鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2414回】 自責で物事を考える

2017年08月09日 | 住宅コンサルタントとして
仕事をしていく上での基本的な価値観を構築できたのは、
最初に働かせていただいた、メーカーの上司や先輩のおかげです。

この基本的な価値観があったので、今も良い感じで仕事を日々、することができています。

いろんなことを教わったのですが、自分の中で大きかったのは、
1つは「後工程はお客様」ということ。

昨日のブログで書いた、後工程の人に思いやりと感謝の気持ちを持って、
気持ちよく働くことができるようにしていく、ということ。

そしてもう1点は、「自責で全て考える」ということです。

例えば、お客様と商品の打合せをしていて、
お客様から指示された商品を発注したとします。

ところが、納品後にお客様から

「ちょっとイメージと違うんだけど・・・」

と言われた際、現場に行って

「だってあの時、これを注文する、っておっしゃいましたよね。
私、ちゃんとノートに残してます。
だから当社は悪くないですよ」

と正論を吐いたら、お客様はどう思うのでしょう?

二度と我々に仕事を依頼したくない、と思うのではないでしょうか?

こういう時、最初に働かせていただいた会社の上司だと

「自分は悪くありません、お客様が言われた通りの商品を発注しました」

という報告をしたら、ちゃんと軌道修正をしてくれるのです。

「お客様の性格や能力を正確に押さえていたら、
後から『イメージと違う』と言うことを予測できたんじゃなかったか?
お客様が悪い、と正論を吐いていても、何も解決しないぞ!
事前にもっと確認しなかった自分を反省し、
更に発注したら返品できない旨もちゃんと説明しておけばよかったんじゃないか?」

というように、お客様のことを理解できていなく、
気が回っていない自分にも反省すべき点がある、ということを教えていただけたのです。

いろんな人が関わって仕事をしていく上で、ミスやトラブルはどうしても起こりがち。
でもそれらが発生した時に、相手が悪い、と他責発想だと何も解決しません。

自分がどうしていれば、今回のことは回避できたのか?
なぜそこまで気が回らなかったのか?
というように自責で物事を考える癖ができたおかげで、
今の自分があるなぁ、とつくづく思います。

自責で物事を考える。
皆さんはできていますか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする