鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2786回】 ニセコの現状

2018年08月16日 | 住宅コンサルタントとして

生まれて初めてニセコに来ました。

 

ニセコは近年、オーストラリアや中国の人たちが冬にスキー目的で訪れるだけでなく、

土地を購入し、別荘を建てたりしていて、土地の価格の上昇率が道内一、

ということを耳にしていたので、その現状を見たくて訪れました。

 

実際、建築中の現場が多々あり、道を歩いている人も海外の方が多かったです。

冬はもっと海外の方の比率が上がるそうですが・・・。

 

そして現地のことは現地の方に聞くのが一番、

と思い、地元の方が経営する居酒屋さんでいろいろと教えていただいておりました。

 

ニセコに別荘を購入される海外の方は、もうすでに世界に何個も別荘を持っている、

そういう超セレブの方が大半、とのことです。

 

で、ここニセコで仕事をしていると、

海外のセレブの方と知り合う機会が自然と生まれる、

とのことでした。

 

その縁をきっかけに、世界に出ていく若者もいるそうで、

確かにビジネスチャンスが転がっているかも、と感じました。

 

セレブの方の別荘は、外観を見ればすぐに分かります。

 

メチャメチャかっこいいのです。

 

外観のデザイン、外構など、全てにこだわりを感じます。

 

ただ特徴がどうもあるようで、

オーストラリアの方が建てる別荘は、とにかく木をふんだんに使っていて、

更に外構も緑をかなり多くするそうです。

 

一方、中国系の方が建てる別荘はコンクリートを中心とした無機質な建物が多いとのこと。

 

そんな中、最近起きている現象として、

オーストラリア人の方が別荘を売り始めているそうなんですね。

 

そもそも、静かに過ごしたいとニセコを選んで別荘を建てていたそうなのですが、

ここ最近はニセコも建物が多く、中国の方が増えて騒がしくなってきていて、

ゆっくり過ごせないそうなのです。

 

で、オーストラリアの方が売りだした別荘を中国の方が買うということが増えているそう。

 

そして冬の期間のニセコのバブルっぷりは、本当にすごいそうで、

ほぼすべてのレストランは予約でいっぱいになるそうです。

 

たまたま乗ったタクシーの運転手さんは、

 

「冬のこの辺りのタクシーの運転手の給料は、手取りで50万超えるよ!」

 

と教えてくれました。

 

でもこうした観光客相手の商売で成功してしまうと、

本業の質を高めたり、サービス力を磨くという発想をしなくなってくると思うのです。

 

もっと魅力的な観光地があらわれたりしたら、

一気にこの街の商売はおかしくなるだろうと感じました。

 

実際、小樽はそうなっていて、かつての風情はなくなり、

日本人にとって魅力的でなくなってきています。

 

冬にニセコを訪れる日本人もドンドン減っていくでしょう。

 

このように、日本で商売をするのに、日本人に支持されなくなった施設、街は危険です。

 

インバウンドのバブルは危険だな、と改めて感じました。

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【第2785回】 憧れのご夫婦

2018年08月15日 | 住宅コンサルタントとして

昨日、以前からお会いできることを楽しみにしていた、

とても素敵なご夫婦とお食事をご一緒させていただいておりました。

 

もともと、家内が先方の奥様とインスタでつながっていて、

昨年に既に家内はそのご夫妻にお会いさせていただき、

更にお食事をご一緒させていただいたり、ご自宅にお招きいただいたりしていて、

その素晴らしい生き方、世界観、人間性の素晴らしさについて

いろいろと話を聞いていたのです。

 

ですので、今年はぜひ、自分も会いたいと思っていたのですが、

それが昨日、実現したのです。

 

札幌の円山にある、とても素敵な和食屋さんでお食事をご一緒しながら、

いろいろとお話をさせていただきました。

 

ご夫婦揃って、とても品とセンスがあって、

しかも自然と共生して毎日を過ごされておられます。

 

奥様はそのセンス、世界観からいろんなオファーが舞い込み、

ご主人はお仕事をされながら、奥様をいろんな面でサポートされている。

 

もう全てが素敵で、おそらく私、ずっとニヤニヤしていたような気がします。

 

