校の基準と異なる
社会の基準をいち早く認識しておこう。

TOEIC点数が高ければ大企業に
どこでも就活ができる訳でもない。


たとえ修士号や博士号を取得していても
その専門知識を問われるより

窓の開かない部屋で「窓を開けて欲しい」
という想定外の設問で推し量られるような


判断対応力の有無こそ将来は
グローバル採用の基準となる日も近いだろう。
その時に備えて



どうしても窓が開かないなら
椅子で割って窓を開いてみよう!




解けない結び目を解こうとして
解き方に知恵をめぐらすよりも

大胆に「結び目ごと切り取った」人物こそ
アレキサンダー大王です。
(欧米人は特にこの逸話が大好きなのだ)


自分にチャンスがあると思うなら
これからは積極的に
グローバルな世界をめざそう!


就職氷河期の悩み苦しみは
「結び目ごと切り取った」
ほうが活躍できます。それはチャレンジだ!



★★☆☆★★
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ではまた☆☆



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3 コメント

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判断対応の採用スタイル (tarebonkuma)
2011-01-25 09:42:42
リーマンブラザースの「窓が開かない部屋で窓を開けさせる試験」は判断対応を推し量る典型的な採用手法ですよね。そうやって有能な人物採用をしてきたはずでも、なおリーマンショックという予想外の事態に対応できなかったくらい、仕事の世界は波乱万丈なのです。


今日のメッセージは、そういう意味で目先の基準値(TOEIC点数)だけにとらわれず、予測がつかない未来を逞しく生き延びていく基礎的な判断対応を身につけていこう!という内容にしてみました。

リーマン式の採用テストを受けて活躍しているビジネスマンが多いのが外資のスタイルでもありますね。我々日本人も負けないように!

返信する
いろいろな、求められる基準 (たれぼんくま)
2011-01-25 09:54:03
ブログでは「判断対応力」こそ求められる、と書きましたが、むろんそれだけではありません。応募職種によって「企画発想の創造力」や「正確な事務処理能力」が重視されるものです。


一般的に、どの職種でも「判断処理」が大切ですからあえて「判断対応力」を書いてみました。


人生はいつでも判断の連続ですね。個人的にも最近はそんな気がしています★
返信する
730点を目指す中高一貫校 (tarebonkuma)
2011-01-25 14:01:38
中学3年で英検準2級、高校3年生でTOEIC730点獲得を目標にしている高校(中高一貫校)もあります※2010年4月開校の東京都立三鷹中等教育学校

730点のハードルは高そうですが、これから育つ10代がチャレンジしていくのですから、就活生も負けないで欲しいです!頭脳訓練として欠かせないです。がんばろう。
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