訪れた施設の玄関に入ったら金木犀のいい匂いが漂っていた。「採っておきたいこの匂い」という文を読んだことがある。あちこちで今盛りと咲いている。
金木犀が本格的に咲くと、秋の味覚の王である「松茸」が出始めると聞いている。昨日の新聞に錦川流域で地元産の出荷が始まった、と写真入りで載っていた。口に入る値段ではなかった。
ある方の文章を読んでいて「夫婦の口争い」の様子が目についた。原因のたわいないことは世間の常識どおりだった。興味は、最後にその落としどころがどのように書かれているかだ。
何ごとも無かったように「いつもの口相撲」だった、と結んであった。相撲の勝負は当然奥様へ軍配が上がっていた。
上手い表現だと思った。所詮は夫婦の争いだが相撲だといってしまえば、丸い土俵での勝負には角が立たず丸くおさまるということだろう。
松茸と金木犀について、その香りと匂いそして美味しさ、これの上手い言い回しはないかと頭をひねるが浮かばない。
いつも、ジュースを飲んで「ジューシー」と言うレポーターに「当たり前だろう」と言っている事を反省しなければいけないか。でもレポーターは仕事だから上手く伝えて欲しいものだ。
(写真:花瓶にいけられた金木犀)