鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2421回】 スイスに行って感じた、日本のこれからの道

2017年08月16日 | 住宅コンサルタントとして
国土に大した資源も無く、山に囲まれ、国土面積も小さく、人口も少ないスイス。

それなのに、国全体は非常に富んでおり、豊かさを随所で感じました。

本当に日本もこんな国を目指すべきだし、日本ならスイスのようになれるとも感じています。

自分なりに日本がどう変わるべきか、ちょっと考えてみました。

1.働くことに対する意識を変える必要がある

スイスで仕事を探すのは、大変だそうです。
というのは、若い方であっても、業界未経験での採用というのはあり得ない文化だそう。
スイスでは大半の人が15歳で進路を決め、高校に通いながら職業訓練校に通うのが一般的だそう。
その職業訓練校も自分で願書を出しまくって決めるそうで、
18歳になる頃には、自分が進むべき道の経験も知識も身に着けているそうです。

日本のように「未経験者歓迎」なんて募集はほぼ無いそうで、
働く上でプロフェッショナルが非常に求められる文化が根付いているんですね。

それと比較すると、日本は未経験で就職するのが普通、と考えている人が結構多く、
学生さんなんて、「入社した後、どれだけ教えてくれるんですか?」的なスタンスが多い気がします。
(実際、私もそうでした)

スイスでもアメリカでも、学生の頃から自分の進路を決め、
入社するときには既に一人前になっていなくてはならない、という文化は、
日本も目指すべきだと思います。

日本は甘すぎる。

2.外で稼ぐ意識を高める

少しずつ解消されてきているとは思うのですが、
日本ではまだまだ世界で稼ぐという発想を持っている人は少ないのかな、と感じます。

どうしても村社会というか、自分の地元のことしか見えない、
グローバルな視点を持っている人は少ないような気がします。

その最たるものが、政治家。

おらが街にどれだけ利益をもたらしてくれるかが大事で、
国益のためにどれだけ働くか、という視点の政治家に投票しようという人が
まだまだ少ないような気がします。

国家100年の計なんて、考えている政治家はいないんじゃないかな?
そしてそういう政治家を評価する考えがまだまだ弱い気がするんですね。

私自信もそこに気づくのが全然遅かった訳ですが、
子どもにはそういうことを伝えていますし、
もっと世界を見るように教育していきたいと思っています。

日本の現状を考えると、もっと外で稼ぐ意識を高め、
そのための人材育成をしていかなくてはならないと本気で考えます。

とまあ、簡単にまとめてみましたが、
いろんなことを学べた、今回のスイス旅行でした。

明日から弊社は通常業務です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第2420回】 スイスワインが美味しいんです!

2017年08月15日 | 住宅コンサルタントとして
昨日は朝からローザンヌまで移動。

ローザンヌといえば、国際オリンピック委員会(通称IOC)の本部がある都市です。

そこからローカル線に乗り換え、ブドウ畑が広がる山を散策してきました。



最初に行ったのは、スイス産のワインを多数、揃えていて販売している
Lavaux Vinoramaというワインショップ。



たくさんのワインを揃えていましたし、お洒落なお店でしたが、
店員さんがちょっとやる気が無く、とりあえずワインを3本購入。

本当は試飲もできたみたいですが、とにかく店員さんの態度がイマイチで、
こちらも話し掛けてお願いする気になれませんでした。

スイスに来て、初めてのやる気が無い店員さん。
まあ、しょうがないさ。

で、その後レストランまで移動してランチ。

ここのレストランが美味しかったんです。

Tout un Mondeというレストラン。

駅から1.2キロほど急な坂を上っていったところにありますが、
ここからの景色は絶景。



この白身魚とホタテのソテー、コロッケ添えは、ソースまで含め、本当に美味しかったです。

スイス、ほんと料理が日本人の口に合います。
個人的にはフランスより全然美味しい。





レマン湖を一望しながらいただくランチはたまりませんでした。

で、ここでスイス産のワインをはじめて飲みましたが、
値段が安いのにびっくりするほど美味しいんです。

スイス産のワインは、海外に出回ることがほとんどないそうです。
というのは、国内でほぼ消費されてしまうため。

ローザンヌ周辺には広大なワイン畑が広がっていたのですが、
そんな光景の中、いただくワインが素晴らしかった!

