鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2421回】 スイスに行って感じた、日本のこれからの道

2017年08月16日 | 住宅コンサルタントとして
国土に大した資源も無く、山に囲まれ、国土面積も小さく、人口も少ないスイス。

それなのに、国全体は非常に富んでおり、豊かさを随所で感じました。

本当に日本もこんな国を目指すべきだし、日本ならスイスのようになれるとも感じています。

自分なりに日本がどう変わるべきか、ちょっと考えてみました。

1.働くことに対する意識を変える必要がある

スイスで仕事を探すのは、大変だそうです。
というのは、若い方であっても、業界未経験での採用というのはあり得ない文化だそう。
スイスでは大半の人が15歳で進路を決め、高校に通いながら職業訓練校に通うのが一般的だそう。
その職業訓練校も自分で願書を出しまくって決めるそうで、
18歳になる頃には、自分が進むべき道の経験も知識も身に着けているそうです。

日本のように「未経験者歓迎」なんて募集はほぼ無いそうで、
働く上でプロフェッショナルが非常に求められる文化が根付いているんですね。

それと比較すると、日本は未経験で就職するのが普通、と考えている人が結構多く、
学生さんなんて、「入社した後、どれだけ教えてくれるんですか?」的なスタンスが多い気がします。
(実際、私もそうでした)

スイスでもアメリカでも、学生の頃から自分の進路を決め、
入社するときには既に一人前になっていなくてはならない、という文化は、
日本も目指すべきだと思います。

日本は甘すぎる。

2.外で稼ぐ意識を高める

少しずつ解消されてきているとは思うのですが、
日本ではまだまだ世界で稼ぐという発想を持っている人は少ないのかな、と感じます。

どうしても村社会というか、自分の地元のことしか見えない、
グローバルな視点を持っている人は少ないような気がします。

その最たるものが、政治家。

おらが街にどれだけ利益をもたらしてくれるかが大事で、
国益のためにどれだけ働くか、という視点の政治家に投票しようという人が
まだまだ少ないような気がします。

国家100年の計なんて、考えている政治家はいないんじゃないかな?
そしてそういう政治家を評価する考えがまだまだ弱い気がするんですね。

私自信もそこに気づくのが全然遅かった訳ですが、
子どもにはそういうことを伝えていますし、
もっと世界を見るように教育していきたいと思っています。

日本の現状を考えると、もっと外で稼ぐ意識を高め、
そのための人材育成をしていかなくてはならないと本気で考えます。

とまあ、簡単にまとめてみましたが、
いろんなことを学べた、今回のスイス旅行でした。

明日から弊社は通常業務です。
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