生まれて初めてニセコに来ました。
ニセコは近年、オーストラリアや中国の人たちが冬にスキー目的で訪れるだけでなく、
土地を購入し、別荘を建てたりしていて、土地の価格の上昇率が道内一、
ということを耳にしていたので、その現状を見たくて訪れました。
実際、建築中の現場が多々あり、道を歩いている人も海外の方が多かったです。
冬はもっと海外の方の比率が上がるそうですが・・・。
そして現地のことは現地の方に聞くのが一番、
と思い、地元の方が経営する居酒屋さんでいろいろと教えていただいておりました。
ニセコに別荘を購入される海外の方は、もうすでに世界に何個も別荘を持っている、
そういう超セレブの方が大半、とのことです。
で、ここニセコで仕事をしていると、
海外のセレブの方と知り合う機会が自然と生まれる、
とのことでした。
その縁をきっかけに、世界に出ていく若者もいるそうで、
確かにビジネスチャンスが転がっているかも、と感じました。
セレブの方の別荘は、外観を見ればすぐに分かります。
メチャメチャかっこいいのです。
外観のデザイン、外構など、全てにこだわりを感じます。
ただ特徴がどうもあるようで、
オーストラリアの方が建てる別荘は、とにかく木をふんだんに使っていて、
更に外構も緑をかなり多くするそうです。
一方、中国系の方が建てる別荘はコンクリートを中心とした無機質な建物が多いとのこと。
そんな中、最近起きている現象として、
オーストラリア人の方が別荘を売り始めているそうなんですね。
そもそも、静かに過ごしたいとニセコを選んで別荘を建てていたそうなのですが、
ここ最近はニセコも建物が多く、中国の方が増えて騒がしくなってきていて、
ゆっくり過ごせないそうなのです。
で、オーストラリアの方が売りだした別荘を中国の方が買うということが増えているそう。
そして冬の期間のニセコのバブルっぷりは、本当にすごいそうで、
ほぼすべてのレストランは予約でいっぱいになるそうです。
たまたま乗ったタクシーの運転手さんは、
「冬のこの辺りのタクシーの運転手の給料は、手取りで50万超えるよ!」
と教えてくれました。
でもこうした観光客相手の商売で成功してしまうと、
本業の質を高めたり、サービス力を磨くという発想をしなくなってくると思うのです。
もっと魅力的な観光地があらわれたりしたら、
一気にこの街の商売はおかしくなるだろうと感じました。
実際、小樽はそうなっていて、かつての風情はなくなり、
日本人にとって魅力的でなくなってきています。
冬にニセコを訪れる日本人もドンドン減っていくでしょう。
このように、日本で商売をするのに、日本人に支持されなくなった施設、街は危険です。
インバウンドのバブルは危険だな、と改めて感じました。