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空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

【講義用意】労働問題、労働組合のメモ

2019-03-31 12:46:54 | ノート
ところで私は中学生のころから『新編 民主主義は工場の門前で立ちすくむ』に慣れ親しんできた筋金入りでもある(2018-11-09)」。それゆえ、「労働組合が不要だと叫ぶヤツは、労働組合の機能や役割を捨象しているか、本来の労働組合、ユニオニズムを知らないだけ」とかいう寝言を聞けば



「うん。だからド左翼の僕は、本来の労働組合、ユニオニズムを熱烈に支持する。ところで今現に労働組合でございとかいってる労働貴族ども、すなわちプチブルは打破の対象であるので打破しようとするのです。プチブルの走狗も同様に批判対象ですよ」とか思うわけである。



『新編 民主主義は工場の門前で立ちすくむ』を、未だに持っていて読み返しもする。それほどの核心的な左派魂を持つ者にして、なお今の自称左派を―場合によっては―蛇蝎の如く嫌うのは、それはそれで結構な理由があるのである。

 いいよなお貴族様は。「アベ政治を許さない」ってお題目を唱えてれば満足できるんだから


関連:「労働組合いろいろ【講義用tipsメモ】(2018-11-27)」

関連:「なんで労働組合が(かつてのように)流行しないかって言えばね(2018-11-11)」

転職が容易になれば、そしてそれを吸収する労働需要があれば、ブラック企業は(少なくとも、それなりに)淘汰されるだろう。「働かせてやってるんだから、ありがたく思え」「食えるようにしてやった恩を忘れるな」なんてモラル・ハラスメント発言かまして平然としていられる人間のクズどもがのさばっているのは、景気が悪く職場の数も少ないが故ではないか。新卒は、だからこそブラック状況に押し込められ続けているのではないか

 なお私に「上司が言ってはいけない台詞集」をひととおり言い放ったのはもと最高幹部様。まあ、その程度だから極官がそこで、「長」にはなれなかったんだよとは思う。私はできるだけそっちのコースは逃げて学術業績のほうでなんとかする方向なので知ったこっちゃないが。

個々の無力な―それゆえに哀れさをます―労働者は、理念的には頼りになるはずの労働組合が既に自分たち末端の労働者へ視線を向けていないと実感を深めていっている、というわけなのだ。
 確かに構造的な問題はあり、その構造をえいやと改造するには政権交替でもなければできないだろう―というのは尤もではある。だが、いつか来る労働者のための政権交替が来るまで、それまで個々の労働者はひき潰され続けろというのだろうか? せめて組合員だけでも救ってはどうだろうか?


 ところが



 という状況になってきたなあとため息。



 のこり5%の宜しい労組がそのほかの労組に改善をもとめていく…というシナリオは…まあ現実には無理なんでしょうね。
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