空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ヒズボラはイスラエル兵の手足,頭部,ほぼ完全な死体を保有する

2008-01-20 17:25:13 | Newsメモ
 ヒズボラ指導者ナスララ師は久しぶりに姿を現し,支持者に語りかける。支持者は「神はNasrallahを守護せよ!」「アメリカに死を!イスラエルに死を!」と応える。

BBC news Middle East Hezbollah has Israel 'body parts' 19 January 2008

 ―ところで1,2の日本語報道を見たところ,イスラエル軍が自軍兵士の遺体を残して撤退した―という意味合いで書かれているんですが:
AFP ヒズボラ指導者が1年ぶりに公の場に、イスラエルをけん制 2008年01月20日 08:57:「…「(イスラエル軍は)頭部や手足だけでなく、頭から骨盤近くまでほとんど無傷な死体をも置き去りにしていった」…」
U.S.FrontLine イスラエル兵の遺体保管 ヒズボラ指導者 更新2008年01月19日 17:24米国東部時間:「…この日の演説で、ナスララ師は「イスラエル軍は非常に弱く、大勢の兵士の遺体を置き去りにした」として「われわれの元には頭部や腕、脚が残されている」と述べた…」

 BBCの伝えるところでは,寧ろヒズボラ兵が(積極的に)イスラエル兵の部分遺体を収集していたように読めるんですけど。

「我々の戦士らはあのシオニストどもと戦い,対峙した。彼らは奴等を殺し,そして連中の死体の各部を収集した」

「私は無価値なinsignificant部分遺体について言ってるんじゃない。私はイスラエル人に言うのだ,我々はおまえらの兵士の頭部,手や足を保有しているのだと。我々は更には,頭部から骨盤まで,殆ど完全な死体をも持っている」

 なんで埋葬もせず掴んで放さないかといえば,イスラエル兵の部分遺体は囚人・捕虜の類の交換につかえるから―既に実績あり―というわけで。
 ま。イスラエル人の死体が,いったい生きたアラブ人の何人分に匹敵するか,そんな交渉についての報道があれば我々も知ることができるってわけですね。

 …んーまぁ…。当事者とすれば,死ねば何にもわかりゃしませんけど…。黒焼きにされたあげく道路のゲートに吊られたりするよりは,生命の通貨扱いされたほうが,まだしも遺族としてはましかもしれません。ええ。

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