困難を乗り切って、島の公演に臨みます。
フェリーでの移動に、
まずは、こちらの必要な時間は、
清掃車が乗るため、ダメ、だとのこと。
再三お願いして、何とか清掃車の時間を動かしていただく。
が、一難去って、また一難。
フェリーには、うちの7tトラックは乗らない!!
長さが足りない。
そのため、長門の仕込みの日に周南まで移動して4tトラックを借りる。
長門のバラシで、4tに積めるだけ、積んで。
あとは、手持ちでフェリーに載せる。
前日仕込の日、朝7時過ぎにフェリー乗り場へ。
いや、ほんと、4tにけっこう積むことができて、
おかげで、思っていたよりもスムーズに出発。
体育館はギャラリーがなく、
仕込に多少手こずるが、
急遽増員したため、何とか帰りのフェリーに間に合うことができました。
さて、さて、
リハーサル。
小・中学生に、幼稚園生が加わっての参加。
くぁわいいーー!!
今回はスペシャルバージョン。
子どもたち全員舞台に乗ります。
ラスト1週間みっちりやったそうな。
その成果、出てました。
いよいよ島での公演。
ぞろぞろと、島の人たちも集まってくれました。
開演前には、子どもたち大人たちばらばらと、
70人くらいの客席になったろうか。
満席とはいかないけど、
とてもあたたかな空間となる。
そして、開演。
客席は、静か。
静かに観ている。
小さな子どもから、島のおじいさん、おばあさんまで。
久しぶりのこの感覚。
言葉が等身大で届いていく。
演劇はLIVEだ。
そこに生きている人がいてこそ、生まれる芸術だ。
そのことを噛みしめることのできる、贅沢な時間だ。
子どもたちは、出番も精いっぱい。
歌も難しいし、
振り付きだし、
それでも幼稚園の子だってがんばっている。
中学生は、中学生なりに、
完璧な振り。
島の異年齢小集団の子どもたちが、
仲が良く、互いに影響し合っていることを感じる。
1幕のラストの先生方が歌うサプライズと、
キャンドルサービス。
終わると客席から拍手が。
嬉しい反応だ。
2幕は参加はなく、
芝居をじっくり鑑賞してもらう。
難しい言葉が多いだろうに、
懸命に、食い入るように観ている。
ちょっとこちら側にアクシデントがありましたが、
ま、まぁ、ご容赦ください。
幼稚園生や、小学1年生には、
少し難しいと思うのだが、
飽きることなく、しっかり公演を観ていた。
終演後のあいさつで、
「僕たちは、こんなに本格的な演劇を見るのは初めてです。」
といった言葉は印象的。
うん。
そういう仕事をしているよな。
トラックの乗るフェリーまで2時間近くあったので、
教室を借りて旅ミーティング。
秋の旅のことを話す。
帰りのフェリーに乗り込み、
同じ島の次の港に寄ると、
そこに、今日観てくれた小さな3人姉弟が見送りに来てくれました。
わざわざー!!
本当に、これは、すっごく嬉しかったー!!
文化庁公演でなければ、実現しなかった公演。
本当に、ありがたいことです。