いや、買ってて良かったです。

その後、周辺を散策してジュネーブ市内に戻り、ショッピングをしていました。

いつか買いたいと思っている、HUBLOTという時計のブティックも行きましたが、
日本で買うよりもやはり安いので、買う時はスイスで買おうと思います。

HUBLOTを見たついでに、リシャールミルのブティックも見ましたが、
ちょっとリシャールミルは斬新すぎてビックリしました。


あっという間のスイス4日間。
今日の夕方の飛行機で、ブリュッセル経由で帰ります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第2419回】 レマン湖でクルーズランチ

2017年08月14日 | 住宅コンサルタントとして
昨日は日曜日。



スイスでは日曜日に他のヨーロッパ諸国と比較しても
お店が閉まっている比率が高い、という情報をもともと知っていたので、
日曜日にレマン湖で毎日、実施されているクルーズランチを事前に予約していました。

そしてラッキーなことに天気は快晴の中、船は出航できそうだ、
と思っていたところ、何やらイベントのにおいが・・・。

これまたラッキーでしたが、ジュネーブで何と航空ショーが行われていたんですね。



何とツイてるねん、と感じながら、港を出港しました。



クルーズランチは生まれて初めてでしたが、お料理は美味しくて、
最後のデザートまで満足でした。





前菜はオマール海老のタルタル。
ワインに合いました!



メインは鳥でした。
ソースが抜群に美味しかった。



デザートも申し分なしでした。

クルーズランチから帰ってきた後、時間が少しあったので、
国際本部やその隣のアリアナ美術館も見学。



これが国連本部。



で、その隣にあるアリアナ美術館。
入場はなんと無料です!

天気は良く、風が気持ちいい!
カラッとした空気で、本当に避暑地に来ている感覚です。

レマン湖畔が世界の高級リゾート地になっている理由がよく分かりました。

アリアナ美術館のソファーに座って、私はタブレットで読書をしていたら、
あっという間に時間が経過していました。

それにしても、日曜日に高級ブランドショップも、それからスーパーマーケットさえも休みになるスイス。

これで各企業が収益を上げ、高いお給料を社員さんにお支払している現実を見て、
日本が将来的に目指す方向ってここじゃないの、と感じました。

スイスは世界有数の富裕国であるので、街を歩いていても
お金を求められることもありませんし、何よりみんな余裕があるというか・・・。

品が良くて、みんな優しいんですね。

治安も良く、旅行者は電車、バスは無料だったり、
物価が高すぎること以外、本当に快適に過ごせています。

また来たいな、スイス。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第2418回】 ジュネーブ到着

2017年08月13日 | 住宅コンサルタントとして
ジュネーブに無事、到着しました。

伊丹⇒羽田⇒ミュンヘン⇒ジュネーブと移動しましたが、
ジュネーブの気温は到着時、何と13℃・・・。

ダウンジャケットを持ってきていて良かったです。

初日は移動でヘロヘロになっていたので、すぐに就寝し、
翌日から積極的に動きました。

到着した時は雨が降っていて、しかも2日目の朝も雨だったので、
ちょっとテンションが下がっていたのですが、お昼前から一気に青空が広がってきました。

もともと、レマン湖畔にそびえたつシオン城に行きたいと思っていて、
月曜日に行く予定だったのですが、天気が良い日にとっとと行こうと、
お昼前にジュネーブ駅に行き、切符を買ってシオン城まで行ってきました。

ジュネーブからモントルーまでの電車の車窓から見る景色は、絶景でした。



「世界の車窓から」の音楽と、森本レオさんの声が勝手に頭の中に流れてくるような感じでした。



で、シオン城を散策。
このお城は、要塞、武器庫、牢獄など、時代の変化と共にいろんな使われ方をしたお城だそうです。

天気も良く、お城から見たレマン湖はまた格別でした。



その後、ジュネーブまで戻って夕食に行きましたが、
スイスの物価の高さを目の当たりにしました。

予約したレストラン、確かに美味しかったのです。
でも、このボンゴレ、金額っていくらだと思います?



何と日本円に換算すると、4200円なんです。
盛りは普通の一人前、ですよ!
私たち夫婦は少食ですが、二人で14000円ほどかかりました。

イタリアだとおそらく二人で7000円くらいかな、と思います。

イタリアやスペインと比較すると、外食にかかるお金は倍ですね。

スイスの物価が高いのは、やはりスイスフランが強いからでしょう。

スイスの最低賃金は、日本円にすると月42万円。

どんな職業の人でも、正社員であれば、月額42万円が最低ラインだそうです。

しかも金融資産1億円以上の世帯が、何と10%もいる。

おそるべし、スイスでした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第2417回】 夏季休暇

2017年08月12日 | 住宅コンサルタントとして
今年のお盆休暇は、スイスで過ごさせていただいております。

昨年の夏はニューヨークに行ったのですが、
猛烈に暑くて快適に過ごすことが出来ませんでした。

後、あのチップの高さに辟易として、個人的にアメリカって合わないなぁ、と・・・。

自分はやっぱり、ヨーロッパが好きなんです。

ということで、夏なので涼しく過ごせるところ、ということで、
当初はスウェーデンを考えていたのですが、
食事のことなんかも考え、スイスにしました。

スイスのジュネーブで過ごします。

ジュネーブと言えば、国連の本部がありますが、
レマン湖という湖のほとりにあるので、そこにも魅かれています。

というか、琵琶湖のほとりに住んでいるのに、夏季休暇も湖かい!って感じですが・・・。

琵琶湖ではランチクルーズなんてしたこと無いですが、
今回はレマン湖でランチクルーズもする予定です。

またこのブログの中で、いろいろとご紹介させていただきますね!

皆様も素敵な夏季休暇をお過ごし下さい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第2416回】 お客様の立場で経験を積む

2017年08月11日 | 住宅コンサルタントとして
社会に出て20年以上、ずっと住宅業界に関わっていて、
住宅業界のコンサルティングを12年間、ひたすらやり続けていますが、
今、自分が各クライアント様にご提言していることは、

「あの会社にちょっと行ってみようよ!」
「あの会社に相談しに行かない?」
「あの会社、あの営業マンにやっぱり頼もうよ!」

とお客様に思っていただけるようになるために何をすべきか、
ということが中心です。

すなわち、常にお客様の視点でどうあるべきかを考え、
そうなるためには何を変え、何に取り組むべきか、
ということをご提言させていただいております。

今の自分から、「お客様の視点で見る」ということを取ってしまったら、
正直、スカスカでペラペラのオッサンとなる自信があります(←どんな自信やねん!)。

今のお客様は何に価値を感じ、どう動くのか?
何に魅かれるのか?

そこを学ぶために、明らかに今年の自分の動きは変わっています。

昨年、一昨年と大きく変わっていることは、
住宅業界以外の研究が圧倒的に増えているということ。

そして自分自身が消費者としていろんな経験を積むことを徹底しています。

20年以上、住宅業界に携わってきたので、住宅業界の工法や素材に詳しい。
更に最初の赴任地が北海道だったので、特に断熱気密、それから換気やサッシに詳しい。
12年間、イケてる住宅会社や一時的に伸びてその後、ダメになった会社など、
ずっと研究してきているので、業界のトレンドや伸びている会社の共通点、
逆にダメになってしまう会社のポイントなど、こうした情報にも精通している。

