日本の代表的建築家「礒﨑 新」さん、
今回、建築のノーベル賞と言われる「米ブリッカ賞」-受賞。
この大先生が、何のご縁も無い福井県勝山市の個人住宅2棟
を設計され健在。
その不思議なご縁が話題になっています。
それは建築主である開業医のご婦人が、
上京、「何とか設計をしてほしいとお願いに行った」のですが
そこは売れっこで多忙の先生「もちろん門前ばらい」、
幾度か行くうちに「先生の設計なら台所等不要、
いつでも絵画の展示のできるような空間が欲しい」と要望、
この依頼に先生okをだし、幾度も来勝ついに思いがかない実現したものとか。
この建築を見た今1人の市民も続いて依頼、
特徴ある氏の設計による建物が健在しています。
この度の「米ブリッカ賞」受賞に鑑み、持ち主の好意で開放、
中には礒﨑先生の建築意匠から、コレクトされた有名人の絵画が展示。
この建物「中上邸イソザキホール」と呼ばれています。
市内に住み不思議な形の家?との思いでしたが
同じ町内でもあり、この度初めて中に入れて頂きました。
素晴しい曲線のコンクリートむき出し造り。
もう40年近くは経っているのでしょう、びっくりする構造でした。
ただ、空間が少ないとはいえ、寒冷地の当地では寒い家ではとも。
それにしても、こんな大先生が、遠地でご縁で無い土地で
それも人住宅邸宅、良く引き受けられたものと不思議に思うひと時でした。
いい物見せていただいた感じ、
市内に居て、この年になっても、
知らない事多いものです。
「磯崎 新」氏は、1931年(昭和6年)生まれ87歳、日本芸術員会員。一級建築士、アトリエ建築家。
大分市出身
「建築のノーベル賞」ともいわれるプリツカー賞に、選ばれた。
日本人としては8人目の受賞となる。