握手をめぐって、国籍認定・市民権認定を拒まれる? そんなバカな、なんて形式的な―と思えるが、まあ記事本文を読まずともオチは分りそうな例:
BBC Algerian woman denied French citizenship over handshake 20 Apr 2018
宗教的信条によって、公務員氏との握手を拒む。
『やあよろしく。これから我々は同胞だね』と文書を手交しようとして『握手を拒否します。思想信条によって、貴官との握手はできません』と言われたら、おめえ共産主義者だって形式的な握手位しただろう、本国で粛清される恐れがあってさえ、現場の止むをえざる妥協くらいはしたんだぞ、とかいいたくなるだろう。
「A French appeals court has upheld a ruling denying an Algerian woman citizenship after she refused to shake the hand of a senior official.
The woman, who has not been named, said her "religious beliefs" prevented her from shaking the hand of the male official in the citizenship ceremony」
『あのね、これ、うちらの様式で、仲間になったよという表現なんだ。儀式として慣例として定まっていてね?』
『拒否します。私の文化では、それは極めて破廉恥な行為なのです。ひとまえで、そんな破廉恥はできません』
…いや、まあ、双方の理屈が双方共に成り立つものであるのは、それぞれの文化圏でそれぞれに成り立つものであるのはそのとおりでしょうが、うん、まあその。
『ここは自由の国だわ。だから私の自由も完全に保障されるべきなのよ』というのも、それはそれで主張だろうが、誰のコストでどれほどの自由を保障すべきかというのもそれはそれで国民主権の名の下に合意されていくものだろう。さすがに
「A government ruling said it showed she was "not assimilated into the French community" and denied her citizenship」
こういう判断に至るのも、合理的な判断の一つというべきだろう。
「The government then denied her naturalisation, saying she was "not assimilated" for avoiding the symbolic ritual.」
我々なり、西欧の文化であれば、並みの挨拶である。あまりに教条的すぎて、国民統合に難だといわれたら、そりゃそうだなと。難民なり、居留外国人として一定の配慮対象としてならともかく、いざ帰化というときに忠誠宣誓を口先だけでもするとかいう儀礼をさえ拒否するなら、うん、まあ…硬化する反応も、そりゃあ…と思われる。
権力の濫用ではないか、といわれたら、そりゃ権利の濫用を相互に抑止してこそ社会生活が成り立つわけですからね?と返すのだろう。
我が国でも起きるだろうお話であり、注意し、学んでおくにこしたことはない。
BBC Algerian woman denied French citizenship over handshake 20 Apr 2018
宗教的信条によって、公務員氏との握手を拒む。
『やあよろしく。これから我々は同胞だね』と文書を手交しようとして『握手を拒否します。思想信条によって、貴官との握手はできません』と言われたら、おめえ共産主義者だって形式的な握手位しただろう、本国で粛清される恐れがあってさえ、現場の止むをえざる妥協くらいはしたんだぞ、とかいいたくなるだろう。
「A French appeals court has upheld a ruling denying an Algerian woman citizenship after she refused to shake the hand of a senior official.
The woman, who has not been named, said her "religious beliefs" prevented her from shaking the hand of the male official in the citizenship ceremony」
『あのね、これ、うちらの様式で、仲間になったよという表現なんだ。儀式として慣例として定まっていてね?』
『拒否します。私の文化では、それは極めて破廉恥な行為なのです。ひとまえで、そんな破廉恥はできません』
…いや、まあ、双方の理屈が双方共に成り立つものであるのは、それぞれの文化圏でそれぞれに成り立つものであるのはそのとおりでしょうが、うん、まあその。
『ここは自由の国だわ。だから私の自由も完全に保障されるべきなのよ』というのも、それはそれで主張だろうが、誰のコストでどれほどの自由を保障すべきかというのもそれはそれで国民主権の名の下に合意されていくものだろう。さすがに
「A government ruling said it showed she was "not assimilated into the French community" and denied her citizenship」
こういう判断に至るのも、合理的な判断の一つというべきだろう。
「The government then denied her naturalisation, saying she was "not assimilated" for avoiding the symbolic ritual.」
我々なり、西欧の文化であれば、並みの挨拶である。あまりに教条的すぎて、国民統合に難だといわれたら、そりゃそうだなと。難民なり、居留外国人として一定の配慮対象としてならともかく、いざ帰化というときに忠誠宣誓を口先だけでもするとかいう儀礼をさえ拒否するなら、うん、まあ…硬化する反応も、そりゃあ…と思われる。
権力の濫用ではないか、といわれたら、そりゃ権利の濫用を相互に抑止してこそ社会生活が成り立つわけですからね?と返すのだろう。
我が国でも起きるだろうお話であり、注意し、学んでおくにこしたことはない。
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