こうした業界に対する深い知識と、エンドユーザーの価値観を研究していること。
この組み合わせがあって、今、お仕事をさせていただけているのだと思っています。

お客様の気持ちであったり、価値を感じることの変化は目まぐるしく変わり、
そこに合わせて新しい商品やサービスを提供できる、感度の高い会社やお店がある。
その研究にゴールはありません。

これからも、ひたすら業界を深堀し、
お客様が価値を感じることの変化を押さえ続け、
時流に合った提案ができるように、
自分自身がお客様の立場でさまざまな経験をしてきたいと思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第2415回】 正しいことを積み重ねることで・・・

2017年08月10日 | 住宅コンサルタントとして
昨日、お伺いしていたクライアント様の業績が、本当にヤバイことになっています。

個人的には、商圏人口30万~45万程度で、
1店舗100棟がダントツ一番店の基準だと思っているのですが、
第一四半期で28棟の申し込みをいただいておられました。

最も受注されている営業マンで、申込みが3か月で8棟。
3か月で5棟を超える(=年間20棟のペース)営業スタッフが4名もおられる。

営業マン6名に新卒1年目の新人さんを入れて7名の営業マンで、
恐らく申込みベースでは100棟に行くのではないか、と思っています。

もともとお付き合いが始まった時は、社長と営業兼設計のスタッフ1名、
それと現場監督1名の計3人からスタートしたのです。

当時は年間4棟だったので、本当に10年で大きく成長されたクライアント様。

お付き合いが始まった時、
私はまだ住宅業界のコンサルタントとして駆け出して間もない頃でしたが、
逆に何のしがらみも無い状態でサポートさせていただけることに
本当に心からありがたいと感じ、そのことを社長に伝えたことを今でも覚えています。

10年前から首尾一貫してご提言していることは、
本音を言うと、私自身がお客様だったら、

「こんな会社に家づくりを依頼したい!」

と思うような取組ばかりです。

モデルハウスや見学会、ショールームに行った際、気持ちよく対応していただける。
お客様の情報を皆で共有していて、子どもの名前とかも憶えてくれている。
打合せ時に出していただくお飲み物も、ちょっと洒落た感じで、素材にもこだわりが・・・。
もちろん、建てている家も性能、仕様、デザインの面で申し分ないレベルで、
しかも建てた後のお付き合いを最優先に考えてくれる。

私自身、エンドユーザーの立場なら、かなり見る目が厳しいお客様だと思うのですが、
そんな私が一消費者の立場だったとしたら、こんな住宅会社に家づくりを頼みたい、
と思う会社を超える会社に既になられていることが本当に嬉しいんです。

見込のお客様よりも、OB様や建築中のお客様を第一に考える。
会社を挙げて、本当に良い家づくりに真剣に取り組む。
アフターを最優先にしている。
社員さん、協力業者さん、職人さんのことも当然ながら、とても大切にされています。

正しい経営、正しい家づくりをずっとその地でされている訳です。

こういう会社は、年月が経てば経つほど、ドンドン商売がやり易くなっていき、
関わるいろんな方が応援して下さるようになるのですが、
まさに今、そういう状況なのですね。

協力業者さんや職人さんを集めるのにいろんな住宅会社が苦労していますが、
このクライアント様は、今、お付き合いをしている職人さんたちが
ドンドン職人さんを紹介して下さるそうです。

良い家づくりに全社、本気だから、でしょう。

地域の方からもたくさん支持されている感じで、
本当に理想的な状況になっています。

12年前から、自分が理想系だとイメージしてきた状況を目の当たりにして、
商売で最も大切なことは何か、ということを改めて教えていただいている感じです。

家づくりに真剣に取り組み、お客様と社員さん、協力業者さんを大切にする。
こうした活動が形になるまで、10年はかかるのですね。

このクライアント様の現在を見て改めて思うことですが、
他のクライアント様と共に商売の王道を進んでいきたい、と思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第2414回】 自責で物事を考える

2017年08月09日 | 住宅コンサルタントとして
仕事をしていく上での基本的な価値観を構築できたのは、
最初に働かせていただいた、メーカーの上司や先輩のおかげです。

