a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

演劇のある日常へ。

2011-04-24 15:42:55 | Weblog
このたびの東日本における大震災に対し、
これから長期にわたって様々な復興支援が行なわれると思います。

私たち東京演劇アンサンブルでも、
何かアクションを起こそうと考えておりましたが、
多くの演劇人、芸術家の仲間とともに、演劇人としてできる支援をしていこうと思います。

日本新劇製作者協会(製作協)理事会では、
東北演劇鑑賞団体連絡会で被災した人たちに、
公演会場などで募金を集めたりしながら、
直接支援金を送ろうと動いています。

日本赤十字や、その他の団体に託すこともありですが、
なかなか、届かせたいところに行くかどうかは、難しいところですし、
何より、時間がかかっているようです。
そのため、直接演鑑に手渡しできれば、
と思っています。

それから、日本・児童青少年演劇劇団協同組合(児演協)などを中心に、
「子どものための舞台芸術創造団体の会」という団体を立ち上げました。
児演協のほか3団体で立ち上げて、
具体的な支援を進めていくことになっています。
詳細は団体のブログなどでご確認ください。
チャリティー公演の追加情報などもブログの方でお知らせします。
http://pfc2011.jugem.jp/?eid=8

この団体は、基本的にはすべての被災地に芸術家を派遣し生の舞台芸術による公演を企画しております。
それには、まだまだ時間も必要で、
まずはそのための支援金を集めるためにチャリティー公演を日本全国でスタートしております。
都内各地でもすでに様々な形で開催されております。

東京演劇アンサンブルは、5月28日(土)・29日(日)と
ブレヒトの芝居小屋をチャリティー公演のために提供いたします。
また、朗読など劇団員の有志で参加する動きも出てきています。
公演内容は、現在企画募集中です。演劇だけでなく、
音楽や大道芸など、1団体30分程度の作品を上演していきます。

そして、東京公演の再演が望まれる声の大きかった『おじいちゃんの口笛』も、
急遽7月2日(土)・3日(日)とブレヒトの芝居小屋で公演することにしました。
こちらもチャリティー公演として、収益金を被災地支援のために役立てることにします。

被災地すべての人たちが日常を取り戻すには、
本当に長い時間がかかると思います。
私たちは、演劇人として、
少しでも早く「演劇のある日常」を取り戻していただくべく、
演劇人にできる支援を続けていこうと思います。