自分自身は日々、何かに追われるように仕事をしていて、

余裕が無い生き方をしているようだといつも家内に言われています。

 

そんな自分とは真逆の、とても素敵な生き方をされているお二人のことを

とても憧れますし、尊敬しています。

 

自分には無いものを持っている方とお話をさせていただくと、

 

「こうなりたいな」

「こういうことしたいな」

 

といろんな感情が自分の中に芽生えてきます。

 

人間、人と会うことで成長したり、変わるきっかけをもらえるのです。

 

本当に素敵な時間、素敵なご縁をいただき、感謝です。

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【第2784回】 北海道の人のあたたかさ

2018年08月14日 | 住宅コンサルタントとして

社会に出てから特にですが、本当に出会う人に恵まれているな、

と改めて感じますし、こうしたご縁に感謝しています。

 

北海道2日目には、旭川に住んでいた際にお隣に住んでおられたご家族の元にお伺いし、

ガレージでジンギスカンを一緒にさせていただき、しかもごちそうになっておりました。

 

我が家の長男、次男がまだ小さかったのですが、

お隣さんも中学生、小学生の男の子の兄弟。

 

しょっちゅう一緒に遊んでもらったり、日曜の夜にはBBQを一緒にしたりと

家族ぐるみでお付き合いをしていただいておりました。

 

私が関西に帰った後も交流は続き、

今でもアスパラガスが収穫される時に採れたてを億っていただいたり、

本当に仲良くしていただいております。

 

今回は高3になった次男も一緒だったため、一緒に連れて行きました。

まあ、あまりにも小さかったため、はっきりとは次男は覚えていないようですが、

お隣さんの長男君と楽しそうに話をしたりして楽しい時間を過ごさせていただきました。

 

そしてその次の日は、北見に移動し、私が若造だった頃、大変お世話になった、

当時の事務員さんと焼肉をご一緒していただきました。

 

当時の北見営業所のメンバーは本当に仲が良く、

休みの日にも皆でBBQやスノボなど、楽しい時間を共にしていました。

 

当時、家内も北見に来たばかりだったのですが、

家内もほぼすべての企画に参加をさせていただいて、

あっという間に北見になじむことができました。

 

社会人になってから9年、北海道に住んでおりました。

 

今でも毎年のように北海道に来たくなるのは、

いろんな方に本当に親切に接していただいたり、面倒を見ていただいたりして、

良い思い出しかないからでしょう。

 

そうした方たちに恵まれていたおかげで、日々を楽しく過ごせましたし、

仕事そのものも好きになれたのだと思います。

 

今年はもう来ませんが、来年以降も毎年、戻ってきたいと思います。

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【第2783回】 市内中心部の過疎化

2018年08月13日 | 住宅コンサルタントとして

今年の夏季休暇は、北海道に来ています。

 

北海道は、自分にとって第二のふるさとであり、社会人としての基礎を築かせてもらった街。

 

旭川市に5年、北見市に4年、住んでおりましたが、

その2都市と札幌、並びにその周辺を回りつつ、

昔の友人や先輩と会ったり、研究すべき業態の調査をしたり、

もちろんモデルとなる住宅会社の調査をしたり、とさまざまな動きをします。

(というか、基本的にオフとオンの境目はありません)

 

で、旭川市に夕方、入って散策をしましたが、もう衝撃を受けました。

 

街中に人がいない。

 

人口30万を超える街で、おそらく日本一、中心部に人がいないのではないか、と感じるくらい、

とにかく市内中心部に人がいないのです。

 

調査対象も郊外にしないと・・・。

 

駅から順に、宮下通、一条通、二条通と碁盤の目のように通りが走っているのですが、

その通りと通りの間の道にも路駐の車すらなく、

20年前には若者が殺到していたビルに人影もなく、一人のお客様もいませんでした・・・。

 

駅直結でイオンができているのですが、そのイオンだけ人がいて、

それ以外の店舗、ショップには人がほとんどいないのですね。

 

しかもその駅直結のイオンですら、人の通りも少ないのです。

 

もう、街の中心部として、機能していないと感じました。

 

活気ある街づくりができていないのですね。

 

