鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1232回】 会社について語る

2014年05月16日 | 住宅コンサルタントとして
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5月21日(水)のセミナーのお知らせ

いよいよ、5月21日(水)のセミナーが近づいて参りました。
セミナーに参加申し込みをして下さった皆様のお手元には、
受講票が届いていると思いますが、会場が当初の会場より変更になっています。

最初は会場を「TKP東京駅京橋ビジネスセンター」としておりましたが、
参加申し込みの数が予想を超えたため、新しい会場は

「TKP東京駅八重洲カンファレンスセンター」

住所:東京都中央区京橋1-7-1  戸田ビルディング 

となっております。
ご確認をよろしくお願いいたします。

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皆さんは、自分が働かせていただいている会社について、
お客様にどこまで語ることが出来ますか?

そもそも、自分が働かせていただいている会社に対して、愛情や誇りを持てていますか?
感謝の気持ちを持てていますか?

売れない住宅営業マンになればなるほど、家(=商品)の話、
しかも価格や性能、標準仕様のことばかり話をして、自分の会社のことをちゃんとお伝えしていないのです。

住宅業界専門のコンサルタントになりたての頃、全国の優秀な会社さんに視察に行くと、
成果を出している営業マンって必ず会社の考え方や取り組み、更には社長の思想などを
ちゃんと分かりやすくお伝えしていました。

それが、私がこの仕事をさせていただいてからの最初の発見だったような気がします。

今から9年前、8年前はこうしたことをクライアント様や勉強会のメンバーの方に発信していましたが、
今はいろんな情報をお伝えしていることもあって、この辺のことについて、ちょっと伝え方が弱っているというか・・・。

家づくりにおいて、最も重要なことは、価格でも材料でも工法でも性能でもありません。

最も大事なのは会社選びです。

で、自社が他の会社とどこがどう違うのかを理解していただく必要があるのです。

自社を語る上で、いろんな会社が

・地域密着
・技術力が違う
・アフターが充実

など、最もなことを言うのですが、では具体的に地域密着とはどういうことなのか?
地域密着でない会社で家を建てた際、どういう点で困るのか?

技術力は一般的な住宅会社とどこがどう違うのか?
技術力が無い会社で家を建てるとどうなるのか?

というようなことをお客様に理解していただかなくては、価格や仕様のみで
お客様は家づくりを託す会社を決めてしまうことになるのです。

「30年、50年と住み続ける、世の中で最も高額なお買い物を
金額だけで決めて本当にいいのですか?」

とお客様に言えるよう、自社の強み、こだわりを具体的に分かりやすくお伝え出来るよう、
トレーニングを積み重ねましょう!
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【第1231回】 逆算思考&納期意識

2014年05月15日 | 住宅コンサルタントとして
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5月21日(水)のセミナーのお知らせ

いよいよ、5月21日(水)のセミナーが近づいて参りました。

ただいま、スタッフにテキストを製本してもらっていますが、
140部を超える量をかなり原始的なコピー機でやってもらっているため、
非常に大変なようです。

新しい事務所になったら、最新のコピー機を導入するので、
しばしの我慢をお願いしたいところです。

さて、セミナーに参加申し込みをして下さった皆様のお手元には、
受講票が届いていると思いますが、会場が当初の会場より変更になっています。

最初は会場を「TKP東京駅京橋ビジネスセンター」としておりましたが、
参加申し込みの数が予想を超えたため、新しい会場は

TKP東京駅八重洲カンファレンスセンター

住所:東京都中央区京橋1-7-1  戸田ビルディング 

となっております。
ご確認をよろしくお願いいたします。

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自社にAさん、Bさんという営業マンがいたとします。

能力は同じ。
人間性の高さも同じ。

でも、営業成績はBさんの方が断然優秀で、Aさんの1.5倍の受注をしている、
なんていうケースは、注文住宅の営業の世界ではよくあることです。

この差はどこから来るのかと言うと、時間に対する感性の差です。

もっと言うと、納期意識です。

今、商談させていただいているお客様に、
いつまでに納得して最終のお返事を出していただけるように商談を進めていくのか?

