いよいよ合宿の後半というか、この屋久島合宿のテーマであったサバイバルがスタートする。
【合宿の趣旨】
今年の7月の同期会の席には、この合宿ノートは別の「北海道パート'78」が持ってきてあった。当時の合宿メンバーがそれを約40年ぶりに読み返し、懐かしさもだが、自分が書いた文章に対しては「恥ずかしいね」とそれぞれが口にしていた。私も同感だ。青臭く若かったといってしまえばそれまでだが、純粋でもあった。上の趣旨もそうだが、そんなことを純粋に追求しようとしていたのかと思うと…
4/2
○ サバイバルをするのに適当な場所を求めて陽が昇る前に出発する。海面に映える月の照り返しが美しかった。候補地として考えていた瀬切川がイメージとちがっていたので、そこを断念し次の候補地であった大川を目指す。そして、大川の海岸に決定。
サバイバルの場所を探しながら移動いているところ
途中で…
そして大川の滝に到着
ここの海岸でサバイバルを始めたのだが、ここから3日間の記録がない。この合宿ノートはメンバーの誰もが時間があるときに自由に書いていいのだが、誰も書いていないということはサバイバル中はノートからも離れましょうということだったのか(定かでない)。なにしろ、テーマが原初の人間性の追求なのだから。
サバイバルの地と決めた海岸(大川の滝のすぐ下)
きれいな海で、魚がたくさん捕れる予定であった…
【住】
流木とフライ、ポンチョでそれらしいものをつくった。
開放感にあふれ、夜は波の音、川の音が心地よく、また、満天の星を仰ぎ見ることができた。
【食】
海の幸・山の幸でいっぱいのはずだったが、そうは甘くなかった。魚は1匹も釣れなかった。
そのかわり、トコブシ、カメノテ、ミナなどは捕ってくださいとばかりに海岸の岩にいっぱいいた。それにツワブキ、ヨモギ。
メシを作っているところ
これは後輩達が見つけてきた野生のバナナ。青臭くて食えたものではなかった。
食後だろうか、海に沈んでいく夕日をみんなで眺めている。
贅沢な時間がゆっくりと流れていく。
夜のとばりが降りると、流木を燃やしてミニファイヤー
汀のさざ波寄せる波。星空の下パチパチと燃える焚き火を囲んで、人生を、ワンゲルを語ればいつしか夜も更けた。川原で星を数えながら眠りにつく。枕元を流れる清流の音でか、潮騒でか何度も目を覚ました。その度に星の配置が変わっているのだ。西の空のオリオンを見つけては安心し、又まどろむ。
(「木霊」の「嗚呼!屋久島サバイバルパート」に綴っていた一文)
-続く(えっ?)-
【合宿の趣旨】
今年の7月の同期会の席には、この合宿ノートは別の「北海道パート'78」が持ってきてあった。当時の合宿メンバーがそれを約40年ぶりに読み返し、懐かしさもだが、自分が書いた文章に対しては「恥ずかしいね」とそれぞれが口にしていた。私も同感だ。青臭く若かったといってしまえばそれまでだが、純粋でもあった。上の趣旨もそうだが、そんなことを純粋に追求しようとしていたのかと思うと…
4/2
○ サバイバルをするのに適当な場所を求めて陽が昇る前に出発する。海面に映える月の照り返しが美しかった。候補地として考えていた瀬切川がイメージとちがっていたので、そこを断念し次の候補地であった大川を目指す。そして、大川の海岸に決定。
サバイバルの場所を探しながら移動いているところ
途中で…
そして大川の滝に到着
ここの海岸でサバイバルを始めたのだが、ここから3日間の記録がない。この合宿ノートはメンバーの誰もが時間があるときに自由に書いていいのだが、誰も書いていないということはサバイバル中はノートからも離れましょうということだったのか(定かでない)。なにしろ、テーマが原初の人間性の追求なのだから。
サバイバルの地と決めた海岸(大川の滝のすぐ下)
きれいな海で、魚がたくさん捕れる予定であった…
【住】
流木とフライ、ポンチョでそれらしいものをつくった。
開放感にあふれ、夜は波の音、川の音が心地よく、また、満天の星を仰ぎ見ることができた。
【食】
海の幸・山の幸でいっぱいのはずだったが、そうは甘くなかった。魚は1匹も釣れなかった。
そのかわり、トコブシ、カメノテ、ミナなどは捕ってくださいとばかりに海岸の岩にいっぱいいた。それにツワブキ、ヨモギ。
メシを作っているところ
これは後輩達が見つけてきた野生のバナナ。青臭くて食えたものではなかった。
食後だろうか、海に沈んでいく夕日をみんなで眺めている。
贅沢な時間がゆっくりと流れていく。
夜のとばりが降りると、流木を燃やしてミニファイヤー
汀のさざ波寄せる波。星空の下パチパチと燃える焚き火を囲んで、人生を、ワンゲルを語ればいつしか夜も更けた。川原で星を数えながら眠りにつく。枕元を流れる清流の音でか、潮騒でか何度も目を覚ました。その度に星の配置が変わっているのだ。西の空のオリオンを見つけては安心し、又まどろむ。
(「木霊」の「嗚呼!屋久島サバイバルパート」に綴っていた一文)
-続く(えっ?)-