そして魅力的なお店は皆、街の中心部を離れ、郊外に行ったり、

リアルな店舗よりもネットで販売していくことを選択しているのだと感じました。

 

この状況を打破するには、もう民だけの力では無理でしょう。

 

まさに都市計画という官と民の力をコラボさせて、

キレイで洗練された、統一感のある街並(もちろん、コンセプトをしっかりと練ったもの)に

必ず買う必要がある食料品やカフェを中心に売り場を構成し、

魅力的なイベントを定期的に開催する。

かつ駐車場代を税金で賄ったり、観光客の宅急便の送料をいくらか負担するなどの

柔軟な発想で、リピーターをつくっていく必要があるかと思います。

 

もちろん、これらの街のデザインを優秀なデザイナーさんに依頼することは当たり前。

コンセプトに一貫性を持たせることが欠かせないのです。

 

市内中心部の過疎化。

おそらく、それなりの規模の都市でもこれから起こりうることでしょう。

 

デザインと官民のコラボしか、解決策がないような気がします。

 

自分がお世話になった旭川。

是非、復活して欲しいと思います。

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【第2782回】 本日より夏季休暇

2018年08月12日 | 住宅コンサルタントとして

弊社は本日より夏季休暇をいただきます。

 

今年1月から8月までを振り返ってみると、

 

・住宅会社としての新業態の本格的稼働

・ミラノサローネ視察

・クライアント様、勉強会メンバーを対象とした、新業態視察

 

という3つの大きなイベントがありました。

 

この準備に加え、日々のコンサルティングにおける移動距離も増え、

過去12年を振り返ってみても、とにかく自宅に戻る日が少なく、

結果、疲労も蓄積し、事務的なミスもあり、反省すべき点が多々、ありました。

 

また、中期的な次の展開を予想する時間、

将来の市場の変化に対しての準備をする時間も不足していたと反省しております。

 

ただ、それらの反省点を踏まえ、既に手を打っております。

 

いずれにしても、しっかりと充電し、またお盆明けから120%のモチベーションで

仕事に向き合いたいと思います。

 

皆様も素敵な夏季休暇をお過ごしくださいませ。

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【第2781回】 いろんな人に会い、素敵な方に素敵な方を紹介する

2018年08月11日 | 住宅コンサルタントとして

ただ日々の仕事に追われ、それなりに自己満足をしてしまっていた自分を猛烈に反省し、

ここ数日、いろんな方に「食事にいきましょう!」とお願いしまくっていた鬼山です。

 

もともと、今月末にビジネスパートナー様からある方をご紹介いただくことになっておりましたが、

それ以外にも4件、お会いさせていただいたり、

私がいろんな方同士をマッチングさせていただくことが決まりました。

 

皆様、とにかくイケまくっている方ばかりなので、

私自身、たくさん学ばせていただいたり、刺激を受けまくりたいと思います。

 

久しぶりに師匠にも連絡を取らせていただき、

お食事の約束をさせてもらったり、

もう一人の師匠とある方をご紹介することで動いたり・・・。

 

いろんな方とのご縁で、そしていろんな方にご紹介をしていただいてきて、

今の自分がある訳です。

 

自分がこれまでさんざんいろんな方のお世話になってきた訳ですから、

 

「この方とこの方が出会うと、メッチャ合うしビジネスにお互いつながるかな?」

 

ということを感じた際、すぐにマッチングをさせていただくことは当たり前だと思っています。

 

でも今年になって、こういうことに時間を積極的に割こうとしていなかった自分は、

本当にまだまだ未熟で、意識が低いな、と・・・。

 

いろんな方のお役に立つというマインドが低かった。

 

大いに反省し、自分の行動を改めます。

 

 

これからの時代、イケてる人を紹介できるということも立派な商品となるでしょう。

 

これまでのやり方、成功パターンがあっという間に通用しなくなる現代、

業種問わず、イケてる方と会って、いろんな業種業界の成功事例に触れたり、

知らないことに興味を持って知識を深めておくことが絶対に有益です。

 

人のお役に立つような行動をすることは、結局全て自分にも跳ね返ってくると思います。

 

ありがたいことに、自分の周囲には本当に素晴らしい方がたくさんおられます。

 

そして素晴らしい方からまた素敵な方をご紹介いただいたりもしています。

 

自分がお世話になっている方に、合う方をご紹介させていただくということに

自分の時間をしっかりと使っていきたいと思います。

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【第2780回】 必需品は、いずれ嗜好品に

2018年08月10日 | 住宅コンサルタントとして

今、住宅を購入される20代、30代のお客様にとって、

家とは必需品から嗜好品に変わってきています。

 

今の住まいが劣悪で、不快で不健康になるほどひどいか、

というと、そういう家に住んでいる方の絶対数は激減しています。

 

それなりに今の住まいに満足している。

 

すなわち、賃貸物件のクオリティーが上がっているのです。

 

そんな中、わざわざ高額のお金を借りて土地を購入し、

更に建物まで建てて下さる方は、どんな属性の方が多いのか?

 

そこをしっかりと理解して、そういうお客様に適応していかなくてはなりません。

 

私の仮説は、家とは既に嗜好品の分野に突入している。

 

だからお客様は完全に好き嫌いで購入する。

 

そして購入後の生活をイメージし、今よりも楽しく暮らせることとか、

明らかに幸せになる、ワクワクした毎日になるということが想像できる商品や会社を選びたい。

 

そういう嗜好品で家を購入する人が明らかに増えてきていると思うのです。

 

もちろん、家を必需品として購入する方もいます。

 

そういう方は、価格と立地だけで損か得かを判断するので、

そもそも不動産系やローコスト系の得意とする層の方なので、

注文住宅に取り組んでいる会社が無理して追いかけなくていいのです。

 

しかしながら、今、注文住宅を建てる方の中で、

かなりの割合で家を嗜好品として建てる方が増えています。

 

嗜好品だからこそ、しっかりとコストパフォーマンスを検討し、

購入後の自らの暮らしをイメージし、より自分に合った会社、営業マンから買いたい。

 

嗜好品だからこそ、ローコスト系のお得感訴求や大手ハウスメーカーの性能訴求に

全く価値を感じないのです。

 

それを分かっていない大手ハウスメーカーや家電量販店が経営する住宅会社、

ローコスト系や住宅FC系が業績を落としているのも当然だと個人的に感じています。

 

全ての商品は、必需品から嗜好品に変わっていく。

 

嗜好品としてみる人が市場に増えた際、

これまでの売り方が一気に通用しなくなるのです。

 

嗜好品を売るには、どういうことが必要なのか?

皆さんは分かりますか?

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【第2779回】 自分のロープレを撮影し、自らチェックして改善する

2018年08月09日 | 住宅コンサルタントとして

注文住宅を販売していく上で重要なのは、

お客様から如何に信頼されるか、ということです。

 

お客様から信頼される上で重要になってくるのは、

お客様が何を言いたいのか?

何に不安を感じているのか?

何を望まれているのか?

こうしたことを把握する力と、こちらが言いたいことをしっかりと伝える力です。

 

このこちらが言いたいことを伝える、ということが、実は簡単ではありません。

 

自分が思っている以上に、自分の話が伝わっていないと思った方が良いです。

 

自分が言いたいことが相手に伝わっているのかどうかをチェックするには、

ロープレを徹底することが重要です。

 

ロープレをして、自分のトークを撮影してもらう。

そして自分で自分のトークをチェックする。

 

話すスピードは、お客様にとって聞き取りやすいか?

選んでいる言葉は、お客様にとって分かりやすいか?

話の組み立て方が、マクロからミクロになっているか?

変な口癖や不快にさせる仕草をしていないか?

 

などなど、自分で自分の映像を見ることで、気づくことが数えきれないくらいあるかと思います。

 

先日、私自身もクライアント様の前でやってみて、

実際に自分の映像をチェックしてみました。

 

まず、やたらとオーバーリアクション。

そして声が大きい。

顔がキモイ。

言葉が標準語、イントネーションが関西弁という、

やってはいけないパターンになっていましたが、

まあ、自分なりには及第点でした。

 

話し方に自信が感じられましたし、

話のテンポとか、お客様への質問の投げかけ方や間の取り方は、

まずまず、自分のイメージ通りでしたので良かったと思います。

 

このように自分で自分のトークを映像でチェックし、

改善すべき部分を改善することが大切なのです。

 

皆さんは自分のトークを分析できていますか?

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【第2778回】 本当の意味で分析・検証ができているか?

2018年08月08日 | 住宅コンサルタントとして

企業の規模が小さい間は、社内、それからお客様との間で起こっている全てのことを

トップ自らが肌感覚で把握できます。

 

トップ自ら感じたことをベースに勘を働かせ、さまざまなことを変えていく。

そして市場や顧客の変化に適応していくことは可能となるでしょう。

 

しかしながら、組織が大きくなっていくと、全てをトップが肌感覚で分からなくなってきます。

 

ですから、いろんなことをデータで数値化し、分析をおこない、

社内の現状を把握してさまざまな経営判断をすることが重要になってきます。

 

しかしながら、いろんなことをデータ化しても、

データを把握して終わってしまっている経営陣も実はそれなりに多いような気がします。

 

例えば住宅会社の場合、契約時粗利、実行予算での粗利、竣工後粗利の3つの視点で

粗利益の推移を見ていかなくてはなりません。

 

そんな中、竣工後粗利益が大きく下がっている現場があったとします。

 

その現場をピックアップし、粗利低下の要因を抽出する。

 

そこまでは皆、やると思うのです。

 

で問題はそこから。

 

粗利低下の要因を抽出したら、同じようなケースが発生した際に粗利が低下しないよう、

新しいしくみをつくらなければならないのです。

 

例えば、弊社のクライアント様で仮設工事が実行予算を結構上回るケースが

数現場、発生した住宅会社様がありました。

 

その要因は、土地の前面道路が狭く、工事中は全ての業者さん、職人さんの車を

敷地内に入れなくてはならない。

 

でもその土地、地盤があまり良くないので、鉄板をしかなくてはならない。

 

実効予算では、砕石しか見ていないので、その差額が発生、ということが要因でした。

 

ということで、ここから同じようなケースが起こった時、利益が下がらないように、

 

「申込み後、土地が決定したら、すぐに監督は現場に行き、仮設工事で必要となるものを把握し、

契約までの間に営業に報告する」

 

というしくみをつくったのです。

 

このように分析や検証から、新しいしくみをつくってこそ、仕事と言えます。

 

みなさんの会社では真の意味で分析や検証ができているでしょうか?

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【第2777回】 刺激をいただく環境

2018年08月07日 | 住宅コンサルタントとして

自分自身が仕事を通じてやりたいことは、

素晴らしい住宅会社さんに1社でも多くなっていただくこと。

 

そのために、デザイン性の向上、性能の向上、コスト改善、品質向上、ブランディング、マーケティング、

セールススキル向上、採用強化などをクライアント様にご提案をして、進化成長していただくことを

日々、させていただいております。

 

住宅業界に特化した仕事。

そしてありがたいことに1年のスケジュールが例年、秋に全て決まります。

 

そういうスタイルを10年以上、続けております。

 

結果、住宅業界のことは誰よりもマニアックなくらい、理解できていると思いますが、

それ以外の分野は、せいぜい日経新聞や経済系のテレビで見たり、

年に2~3回行く海外で自ら感じたりする程度のことしか知らないのです。

 

そして中身が伴わない、自称コンサルが嫌いな私は、

同業の人とほとんどお付き合いしないので、

コンサルとしてかなりガラパゴス状態になっているのが現実。

 

そんな中、昨年のポートランド視察を企画して下さった、

前職時代の同僚とその奥様と、私、家内と4名で食事に行って参りました。

 

いやいや、もう猛烈に刺激をいただきまくって、

自分自身ももっと変わっていかなくては、と思い知らされました。

 

元同僚のSさんは、海外での仕事もドンドン増え、

香港やマレーシア、シンガポール、ベトナムなど、毎月のように行き、

日本企業の海外進出や海外企業の日本進出をサポートしたり、

現地にある企業の社外取締役になっていたり、

香港の貿易機関の仕事をしていたり、とその仕事の発展ぶりが素晴らしいのです。

 

いやいや、本当に刺激をいただきましたし、

自分の発想が小さいことにも気づかせていただきました。

 

自分自身がやりたいことができている。

自分がかかわらせていただいている業界の動向も分かっている。

 

でもそれだけで満足してしまっていると、時代の流れにのれない、

ということも改めて実感しました、今更ですが・・・。

 

イケてる方と定期的にお会いし、刺激と情報をいただく。

もちろん、自分自身もそういう方に刺激を与えられるように研鑽を積んでおく。

 

刺激をいただける環境は、自分でつくっていかなくてはならないのです。

 

皆さんは最近、刺激をいただける環境に身を置きましたか?

マンネリになっていませんか?

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【第2776回】 お客様が見えているか?

2018年08月06日 | 住宅コンサルタントとして

昨日の夜、テレビ東京のビジネスオンデマンドでガイアの夜明けを見ていました。

 

経営不振で売られていた京都の老舗料理旅館を

外食ビジネスを手掛けている企業が買収し、

立て直していく過程が放映されていました。

 

その料理旅館、とにかく設備は古く、出されていた料理も普通で、

お客様に見向きもされないところまで落ちていたのです。

 

京都は観光客が激増していますが、宿泊施設は不足しています。

それでも、やはり価値を感じられない宿泊施設にはお客様は来ない。

 

その老舗料理旅館の料理長が、大阪のミシュラン三ツ星の和食店で修業するというシーン。

 

修業を4か月させてもらって、最終のテストがおこなわれたのですが、

正直、料理長の料理が非常に美しくなく、基本が守られていなかった。

 

料理の彩りを潰すような盛り付け。

更に分離したゴマみそを湯豆腐にかけるというミス。

 

修業を受け入れていた和食屋さんの料理長が、

テストを中止し、部屋に籠っていたところをインタビュアーが訪れた際に

 

「彼は何のために料理をつくってるねんやろ?」

 

「僕はもう簡単なんです。

うちの店においでいただいたお客様に喜んでいただく。

その一点でやっている」

 

「彼には、今の彼には、きっとお客様の姿は見えていないと思う」

 

と、もう感動する言葉を発しておられました。

 

その和食屋さん、お客様に最高の香りを楽しんでいただくために、

例えば一番出汁を取ったらすぐに蓋をして氷水で冷やす。

 

また料理をつくってから、お客様の目の前に出るまでにタイムラグがある訳です。

 

その時間の間に料理の温度が冷めることも考えて、例えば餡をアツアツの状態でかける、など、

とにかくお客様がどういう状態で口の中に入れられるのかまで、徹底的に考えておられる訳です。

 

お客様のことをそこまで考えるのか、というレベルで仕事されている。

お客様への愛や感謝の気持ち。

 

これぞプロフェッショナルです。

 

 

一方、我々住宅業界はこうした料理店さんよりも、もっと高額なものを扱っています。

 

お客様は命を担保に家を建てられます。

 

でもプロのレベルで、お客様のことをトコトン考えて家づくりに取り組めている会社は、

私はまだまだ少ないと思っています。

 

そもそも、お客様にどういう暮らしをしていただきたいか?

お子様がどういう風に成長して欲しいのか?

仕事で疲れて帰ってきた奥様に少しでもホッとする時間と空間をご提供したい。

 

などなど、お客様にどうなってもらいたいのかを考えて

日々の仕事に取り組んでいるスタッフさんは、

皆さんの会社の中に何人くらいおられるでしょう?

 

私は、やはり自社で家を建てて下さったお客様に、充実した毎日を過ごしていただきたいです。

 

作業しやすい、しかもデザイン的に大好きなキッチンで料理をすると、

やっぱり奥様の気分が全然変わるので、毎日のご飯が絶対に美味しくなります。

 

そして居心地の良いダイニングで、美味しいご飯を食べると、

食事の時の会話の量が全然増えるのです。

 

親が子どもの前でどんな行動を取り、どんな言葉を聞かせているかで、

子どもさんの人格が決まってきます。

 

だから家族が幸せに生きていく上で、

「どんな家で暮らすのか?」ということは本当に重要なのです。

 

家を建てて、そこに住まれたお客様の未来の暮らし。

予算はどのお客様にも上限がありますが、

お客様が払っていける範囲で、どんな暮らしを過ごしていただきたいか、

イメージを持って提案が出来ているでしょうか?

 

プロのレベルで仕事が出来ているでしょうか?

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【第2775回】 数を絞ることで・・・

2018年08月05日 | 住宅コンサルタントとして

先日、あるクライアント様でロープレを徹底的に行いました。

 

営業マンとして営業トーク力を鍛えるには、

インプットとアウトプットをバランスよく行わなければなりませんが、

アウトプットの練習を正しく行っている会社は少ないような気がします。

 

そこで、テストケースとして若手営業マン6名以下に絞ってメンバーを厳選して

ロープレを徹底してやれば、他の人の良いところも取り入れやすいでしょうし、

同じものを見て他の人はどう感じるのか、ということも分かるかな、と思い、

今回、4名の営業マンに絞ってロープレを実施させていただきました。

 

この4名で1つのグループをつくってのロープレ、最高ですね。

 

何で今まで気づかなかった、いや、気づけなかったんだろう、と反省しました。

 

4名ロープレの良いところをまとめますと

 

・少人数なので、一人ひとりゆっくりとロープレをやってもらえる

・一人が営業マン、二人が夫婦役、もう一人が動画撮影が可能

・ロープレ終了後、一人ひとりがゆっくりと感想を伝えられる

 

という感じだと思うのですが、私が気づいたのは、

気づくことが人によって相当差が出る、ということです。

 

実はある一人の営業マンのロープレの出来が抜群で、

何が言いたいのか、結論が明確

そして間の取り方が上手なので、お客様がしっかりと自分の考えをまとめることができる、

という感じだったのです。

 

私自身が感じた感想を述べさせていただいたのですが、

私の感想を聞いて、「そういえば・・・」「確かに・・・」と

間の取り方の重要性に気づいて下さった営業マンもいたのです。

 

同じものを見れば、気づけること、真似した方が良いことって

皆、理解できると思っていたのですが、

実は同じものを見ても気づける範囲が人によってばらつきが結構出る、ということが分かったこと、

これが自分にとって、とても大きかったです。

 

私自身は、日本全国の優秀な住宅営業マンの営業トークのパターン、

それから間の取り方のパターンが入っていますので、

どんなトークをすればお客様に支持されるかどうか理解しているつもりです。

 

だからクライアント様の営業マンにロープレをやっていただき、

私自身が感じた感想をお伝えすることで、営業トークのポイント、基準を

参加していただいた皆様に理解していただけるのではないか、

と感じたのです。

 

この4名1チームのロープレをいろんなクライアント様で実施していきたいと思いました。

 

人数を絞ってのロープレ、おすすめです。

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【第2774回】 定期的に自分をチェックしないと・・・

2018年08月04日 | 住宅コンサルタントとして

2018年も7カ月が終了し、改めて自分の行動を振り返ってみると、

昨年まで出来ていたことが出来ていないことに気づきました。

 

前年と圧倒的に異なっているのが、自宅で寝る日数。

 

ホテルでの宿泊が大幅に増え、自宅(兼事務所)に帰る日数が大幅に減っているのです。

 

また調査の日数も現時点でかなり減っています。

 

人とお会いする日数も少ない。

 

おいおい、何をやってんだ、って感じです。

 

完全に自分のバランスが崩れていることに、改めて気づきました。

 

というか、昨日まで気づいていませんでした。

 

 

今年に入り、日々の仕事の準備とせいぜい本を読んだり

カンブリア宮殿やガイアの夜明けをチェックしたり、という程度のことしかせず、

もっと長期的な視点を持つための努力と日々の細かな実務がしっかりと出来ていなかったのです。

 

まあ、本当に情けないというか、

こんなことではこの仕事をさせていただく資格が無い、と自分でも思います。

 

私、車の運転は抜群に上手い自信があるのですが、

ここ半月で2回、ホイール擦ってしまいました。

 

これも、本来やるべきことをやれていない。

足下がしっかりしていない。

ということを神様が警告して下さっていたのでしょうが、それでも気づかなかったのです。

 

過去と他人は変えられません。

変えられるのは、自分と未来。

 

自分の行動パターンや時間の使い方をあるべき姿に修正していこうと思います。

 

定期的に自分の時間の使い方や行動をチェックしないと、

このようなことになってしまうのだ、と改めて実感。

 

皆さんは定期的に自分をチェックすることができていますか?

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【第2773回】 普段の立ち振る舞いが、本番でも出る

2018年08月03日 | 住宅コンサルタントとして

コミュニケーション能力が高く、知識と経験、テクニックは抜群。

仕事に対してもそれなりに真面目に取り組んでいる。

 

でも、プライベートになると、言葉遣いや態度が変わり、品も無い。

 

そういう営業マンが住宅をバンバン売れるようになるのか?

 

残念ながら、そういう人はせいぜい二流で終わります。

 

超一流の営業マンは、やはり日常から一流であろうと努力し続けています。

 

仕事だろうが、プライベートだろうが、人のお役に立つことを実践し、

オフの日にも自分の見聞を広げるためにいろいろなところに行ったり、

いろんなことを経験したりしている。

 

仕事でもプライベートでも謙虚。

 

オンとオフを切り替える。

仕事の時だけ別人格になる。

 

それができれば理想かもしれませんが、

人間、そもそもそんなに器用では無いような気がします。

 

お客様の前だけ、気が利いて誠実そうな営業マンを演じようとしても難しいのです。

 

日頃の自分が、お客様の前で出てしまう。

 

お客様に支持される営業マンになるためには、

普段の自分の習慣や考え方、立ち振る舞いを変えていかなくてはならないのです。

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【第2772回】 自然素材を使った家を建てた理由

2018年08月02日 | 住宅コンサルタントとして

私の自宅は約3年前に完成しました。

 

基本的に家づくりで使用している材料は、仕上げに関しては自然素材です。

 

家の中に関しては、無垢の床、壁・天井は漆喰、一部石とタイル。

外回りも漆喰と石で仕上げていただいております。

 

とにかく自然素材で自宅は建築したかったのです。

 

自然素材の家に住んでいると、気づくことがいろいろとあります。

 

まず、漆喰の部屋と布クロスの部屋では、エアコンをかけた際の涼しさにかなりの差があるということ。

 

なぜか漆喰の部屋で冷房をかけると、非常に効くのです。

 

一方、布クロスで仕上げているオフィス(私が最も過ごす場所)に関しては、

空気が湿っぽいですし、結果、エアコンの効きも漆喰の部屋に比べると劣るような気がします。

 

無垢床は、梅雨時期でもジメッとしていないです。

漆喰と無垢床のおかげか、そもそも梅雨時期でも湿度は60%台です。

 

冬も湿度は30%台になることはありません。

 

そして焼肉をした後も一晩で見事に臭いが部屋に残っていないのです。

(約肉後も窓は開けません)

 

空気がキレイ。

湿度も快適な状態をキープしてくれる。

照明の反射が漆喰だととても柔らかい。

 

などなどのメリットがありますが、

私が自然素材にこだわった最大の理由は、ヨーロッパの住宅を見たことが大きかったのですが、

要は経年美化するからなのです。

 

ヨーロッパの住宅や建築物を見て思ったのですが、

築100年、200年の建物がゴロゴロしています。

 

でも、どれも古臭く感じないですし、むしろ味わいが何とも言えない。

 

その理由を自分なりに考えていたのですが、

建物の仕上げ材が傷んでいても古臭くないのは、

全て自然素材、すなわちホンモノの材料を使って建てられているから、

ということが分かったのです。

 

今の家が終の棲家という前提で建てていますので、

長年、愛着を持って住み続けたい。

 

そのためにも、年月の経過と共に味わい、風合いが増す家にしたい。

 

なので床も壁も天井もこだわりをお伝えし、

デザイナーさんにそれでコーディネートしていただきました。

 

結果、住んでまだ3年ですが、今でも大満足です。

 

自宅にずっと愛着を持って、後30年以上、住み続けたいと思っています。

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