「お客様がまだ先で良いとお考えなので、結論をいただけません」

なんてことを言う営業マンもいますが、家を建てることが初めてのお客様が
いつ、どんな家を建てることが良いのかなんて、分かっているケースの方が圧倒的に少ないのです。

だからお客様が自分で決断できるような情報をお伝えし、
後悔なき決断をしていただくのが営業マンの使命です。
(契約を取ることが営業マンの使命ではありません)

いつまでに、お客様がその決断を出来るようになっていただくのか?
それには、何回の商談が必要なのか?
どんな準備が必要なのか?

そうした逆算思考、それから納期意識が、トップ営業マンになるためには欠かせないのです。

皆さんは、逆算思考、それから納期意識をしっかりと持って仕事に向き合えていますか?
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【第1230回】 ライバルより高くても選んでいただくためには・・・?

2014年05月14日 | 住宅コンサルタントとして
前々職時代、私は建築資材の営業マンでしたが、
どのビルダーさんに金額提示しても、「高い!」としか言われたことがありません。

「お前のところ、安いな~!よし、じゃ、次の物件で採用!」

なんて、言われたためしがありません。

20代の頃、「高い!」と言われ続けたことが、
今となってはとても貴重な経験をさせていただいたなぁ、と思います。

そしてその経験の中で学ばせていただいたのは、

「価格をライバルに合わせる必要はない!」

ということ。

ライバルより高くとも値段が高い分、メリットがあったり、納得できる理由があれば、
お客様は買って下さるものだ、ということを20代で経験出来たことは、本当に大きかったです。

逆に私が入札らr中心の土木や設計事務所が管理する物件モノの営業マンだったとしたら、
ライバルよりも価格を下げないと受注出来ない、という経験しかしなかったでしょうから、
安売り推奨コンサルタントになっていたかもしれません。

昨日、お伺いしていたクライアント様で、ライバルよりも金額が高いと
価格を基本的には合わせるか、その下をくぐるか、という対応をしてしまうケースがある、
ということでしたので、その点に関して、自分なりの考えをぶつけさせていただき、
更にはトークのパターンもお伝えさせていただきました。

今までガチで競合に合わせていたものが、
例えば50万、100万高くても選んでいただけるようになれば、
利益率も改善出来ます。

それよりも、全てのお客様に対して同じ価格を提示しないと、
お客様に対して不公平が出てしまう、ということもあります。

住宅会社の決め方をお客様は知りません。

「こういう基準で、住宅会社を選ぶべきです!」
という判断基準を営業マンが教えて差し上げないと、
お客様はイニシャルコストだけで業者選定をしてしまうのです。

それは、お客様が見る目がないのではなく、
こちらのプロとしての仕事が足りないのです。

お客様は家を建て、そこに30年、50年と住む訳ですから、
目先のイニシャルコストだけで家を買ってはいけないこと。
更には、こういう業者では引き渡しの時に後悔してしまうということを
お客様にお伝えして、間違いのない判断をお客様にしていただかなくてはなりません。

ライバルより高くても、お客様から選んでいただくことが皆さんは出来ていますか?
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【第1229回】 モデルハウスを活かすも殺すも自分たち次第

2014年05月13日 | 住宅コンサルタントとして
メチャメチャ基本的なことですが、車を買おうと思ったら、
実際に車を見ることが出来るショールームに行きますよね?

高い指輪や時計などを買おうと思ったら、
実際にそれらを見ることが出来るお店に行きますよね?

家を建てようと思うお客様は、当然、家を見られるモデルハウスや見学会、
もしくはショールームに行くと思います。

見学会とモデルハウスの違いは何かと言えば、
見学会は見られる日が限定されていることです。
一方のモデルハウスは、定休日以外、いつでも見ていただくことが出来ます。

当然、モデルハウスの方がお客様目線な訳です。

全てのクライアント様のお話を総合すると、
今のお客様は実際の建物を見て納得してからご契約をされるので、
ある程度の棟数を受注しようとすれば、モデルハウスを建てた方が良いでしょう。
この場合、常設でも移動型でもどちらでもOKです。

しかしながら、モデルハウスの賞味期限は何年か、ということにおいて、
実際にモデルハウスを持っている会社の中で真剣に考えられていないケースも
結構多いのではないでしょうか?

