いよいよ、午後から「
かつやま左義長」祭りが始まります。
朝から、TV各局も鳴り物入りです。
旧暦の小正月行事ですが、観光客を期待して
毎年、2月の月末の土・日曜日に実施されます。
最近はポスターにも「かつやま左義長」と書かれていますが、
土地のものは「
かっちゃま、さぎっちょさん」、が来た、と呼んでいました、
こんな土地語はもう使われなくなっているのですね。
また、観光化するイベンドですが、
土地のものには「春を呼ぶ敬虔な神事」でもあるのです。
「土地人の さぎっちょと呼ぶ 火の祭り(今井千鶴子)」
と詠まれた句もあります。
かつやま左義長は、
幕藩時代から300年続く、商人・町人の祭りであり、
武士は見物するものとして、武士町には櫓が無いのです。
この日には、市内12基の櫓の上で、
女性の長襦袢を着た若者が酒に酔い、
太鼓をたたき、無礼講で踊りまくる(今は子供たちが多い)。
この所作がおかしく、「奇祭」と言われています。
鳴り物は三味線・横笛。そして太鼓たたきは3人一組で、
踊りながらのたたき手、地たいこ、そして観客と反対方向むいて
太鼓の上に座る人がいます。
浮かれてたたくので「浮き太鼓」といわれています。
左義長ばやしは
「蝶よ花よ、花よのねんね、まだ乳飲むか・・・・ういた、ういた、ういた・・・」
と妙な歌。
そのあとに「まだ乳飲むか、乳首はなせ、乳首はなせと・・・」と続きます。
今は、主婦や学生が三味線を弾きますが、
以前は幾人もいた「本物の芸者さんたち」
が歌っていたもの。
少しエロチックな意味?とも思っていましたが、
「蝶よ~花よ~と育てた娘・・・」と秋田長持歌などにも歌われ、
「愛する子達の成育を願う歌」と、とるのが素直・・と解する人も。
まぁ、酒飲んで浮かれた踊り手、それをはやす芸者さんとなると
モット意味深。こんなことを聞きながらの見物も面白い。
市内の各区では、仮社・風刺行灯・生活用品でのうさぎ歳の作り物・
その他の飾り物などが町中に参加しています。
この地方では、普通は松の内とか、正月3カ日が過ぎるとはずす、
正月の注連縄や縁起の飾り物など、今日初めて外します。
各、左義長やぐら前に造られた「仮社」に、お賽銭と注連縄など渡し、
明日夜の「大ドンド焼き」で送ってもらうことを託すのです。
こんなタレントの取材も行われていました。