鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1217回】 自分がやりたいこと<お客様が求めていること、経営者としてやらなければならないこと

2014年05月01日 | 住宅コンサルタントとして
経営者である以上、大きな責任を背負っていることになります。

お客様に対して。
自社を信じて家づくりを託して下さった訳ですから、住宅会社は存続し続けなくてはなりません。

取引先様に対して。
そもそも、モノを購入したらお金を払わなくてはなりません。
材料や手間というモノを購入させていただいている訳ですから、
代金の支払いが滞ることが無きよう、健全経営をしなくてはなりません。

従業員さんに対して。
そのご家族の人生もかかっていますから、成果・利益を出して
社員さんとそのご家族が生活できるお給料は出していかなくてはなりません。

これらの責任をまっとうしていくために、健全経営をしなくてはならないのです。
健全経営をするためには、経営力も磨き、人間性を高める努力は欠かせません。

いろんな経営者様とお付き合いをさせていただく中で、尊敬できる経営者の方は、

「自分がやりたいこと<お客様が求めていること」
「自分がやりたいこと<経営者としてやらなくてはならないこと」

ということが腹の底から理解出来ていて、実践されているなぁ、と感じます。

経営とは、変転する市場と顧客のニーズに合わせて自社をつくりかえることです。
市場の変化を感じ取り、お客様のニーズを研究することよりも自分がやりたいことを優先してしまえば、
会社の業績は一気に傾きますし、そもそも現場で働いている社員さんからは支持されなくなります。

「経営者」の肩書より、経営者としてどう生きているか、どう働いているのかを社員さんは見ているのです。

だから優秀な経営者は市場を研究します。
ライバルを研究しています。
お客様のニーズの変化を見極めようといろいろ学ばれています。

こうした経営者が経営する会社は、多少業績の波はありますが、
長期的視点で見れば、健全な成長をしていくのです。

自分がやりたいことよりも、経営者としてやるべきことをやっていきたいものです。
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