鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2435回】 ミスやクレームに強くなるには・・・

2017年08月30日 | 住宅コンサルタントとして
自分で言うのもなんですが、私、結構精神的には強い方だと思っています。

失敗やミスがあっても、そんなに引きずりません。

小さな頃は結構打たれ弱かった記憶があるのですが、
いつの間にか心臓が強くなったような気がします。

その理由は、数々の失敗をし、多くのクレームをいただいてきたから。
ただただ、経験数の差だと思っています。

学生時代、テニスのインストラクターをしていたのですが、
ピーク時は3つのクラブを掛け持ちし、週に16クラスを担当させていただいていました。

生徒さんの継続率が高く、どのクラスもメンバーがなかなか変わらない。
そしてクラス内の生徒さんが、皆仲よくなる、という感じだったのです。

どのクラスもうまくいっていると思っていたのですが、
ある1つのクラスのある女性の生徒さんから猛烈なクレームが入りました。

それは、琵琶湖沿いのホテルで週に1回、開催されていたテニスレッスンだったのですが、
その中の生徒さんとも当然、仲良く和気藹々とテニスをやっていたのですが、
私がコーチをさせていただくはるか前から長年、そこに通っているある一人の女性から

「あのコーチがやめなければ、私がやめる!
これまでのレッスン料も全額返して!」

とホテルに猛烈なクレームを訴えられたこともありました。

ホテル側から「もう来なくていい」と言われた(=クビ)のは、とても悲しかったです。
(ちなみに、私以外のコーチでそんなクレームが入ったのを見たことはありません)

メインで所属していたテニスクラブでは、
生徒さんは圧倒的に一番多かったと思います。
常に笑いが絶えない、面白いレッスンをしていたつもりなのですが、
ここでも大きなクレームを1度もらいました。


社会人になってから最初に勤めさせていただいた会社では、
発注ミスによる多大な損害を会社に与えたり、
お客様の家を水浸しにしてしまったりと、取り返しのつかないミスをいっぱいしてきました。

手を抜いて怒られることがあるのは当然かと思いますが、
全力で取り組んでいるのにもかかわらず、結果が伴わない。

とてもつらいことですが、こういうことを若い間に多々、経験しておくことで、
非常に心が強くなると実感しています。

クレームをもらったり、ミスをしたり、結果が出ないのは、ちゃんと理由があります。

クレームやミスをしたという現実は、最初は精神的につらいのですが、
それを乗り越え、冷静に分析することで、
自分の何を改善しなければならないかが分かってきます。

若いうちに失敗をし、それを乗り越え、そこから学んだ人は、
きっと成長されることと思います。

ただ、近年の若い方はかなり打たれ弱いというか、
失敗やミス、クレームを引きずるひとが多いような気がします。

若いうちに大きなミス、クレームをしておくことも、
必要な経験のような気がしています。
コメント
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