ただ、モデルハウスを開けているだけでお客様が来て下さるのは、最初の数か月のみ。
その後、モデルハウスを活かすも殺すも、各会社次第なのです。

しっかりと活用すれば、3年はお客様が来場して下さいます。
中には8年とか9年、モデルハウスを建て変えずにやられている会社さんもありますが、
さすがにそれだとちょっと難しいかな、と・・・。

オープンして半年近く経ってから、その会社の知恵と工夫で、
モデルハウスの賞味期限がグーンと伸びるのです。

ただ、建ててドアを開けて待っているだけ、というのでは、
あまりに工夫が無さすぎだと個人的に思っています。

活かすも殺すも自分達次第。

皆さんの会社は、多額の費用を投資して作ったモデルハウスをちゃんと活かせていますか?
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【第1228回】 素晴らしい人の良い部分を素直に真似するだけで・・・

2014年05月12日 | 住宅コンサルタントとして
よくよく考えてみると、私は昔から周囲の友人や先輩の良い部分を真似ばかりしていたような気がします。

私は小中と大阪の中小企業がいっぱい集まっている街、東大阪で、
そして高校はあまりガラが良くない八尾というところに過ごしていましたが、
友達との会話で面白い切り返しトーク、もしくはネタフリが出来ないと、
なかなか認めてもらえない風土がありました。
ですので、幼い頃から吉本新喜劇やデビューして間もない頃のダウンタウンの夕方の番組、
それから年末年始の漫才などを見て、お笑いを研究して面白いネタを真似したり、
ということを当たり前にやっていました。

また、学校でもクラスメート、部活の友人、それから昔からの友人、更にはボーイスカウトにも入っていて、
それぞれのグループの中で面白いことをいう奴がいると、そのネタをいただいて、
違うグループで披露して笑いをとる、なんてこともしょっちゅうやっていたような気がします。

お笑いセンスを上げるのには、面白い人を研究するのが一番、
ということを幼い頃から身に染みて体感していたのだと思います。

それはそのまま大学生の頃のアルバイトにも引き継がれました。

大学時代は3つのテニススクールのインストラクターをさせていただいておりましたが、
私が非常にお世話になった、コーチの師匠はとにかく面白さのレベルが次元を超えていました。
(今、その方はVシネマなどで俳優をされています)
その師匠のネタを真似させていただいて、別のテニススクールで披露すると
私が担当させていただいているレッスンだけ笑いの嵐で、
レッスン終了後に毎週のように生徒さんと一緒にファミレスでずっとしゃべっていた記憶があります。

そしてイケてる人の真似をする習慣はそのまま社会人になっても継続し、
前々職のメーカー営業マン時代は、業績を上げている先輩がどんな行動をしているのかを研究し、
それをそのまま真似させていただいておりました。
更にコンサルティング会社に転職してからも、活躍されている人がどういう勉強をして、
どういうように業界を研究しているのか、ということや、どういうお付き合いの仕方をしているのかを
徹底的に教えていただき、真似させていただいておりました。

素晴らしい方の真似を素直にさせていただくことしかやっていないと言っても過言ではありません。
その結果、今、起業して4年目ですが、素晴らしいクライアント様とご縁を頂戴することが出来ています。

おかげさまで1年間のスケジュールが完璧に埋まるということが6年以上、続いています。

自分の経験上の話ですが、素晴らしい方の真似をさせていただくことほど、
効果的なことってないと思います。

そして、その方の真似を素直にさせていただく中でいつの間にか、勝手に改良されて、
それを継続していくうちに、いつの間にか自分オリジナルになっているような感覚をおぼえます。

私が知っている限り、超優秀な方は自分オリジナルでいろんなことを生み出せますが、
凡人は無い頭をひねっても時間ばかりがかかってしまいます。
それよりかは素晴らしい方の真似から入るのが最短で成長できるのでは、と思います。

いろんなビジネスパーソンを見ていると、
結果が出ていないのに素直に素晴らしい方の真似を出来ない人が、
業界内で通用しなくなるなぁ、と感じます。

結果が出ていないということは、自分のやり方がお客様や市場に受け入れられていない、
ということなのですが、そこを理解できずに、
自分のこれまでの成功体験を忘れられない感じですかね?

結果が出ていないということは、変わりなさいというサインだと思います。
結果を出している方の素晴らしい部分を素直に、そして謙虚に真似したいものですね。
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【第1227回】 世界一、大変な仕事。

2014年05月11日 | 住宅コンサルタントとして
以下、本日の日経新聞より。

「職種は『現場総監督』です。原則1日24時間の勤務。
年間365日、休暇はありません。
食事をとる時間はありますが、他の同僚が食べ終わってからです。
徹夜で働く場合もあります。
サラリー?無給です。
世界で一番大事な仕事ですよ。
やってみる気はありますか?」


就活における企業説明会で、こんなことを言われ、応募者たちの顔が見る見る硬くなっていく・・・。

こんな職業ってあるのでしょうか?

皆さんは、何だか分かりますよね?

「母」という職業です。

主婦業・母親業と言うのは、実際にやってみると、本当に大変だということが分かります。

2005年4月。
我が家の長男が、いきなり大量の血を吐きました。

それまでもしょっちゅう、お腹が痛いと言っていたのですが、
こんなに大量の血を吐いたのは初めて・・・。

すぐに救急車を呼び、病院に行ったのですが、救急センターでは原因は分からず、
後日、阪大病院に行って検査入院をすることに・・・。

この検査入院が結構かかるとのことで、家内が長男と一緒に病院に泊まり込み、
私が次男の面倒をみながら、毎日病院まで着替えやタオルを届け、
それを持って帰って洗濯する、という毎日が続きました。

朝、起きて、私と次男のご飯をつくって、洗濯をしながら後片付け。
そして洗濯物を持って病院に。
しばらく4人で病院で過ごした後、洗濯ものを持って自宅に帰り、
お昼、それから夜ごはんの支度。
更には掃除。
そして次男をお風呂に入れて、夜ご飯の後片付け。
更にその後、次男を寝かしつけたりしていると、1日があっという間に終わるのです。

この体験をするまでは、主婦の大変さを全く分からなかったのです。

私、仕事なら長時間、出来ますが、主婦業は3日が限界です。

本当に、主婦とは大変なお仕事なのです。

ゆえに母の日は、自分たちの母親だけでなく、自分の奥さんにも
感謝の気持ちを伝えた方がいいのでは、と個人的に思っています。

今日は、母の日。

感謝の気持ちを伝えてみませんか?
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【第1226回】 会社の業績が危機的な状況になってから手を打っても、もう遅い

2014年05月10日 | 住宅コンサルタントとして
消費税増税前の駆け込みで、昨年秋から今年の夏までに決算を迎える会社の大半は、
素晴らしい業績を出されたことと思います。

更に東北地方の会社に関しては、震災特需効果もあり、過去最高益を上げた会社も
少なくないかと思います。

しかしながら、結果に一喜一憂しているようでは、お話になりません。

自分達が市場のお客様に認めていただいたから良い業績だったのか、
それともたまたま市場環境が良かったからなのかを経営者は検証する必要があります。

このブログの中で、再三、お伝えさせていただいておりますが、

「自分達の努力・取り組み<結果」

という場合は、非常にまずいのです。

日本の人口が増えている訳ではありませんから、
市場全体の動きが、単に数年分の需要を先食いしているだけだ、
と判断しなければならないのです、経営者は。

風の噂で私の耳に入ってくる情報では、建築資材販売店業界の経営者の大半は、
これから先の業界全体の着工が大幅に減少することをあまりイメージ出来ていない様子。

ちょっといい1年を過ごしてしまうと、急に楽観的になってしまっている方もいるようです。

ちょっと痛すぎですよね・・・。

2015年度の決算は、2014年度の決算と比較して若干落ちる程度でしょうが、
2016年、2017年度の決算はかなり厳しいことになるのをイメージ出来ないのでしょう。

ちなみに経営に関して言うと、会社が危機的状況に陥ってから手を打っても手遅れだ、
ということは、皆さんご存知ですよね?

