鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1242回】 営業マンであれば、ホンモノを体感し、今の自分には無い価値観を持ち、感性を磨くべき

2014年05月26日 | 住宅コンサルタントとして
住宅の営業だけでなく、おそらく営業マンであれば、お客様から

「価格が(ライバルに比べて)高い!」
「予算が合わない」
「これだけ価格を下げてくれたら、契約する!」

などと、価格面で交渉されるケースが多々、あるでしょう。

どの会社も最低限の利益をいただかないと、企業としての経営が成り立ちません。
だから利益度外視の価格をお客様に提示することは、会社の存続を危うくします。

理想は、「適正利益をいただくこと」、
そしてお客様に価格以上の価値を感じていただき、責任を持って対応していくことでしょう。

しかしながら、営業マン自身が「やっぱり価格が合わないと買ってもらえないよな!」という
価値観しか持っていないケースだと、売れない理由を全て価格のせいにしてしまいがちになります。

もしくは、「やっぱり一生に一回のマイホームだから、お客様はやはり企業のブランドで選ぶよな!」
という価値観しか持っていない営業マンは、売れない理由を企業ブランドのせいにしてしまいます。

自分自身、大した経験もしていないのに、お客様のことを全てわかったような顔をしてしまうのです。

これは、営業マン自身の成長を思いっきり止めてしまうことにつながります。

こうした事態を避けるために、個人的にやってほしいと思うことは、
世の中のスーパー営業マン、スーパー店員さんの営業や接客をたくさん受け、
価格やブランド以外にもお客様が価値を感じる要素が多々ある、ということを
早く知ることです。

今の時代、圧倒的に売っている営業マンは、とにかく商談していて楽しい。
今の時代、圧倒的に売っている店員さんは、とにかく気持ちが良い。
商品や会社のブランドなんかより、「この人から買いたい」とお客様が思ってしまうような
何とも言えない魅力を有しているのです。

もちろん、その魅力を持つまでには、日頃のさまざまな勉強や努力を積み重ねていますが・・・。

結局のところ、お客様に魅力を感じていただけたとしたら、
お客様は「この人の話をもっと聴きたい!」と思ってくれるようになります。

聴いていただける関係になれば、
価格の差もブランドの差も埋めるためのこちらの提案を聴いていただけるようになるのです。

こうして、他社よりも金額が高いけど選んでもらえた。
会社のブランドイメージはまだまだだけど、お客様はこちらを選んで下さった。
こういう経験を得ることで、営業マンとして成長していくのです。

いろんな方と接し、謙虚に学ぶことで、自分の中に多様な価値観を持つ。
そして素晴らしい方の素晴らしさに気づける感性を持つことが出来れば、
一流営業マンの仲間入りです。

皆さんは自分の中に多様な価値観を持つことが出来ていますか?
一流の方と接する機会を持つことが出来ていますか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする