次の歌は1971(昭和56)年、愛知県心身障害者コロニーで働く人たちのサークル「コロニーぶらんこ」の創作曲。子どもたちの願いや思い、コロニーで働く人たちの思いをこめた歌。
ブランコが揺れる 僕の夢のせて ゆれている
ブランコが揺れる 僕の夢のせて ゆれている
僕のこの手とこの足が
まっすぐに伸びて歩けたら 一人でブランコにのりたいな
ブランコが揺れる 僕の夢のせて ゆれている
ブランコが揺れる 僕の夢のせて ゆれている
僕の体が強くなって
何でも自分で出来たとき 母さんの待ってる家に帰るのさ
ブランコが揺れる 僕の夢のせて ゆれている
ブランコが揺れる 僕の夢のせて ゆれている
空を翔る鳥になって
ぼくらの生きてるよろこびを もっともっとみんなに知らせたい
歌が作られたコロニーは「心身の発達に障害のある人々が明るい幸せな生活を営むことができるように、療育、医療、教育、職業訓練、授産などを行うとともに、在宅の障害者や家族の相談や指導にも応じる」また「すべての人の願望である心身障害の原因の探求や治療と予防を図るための研究をする総合的な福祉センター」とHPで紹介されている。
近くの児童公園のブランコ、思いっきり足を動かしたり、立ち上がって身体全体で大きな振れを楽しむ子らを見てほほえましく思っていた。しかし、ブランコにのれることを願って訓練などに励む子らのことを知りながらも、自分には頑張ってと願うしか方法がない。
(写真:寂しそうな雨上がりのブランコ)