この基本的な価値観があったので、今も良い感じで仕事を日々、することができています。

いろんなことを教わったのですが、自分の中で大きかったのは、
1つは「後工程はお客様」ということ。

昨日のブログで書いた、後工程の人に思いやりと感謝の気持ちを持って、
気持ちよく働くことができるようにしていく、ということ。

そしてもう1点は、「自責で全て考える」ということです。

例えば、お客様と商品の打合せをしていて、
お客様から指示された商品を発注したとします。

ところが、納品後にお客様から

「ちょっとイメージと違うんだけど・・・」

と言われた際、現場に行って

「だってあの時、これを注文する、っておっしゃいましたよね。
私、ちゃんとノートに残してます。
だから当社は悪くないですよ」

と正論を吐いたら、お客様はどう思うのでしょう?

二度と我々に仕事を依頼したくない、と思うのではないでしょうか?

こういう時、最初に働かせていただいた会社の上司だと

「自分は悪くありません、お客様が言われた通りの商品を発注しました」

という報告をしたら、ちゃんと軌道修正をしてくれるのです。

「お客様の性格や能力を正確に押さえていたら、
後から『イメージと違う』と言うことを予測できたんじゃなかったか?
お客様が悪い、と正論を吐いていても、何も解決しないぞ!
事前にもっと確認しなかった自分を反省し、
更に発注したら返品できない旨もちゃんと説明しておけばよかったんじゃないか?」

というように、お客様のことを理解できていなく、
気が回っていない自分にも反省すべき点がある、ということを教えていただけたのです。

いろんな人が関わって仕事をしていく上で、ミスやトラブルはどうしても起こりがち。
でもそれらが発生した時に、相手が悪い、と他責発想だと何も解決しません。

自分がどうしていれば、今回のことは回避できたのか?
なぜそこまで気が回らなかったのか?
というように自責で物事を考える癖ができたおかげで、
今の自分があるなぁ、とつくづく思います。

自責で物事を考える。
皆さんはできていますか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第2413回】 後工程の人に思いやりと感謝を・・・

2017年08月08日 | 住宅コンサルタントとして
会社がそれなりに大きくなってくると、いろんな部署が出来、
自分の部署から次の部署に仕事を渡して、
最終的にお客様に商品やサービスをお届けしなくてはなりません。

この部署間同士で仕事を渡す時に、ミスが発生する可能性が高くなります。

例えば、以前の会社でよくあったのが、ユニットバスの発注に関して、
発注書に現場地図と現場の図面をセットにしてFAXをする、
というのがルールでした。

ただ、大工さんや工務店さんは、工期ギリギリに発注する方が多く、
その時に図面や地図が用意できていなく、後で送ると言われることが多かったのです。

受発注センターにその旨、お伝えし、とりあえず発注書だけ送る。
その後、工事日ギリギリに図面や地図がお客様から届くので、
それを受発注センターにFAXする。

そうすると、受発注センターから、

「地図が無いと、現場調査に行けないんで・・・」

と連絡が入ったりするのですが、

「いや、俺ちゃんとFAXしたし、ちゃんと確認してよ!」

とこちらが言ったりすると、部署間の空気が悪くなったりするんですね。

そもそも、受発注センターは、日に100件以上の発注をさばいていて、
発注書の数日後に地図や地面を送られても、
数日前に届いた発注書とそれをファイリングするのにも時間がかかりますし、
その受発注センターは物流に地図を送らなければならないのですが、
物流センターにも非常に二度手間の仕事を強いることになるのです。

自分の仕事を受けてやってくれる後工程の人の仕事の大変さをイメージできれば、
こちら側の対応は変わってきます。

私自身、どうしても段取りが良くないお客様が居た場合、
受発注センターの方に、

「ホンマ、ごめんね、1日でも早く地図と現場図面をもらってFAXしますね」

とお伝えし、お客様から図面と地図をもらった後、FAXをする際に

「先日、ちょっと無理言って受けてもらった、あの現場の地図と図面、今、FAXしました。
同時にFAXできれば、スムーズに行ったはずなのに、
○○さん、この地図と図面をまだ時間とって物流に送ったり、
ファイリングしたりする時間を奪ってしまうことになって、ホント、申し訳ないです。
今後、○○さんがスムーズに仕事ができるように、俺も段取り良くしますね」

という電話1本入れるだけで、受発注センターの人が気持ちよく仕事ができる。

俺の仕事はここまで、後は知らない。
この注文書を渡せば、後はそれをやるのがそっちの部署の仕事でしょ!
というような、働く仲間に思いやりや感謝の気持ちが少ない人がいると、
社内の空気がギスギスしてきます。

どれだけ仕事が出来ようが、周囲に思いやりと感謝の気持ちを持てない人は、
ビジネスパーソンとして二流だな、と個人的に思います。

後工程の人に思いやりと感謝の気持ちを持って仕事をしていますか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第2412回】 糸井重里さんと高田明さんの対談が面白すぎる

2017年08月07日 | 住宅コンサルタントとして
今日8月7日の日経MJの1面が、
コピーライターの糸井重里さんとジャパネット高田創業者の高田明さんの対談でした!

これ、絶対に買って読んだ方が良いですよ!
もう、商売で最も重要なことをちゃんとお二人が教えて下さっています。

お二人とも、伝えることに関してプロフェッショナル、ということは
私が説明しなくても、皆様、ご存知ですよね?

ただ、この対談で一貫しておっしゃっているのが、
伝え方のテクニックで、いろんなものが売れる訳ではない、ということ。

まず、自分が本当に良いと思ったものしか売れないそうです。

だから糸井重里さんも、高田明さんも、売り手の立場で発信しているのではなく、
買い手の感性で発信しているんですね。

で、私が最も刺さったのが、糸井さんの発言でした。

「高田さんは思ったことを言ってるんだろうなっていう信頼があるんですね。
多分この人は間違わせた覚えがないぞ、というのを積み重ねるのが
とても大きいと思うんです」

「その俺が言った『おいしい』を信じてもらえるかどうかが大事で。
こねくり回して何かを伝えるのがコピーっていうんじゃなくて、
俺の言ったことを信じてもらえるようにするのが活動だと思う」

もう、こうした糸井さんの言葉に鳥肌が立ちました!

モデルハウスや見学会の来場が落ちていない会社は、
お客様に公開する建物のレベルが高く、もちろん接客も素晴らしい。

要するにお客様の期待値を超えた対応をされているので、
市場のお客様が信用されているんです。

購買頻度が低く、単価が高い住宅だからこそ、
市場のお客様に信用していただけるような活動をどれだけ積み重ねられるか・・・。

これが商売の本質でしょ!
ということをすごくシンプルで分かりやすく伝えて下さっている糸井さんのことが、
これまた好きになってしまいました。

高田明さんの考え方、生き方も大好きで、
こんなお二人の対談を企画して下さった日経MJさん、
本当に感謝です。

これだけで1年分の購読料をお支払しても良いくらいです。

ということで、是非、本日の日経MJを買って読んでみて下さいね♪
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第2411回】 常に手を入れ続けられる企業が一流

2017年08月06日 | 住宅コンサルタントとして
一流の企業か一流でない企業か?
その違いを見分ける方法は簡単です。

それは、今、持っているものに手を入れ続けられるか、手入れをしないかの違いです。

個人的に思うのですが、一流の企業は、事務所でもモデルハウスでも、
常に手入れをし、綺麗な状態を維持することができています。

日頃の掃除の徹底。
目に付くところに不要なものを置いていない。
敷地内の植物の手入れも完璧で、かつ雑草は生えていない。

まずはこれらが当たり前にできていて、
更に定期的にそこに手を入れていくのです。

季節に応じたディスプレイ。
数年に一回、リノベをしたりしますし、模様替えも定期的におこないます。

ところが、一流でない企業は、とにかく最初は頑張ってつくるのですが、
その後、手入れをしませんし、何より掃除があまいのですね・・・。

その組織のリーダーの意識が、組織の体質を決めます。
家庭でも、親の生き方、考え方が子どもに大きな影響を与えます。

だから、出来上がったモデルハウスやオフィスに手を入れられない要因は、
リーダーにあるのです。

過去、投資してつくったものをしばらく放置しっぱなしになっていませんか?