企業経営と医療は同じで、早期発見が大切です。
発見(=自覚)が遅れてしまうと、治療が不可能になってしまうことも・・・。

そして最も重要なのは、病気にかからないように予防することなのです。

会社が危機的な状況に陥ってから手を打っても遅いからこそ、
自社の5年先を予測し、5年先に起こるであろう問題に対して、今から手を打つのが正しい経営なのです。

皆さんの会社では、長期的な問題点に対してしっかりと手を打つことが出来ていますか?
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【第1225回】 5年先、10年先の最大の問題を回避するために手を打つ

2014年05月09日 | 住宅コンサルタントとして
ある程度、受注までのしくみが構築出来ている会社は、
当然ながら、お引き渡しまでの工事の品質を高めなくてはなりません。

工事品質がある程度高くなった会社は、お引き渡し後のメンテナンスの体制を
しっかりとしたものにしていく必要があります。

こうして受注⇒工事⇒メンテナンスの流れがしっかりと出来た住宅会社が
次にやらなくてはならないことは何なのでしょうか?

それは、5年後、10年後に大問題となることに対し、
そこを回避するために今から手を打つことです。

県内トップレベルの実績を上げている住宅会社で、
個人的に足腰が強いなぁと感じる会社には、やはり共通するポイントがあります。

そしてそのポイントこそが、今後5年後、10年後、この業界にとって最大の問題となる要素を
回避するための唯一の手段のような気がしています。

受注⇒工事⇒メンテナンスのしくみが出来ているクライアント様には、
その部分を強化するための施策提案をさせていただいております。

昨日もお伺いしていたクライアント様で、
この点に対してじっくりと打ち合わせをさせていただいておりました。
ありがたいことに、ここ半年でご提案をさせていただいたことについて
しっかりと取り組んでいただけそうで、本当に嬉しかったです。

住宅業界最大の問題点を解決するためには、5年、10年というロングスパンで
さまざまな手を打っていく必要があるのですが、ここをクリアせずに健全な成長はあり得ません。

こう考えると、経営に大切な要素の1つは、数年先を予測する力ともいえるでしょう。

皆さんの会社では、数年先に問題となるであろうことに対する対策を打てていますか?
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【第1224回】 B2Cのビジネスに携わっていて、よかった・・・

2014年05月08日 | 住宅コンサルタントとして
私は元々、住宅会社さんのコンサルティングをしたくてこの世界に飛び込みました。

ですから、新築事業の研究をこれまでずっとしてきましたし、
大半のクライアント様は新築事業に携わっている企業です。

ただ、住宅業界という流れの中で、住宅会社さんだけではなく、
建築資材販売会社さん、それから製造メーカーさんともご縁をいただけるようになりました。

通常、B2Bビジネスの場合、商品開発の際は
顧客である法人が求めているもの、困っていることを解決する商品やサービスを考えます。
そして、その先のエンドユーザーの困っていることや求めていることまで見ていないケースが多いのです。
(仮に見ていたとしても、調査会社のアンケートデータなどが多かったりします)

だからどうしてもメーカーが企画・制作するパンフレットや資料は、
エンドユーザーが見ても理解出来ないないようになっているのですね。
自分達の直接の顧客である法人対象に、ツールをつくってしまうのです。

その結果、顧客である法人がエンドユーザー対象に使うツールが手薄、
というか全く用意されていないケースが多いのです。

私自身はエンドユーザーに対し、住宅業界における情報をどう加工すれば最も伝わるのか、
ということをずっと研究してきました。
この経験が、製造メーカーさんのツールを作る際、メチャメチャ役に立っています。

また、住宅会社さんのコンサルティングを長年させていただく中で、
どういう住宅会社が伸びるのか、ということがすぐに分かります。

その経験が建築資材販売会社さんをコンサルティングさせていただく際にとても役立つのです。

B2Cのコンサルティングをずっとやってきて、本当に良かったと思う今日この頃。
と同時に、どの業界のビジネスでも、結局、エンドユーザーの変化に適応していくことが、
これから生き残っていく上で欠かせない要素なのでしょう。

エンドユーザーの嗜好、潜在的ニーズ。
皆さんは掴むことが出来ていますか?
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【第1223回】 何のために仕事をしているのか?

2014年05月07日 | 住宅コンサルタントとして
今年の7月25日で、経営コンサルタントに転職してちょうど10年になります。

前々職時代、建築資材メーカーの営業マンとして仕事をしていた際、

「お客様にたくさん商品を買っていただけるようになるために、どんなことをすればいいか?」

と考え、お客様の商売繁盛のお手伝いをするために、
自分のお客様である工務店の商売繁盛の手法について自分なりに学び、研究しました。

そしてそこで学んだことをお客様に提案し、一緒に実践していく中で、

「こういう仕事って、自分に合ってるやん!」
「こんな仕事を一生涯の自分の仕事にでけへんかな?」

と思ったことが、転職をしようと思ったきっかけでした。

で、33歳を迎える直前で転職したのですが、この時、年収が大きく下がったので、

「早く稼げるようにならないと家族を養っていけない(=自己破産してしまう)」

という危機感満載で仕事をしていました。

どうすれば、もっと稼げるようになるのか?
たくさん、コンサルティングの依頼をいただけるようになるのか?

仕事に飢え、売上に飢えていました。

そんな中、いろんなクライアント様からお仕事の依頼をいただけるようになり、
コンサルティングの依頼も安定してきました。

ただ、今から思えば、前々職時代、それからコンサルタントに転職して3年くらいは、
本当に自分のことしか考えていなかったなぁ、と恥ずかしくなります。

自分の売上のことが最優先になっていた訳です。

それがいつの頃からか、仕事の目的が変わっていったような気がします。

今、自分がこの仕事をさせていただいている目的は、

「働き甲斐のある、より良い会社にクライアント様がなられるサポートをおこなう」

ということです。

そのためには、クライアント様が成長し、
成功体験(=お客様に喜んでいただくこと)をたくさん積んでいただく必要があります。

だから変転する市場のニーズを掴もうと、自分なりにいろんな行動を積み重ねているのだと思います。

今、頭の中にあるのは、クライアント様の数字と
クライアント様のスタッフさんがイキイキと仕事をされているかどうか、ということかなぁ・・・。


これが今、自分の仕事の目的になっています。


こういう考えになってから、自分の数値目標を意識しなくなりました。
(経営計画書を作成する上で、売上目標は設定しますが、実は毎月、自分の数字は意識していません)

自分のことしか考えられなかった20代、30代前半から、少し変われたかな?

自分の数字より、お客様のことを自然と考えられるようになってから、
ますます仕事が楽しく、好きになったような気がします。

自分の成長と共に、仕事の目的って変わっていくものだと思います。

皆さんは、何のために仕事をしていますか?
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【第1222回】 繁盛店の経営者に学ぶ

2014年05月06日 | 住宅コンサルタントとして
20代、それから30代の前半まではノウハウ本、ハウツー本をかなり購入して読んでいました。
しかしながら、30代の後半になってからは、それらの類の本は一切読んでいません。

また、学者の方やコメンテーターの方が書かれた本もほぼ読みません。

個人的に今、読んでいるのは、何かを極めた方の生き様や信念が感じられる本が大半です。

たまたま、書店で先日、見つけたのが、滋賀県の近江八幡市に本店がある、
お菓子屋さんの「たねや」さんの前CEO、山本徳次さんの語録をまとめた

商いはたねやに訊け

という本です。

この本の中で山本徳次さんが言われている言葉が、
商いの本質をあまりにもついていて、心にグサグサと刺さってくるのです。

多くのお客様の心を掴むようなお店や企業を作り上げた経営者の言葉は本当に重いのと同時に、
こういう本質を見極める感性を持たなくては、繁盛店を作り上げることは出来ないのだろう、
ということを教えてくれます。

山本徳次さんが本の中でおっしゃっていた言葉で、特に響いたのが、

「表の非効率と裏の効率化を柔軟に使い分ける」

という言葉でした。

お客様に見えないバックヤードは徹底的に効率化を追求する。
その一方でお客様を相手にする表、すなわち店頭ではその逆で、
徹底的に非効率でいいということです。

「この裏表があって、はじめて商売が成り立つ」

とまとめておられます。

実際、自分がお客様の立場になった際、
店員さんがこちらを自分たちの都合に合わせようとしていることが分かった瞬間、
もうそのお店を利用しようという気持ちは確かに無くなりますよね。

だから、店頭では非効率でいきなさい。
お客様に丁寧に接しなさい、とおっしゃっています。

お客様と丁寧に向き合う。

当たり前のことですが、皆さんは出来ていますか?
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【第1221回】 自分の目で見て、体感すること

2014年05月05日 | 住宅コンサルタントとして
仕事を通じてお会いする方で、「この人、一流だなぁ~」と感じる方に共通していることは、
とにかく自分の足で現地に行き、自分の目で見て体感することが習慣化されているということです。

こういうことに気づくまでは、私自身、自分に興味のあることしか体感しなかったタイプですが、
このお仕事をさせていただく中で、一流だと自分が感じる方に共通していることに気づくいたので、
そういう方の習慣を真似させていただくようになりました。

例えば、一流の鮨職人は、オフの日に鮨屋さんで食べる。
一流のマーケッターの方はあちこちに自分の足で行って、いろんなことを体感されている。
本やネットで調べるだけで満足せず、必ず現地に行く訳ですね。

そんな訳で私も、まとまったオフの日には必ずいろんな地域に行って、
現地でいろんなことを体感するようになりました。

今年は過去最高のペースで、いろんな住宅会社さんを見ています。

正直に言うと、どの会社さんを見ても新しい発見というのは無いのですが、
接客の方法やモデルハウスの中の展示物に関して、改善のヒントを多々いただけます。

更に住宅だけでなく、人がたくさん集まるお店や観光スポットなども
現地に行くことでいろいろと得られることがあります。

派手な宣伝を一切せず、自分から情報発信はむしろ控えめなのに、
なかなか予約が取れないお店、
もしくは常連さんだけでキャパを超えているので、一見さんお断りのお店などは
商売の本質とは何か、ということを教えてくれます。

こういうお店に計画的に足を運び、商売のヒントをいただくことも自分にとってとてもプラスになるのです。

こうして自分の目で見て、足を運んで、体感する。
ここがビジネスにおける感性を高めるベースだと個人的に思っています。

皆さんは、いろんなことを体感することが出来ていますか?
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【第1220回】 何を最優先にすべきか?

2014年05月04日 | 住宅コンサルタントとして
このゴールデンウィークは、とあるエリアに来ています。

目的は調査ですが、ちょっと時間をつくって、その地の歴史を学んでいます。

その地の歴史を学ぶためにとある施設を訪れたのですが、
その地を江戸時代に治めていた藩の教えで、心に刺さった言葉がありました。

その言葉とは、

「国を守るのは城ではなくて人である」

という言葉で、藩政として教育に最も力を注いだとのことです。

そしてこの藩からは、日本を改革する数多くの人材が輩出されました。
(って、ここまで書いたらどこへ行ったか分かってしまいますよね)
とにかく、藩が教育を最優先した賜物でしょう。

これって、国政でも全く同じことが言えますよね。
更には経営でも同じですよね。

どんな国家、企業であっても、自身を守るのは人です。
人の教育に最も時間とお金を使わなくてはなりません。

で、教育では何が大切なのか?

これも個人的な意見ですが、善悪の基準、価値観、優先順位、生きる上での姿勢、躾など、
考え方や行動の基準となる考え方を共有することかな、と思います。

ここさえしっかりと伝えて理解してもらっていては、
少なくともベクトルの方向が大きく異なることはないでしょう。

お客様に対して正直であること。
全て自責で考えること。
お客様のせい、世間のせい、他部署のせい、競合のせいなど、責任を他にもっていかないこと。
常に今の自社の戦略やしくみを現状否定で見て、改善の余地がないかと考えること。
周囲に感謝すること。
5分前行動を心がけること。

などなど、こうしたことを社内で統一し、
自社らしさを追求していくことで自社の風土が出来上がっていくと思います。

教育を最優先にする。
皆さんの会社は出来ていますか?
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【第1219回】 社員さんの育て方

2014年05月03日 | 住宅コンサルタントとして
これからの時代、社員さんを採用出来ることと採用した社員さんを一人前に育成する力が
これまでにも増して必要になってくるでしょう。

何せ、労働者人口は年々減少していく訳ですから、
人の採用が最も重要な要素になることは確実です。

人の採用に関しては、良い会社であるということが
学生さんや転職を志望している方に継続的に伝わるようなしくみが欠かせません。

だから企業のマーケティング能力が非常に重要になってくることでしょう。

その点については、5月21日のセミナーの中で詳しくお伝え出来るかと思います。
この点を強化せずには企業の将来は明るくなるわけがないと思っています。

次に社員さんの育成について。

人が成長するためには、何が必要なのか?

いろいろな要素が必要かとは思いますが、
仕事を実際にやることによって人は育っていくと思います。

しかしながら、周囲の環境がどうであれ、自分で向上心を持って今の仕事を改善して
仕事のクオリティーを上げ、能力を上げていくような社員さんは100人に1人程度でしょう。

しかもそういう社員さんは大抵独立してしまいます。

大半の社員さんは、与えられた仕事は出来ますが、自分で考え、自分で能力を高めていくことが出来ません。

伸びている会社の経営者、それから伸びている会社の敏腕幹部の方とお話をしていると、

「言われたことだけしっかりとやれる社員さんはありがたい。
それで結果が出ないのは、マネジメントする自分達のせい」

という価値観を持っています。
社員さんが伸びないことを社員さんのせいにはしないのです。

経営陣で効率的な仕事のしくみを構築し、それを徹底してやっていただくことで
社員さんが伸びていくことが理想でしょう。

そしてマネジメント側でつくったしくみで社員さんが伸びていく会社は
健全な成長をしていけるのです。

社員さんが伸びる会社ほど、しくみがしっかりと構築されていて、
更にはしくみを徹底する風土もあるのです。

こういう環境を会社として用意したいものですね。
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【第1218回】 チラシ

2014年05月02日 | 住宅コンサルタントとして
ここ数日、数えきれないくらい住宅会社さんのチラシの新作をつくりまくっている、
鬼山住宅コンサルティングの鬼山です。

これだけ新作をまとめてつくるのはかなり久しぶりなような気がします。
毎日、生みの苦しみと格闘中です。

この業界で働くようになって、今年の7月25日で10年になります。
最初の駆け出しの頃と言えば、
チラシや営業ツールを作成すること程度のことしか出来ませんでした。

チラシを制作するために、いろんな業界のいろんな広告・チラシを見て研究しまくりました。
その中で、お客様に対しての情報や特徴の伝え方を学ばせていただきました。

限られた誌面の中で、クライアント様の信念やお伝えしたいことをチラシの中にまとめる。
これが出来るようになると、看板やのぼり、フリーペーパーの誌面づくり、
会社案内などにも展開出来ますし、更には営業ツールや営業トークにも展開出来ます。

そのうちに、営業手法を確立出来るようになってきました。

そして営業手法をより洗練させていく中で、売れやすい商品、他社と差をつけやすい商品とは何か、
という部分に目が行くようになり、結果、商品開発のポイントも分かって来るようになりました。

マーケティング、セールス、商品。
これらが整ってくると、業績があがってくるはずなのですが、
クライアント様各社の中で、業績の伸びの差に気づくようになりました。
その差の要因は、マネジメント力の差なのです。

そこでマネジメントについて徹底的に勉強しました。

こうして、昔はチラシづくり程度のことしかできなかった自分が、
商品開発や営業、マネジメントなど、より経営戦略の打合せをさせていただくことが多かったのですが、
そういうコンサルティングをしていくうちに、徐々にチラシなどの
お客様に対して発信するツールのクオリティーが、
ちょっと違う方向に行っていることに気づいたのです。

チラシづくりなどは、ポイントをお伝えして、クライアント様にお任せしていたのですが、
再度、クオリティーを高めるためにチラシの制作の部分まで踏み込ませていただこうと決めました。

お手伝いさせていただくことの幅は広がりましたが、
お客様に自社の信念を伝えるチラシに関して、
クオリティーを上げるため、時間を割いていきたいと思っています。
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