定期的に手を入れていますか?

掃除は徹底することができていますか?

まず、こうしたことが当たり前にできていないと、
何をやっても上滑りするだけになるでしょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第2410回】 買い手側の常識

2017年08月05日 | 住宅コンサルタントとして
この先、ありとあらゆる業態で、人手不足がますます深刻になってくるでしょう。

AIがどの程度、人間の仕事をフォローしてくれるのか不明ですが、
外食産業、建設・土木、運輸、医療、小売りなど、全て人手不足です。

先日、あるエリアで夜、ファミレスに入ったのですが、
お客様が30人くらい入っているのに、ホールのスタッフがたった1人。

座って5分経過しても注文すら取りに来れない状況でした。
ですから席を立って、結局コンビニの食材で夜を過ごしたのですが、
こういう事態が当たり前になっていくことでしょう。

また、物流業界では、トラックの運転手さんが決められた時間、場所に
依頼主の指定した工場に荷物を引き取りに行っても、
何時間も待たされることが常態化していたりするそうです。

依頼主側(=買い手)は、自分はお客様の立場ですから、待ってもらって当然、
という考えが業界全体にあるかもしれません。

物流の会社さんは、深刻な人手不足と低価格に苦しんでおられますが、
ついにわがままな荷主さんとの契約をしない、という企業も出てきているそうです。


日本に強く根付く、「お客様は神様です」という考えは、
海外の先進国(ヨーロッパ)のそれとは大きく異なります。

海外の場合、買う側は謙虚です。
売り手側も極端に媚びたりしません。

「自分はお客様だから・・・」と、横柄な態度を取る人が、日本は圧倒的に多いと感じますが。
買い手のそうした常識が変わるのは時間の問題だと個人的に思っています。

お客様は、神様ではなくてあくまでもお客様。
そして売り手と買い手は50:50。
お互い、相手に敬意を払う。

そういう時代になっていくからこそ、こちら側の対応が抜群であれば、
より良いお客様が来て下さるようになるのです。

そして企業の経営者側が考えておかなくてはならないのは、
魅力的な会社に自社をしておくことです。

そして仕事の成果に合った給与を出せるように、自社の収益性を高めていくことです。

真の経営力が必要になってきているからこそ、淘汰される企業が続出し、
一部の有力な会社が多くのシェアを確保する時代になるでしょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第2409回】 お客様の10年後を予測した提案

2017年08月04日 | 住宅コンサルタントとして
業界問わず、お客様は今、自分が困っていること、悩んでいることを解決するために、
商品やサービスを購入されます。

今、空腹で困っているから、その空腹を解決するために食べ物を買う。

自分が想いを寄せている異性に満足して欲しいので、
雰囲気や接客の良いレストランを値段が高くとも予約する。

住宅の場合、今の住まいだと部屋数が足りないし狭いし快適じゃないから、
その狭さや不快を解決するために、家を買うのです。

ただ、食べ物やサービスなどと違い、
住宅は言ってみれば40年、50年と長い期間を通じて消費するものです。
(厳密には消費しませんが・・・)

お客様は今の問題点にだけ、意識がいきがち・・・。

でもプロとしては、お客様が将来困るであろうことを予測してあげて、
今の問題だけでなく、10年後20年後の問題を解決する提案をして差し上げることが
非常に重要なのです。

この発想は非常に重要なのと、奥が深いテーマなので、
今月や来月のコンサルティングでクライアント様にお伝えしていきたいと思っています。

ここの本質が理解できれば、お客様に選んでいただける確率がグッと上がりますよ!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第2408回】 戦略も大事だが、売れる空気感をつくることの方がもっと大切

2017年08月03日 | 住宅コンサルタントとして
お客様が来場してくれない。
商談しても、競合負けが多い。
スタッフがなかなか成長してくれない。

どんな住宅会社にもいろんな問題点があるかと思います。

その問題点をクリアし、自社が成長していくために、
集客戦略や営業戦略、育成戦略などを構築し、実行していく訳です。

当然、住宅会社にとって戦略は大切です。


でも、この仕事を12年やってきてつくづく思うのですが、
戦略よりももっと重要なのは、売れる空気感をつくっていくことです。

違う言い方をすると、お客様を引き寄せる空気というか、
明るく楽しく笑顔に溢れた空気をつくっていくことです。

業績がイマイチの会社に共通するのは、
良い波動が出ていないということ。

社員さんの表情が疲れている。
笑顔が無い。
行動がキビキビしていない。
事務所や敷地、車の中などが汚い。

なんだか、貧乏神を引き寄せる感じなのですね。

貧乏神を引き寄せる空気をつくらないために重要になってくるのが、
基本を徹底すること。

その基本とは、尊敬する一倉定先生がおっしゃっている、環境整備です。

一倉先生は次のようにおっしゃっています。

「環境整備は、これを行った人々の心に革命をもたらす。
『いかなる社員教育も、どんな道徳教育も、足下にも及ばない物だ』というのが
私自身でイヤという程思い知らされていることである」

「武芸でも芸事でも、大工でも左官でも丁稚小僧でも、
いやしくも、それが大切なことである限り、水くみ。薪割りなどとならんで、
修業の第一歩は『掃除』だった。
昔の人は、この掃除がいかに重要であるかを、
すなわち、これをやらなければ人間形成はできないことをよく知っていたのだ」

自分の仕事場、敷地内を目標をしっかりと決めて、毎日、徹底的に掃除する。
そうするとモノだけでなく、心もそろうようになってきます。

環境整備を徹底することで、社員さんの心も変わってきます。

環境整備を徹底することで、売れる空気をつくっていきたいですね。

(環境整備は、一倉定先生の教えの一つで、一倉先生がオリジナルです)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第2407回】 人の批判ばかりの報道

2017年08月02日 | 住宅コンサルタントとして
ここ最近、テレビのニュースを見ていると、
報道される内容のひどさに、ちょっと辟易としてしまいます。

人の批判、否定、過ちを突っ込んでばかりで、
「で、この先、どうするの?」という内容があまりにも少ない、というか、無い。

「防衛大臣は辞めるべきだ!」
って言っている政治家やメディアは、じゃ、誰を防衛大臣にすべきか、ということも
セットで発信してくれないと、いけないような気がします。

政権や人の批判ばかりで、「辞職すべき」のオンパレードです。
(確かに政治家の方の脇も甘いですが・・・)

それでも今、世界情勢は非常に不安定で、日本自体、問題をかかえまくっていますが、
そこの議題はあまり触れられず、人の否定ばっかりの報道は、もういい加減にして欲しい、
と個人的に思っています。

外交、防衛、労働者不足、若者のひきこもり、年金、人口減少、外国人との融和、教育・・・。

問題、山積みですよね?

石油をあまり使わなくなる時代がすぐそこまで来ていて、
新しい技術開発を国家を挙げてしていかなくてはならない時代です。

そのための人材育成、更には優秀な人が日本企業で働きたい、日本に住みたい、
と思っていただけるようにしていかなくてはならない。

前向き、建設的な話題の比率をもっと増やして欲しいですし、
真の問題解決のための報道も増やして欲しいです。


批判ばかり、揚げ足取りばかりの番組は、個人的にすぐにチャンネルを変えてしまいます。
(後、阪神タイガースが負けた日のスポーツニュースも全てチャンネルを変えてしまいます、汗)

未来志向で前向きな考えを自分は維持していきたいと思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする