海辺のカフカ (下) (新潮文庫) | |
村上 春樹 | |
新潮社 |
今年、最初の本は、昨年 上巻を読んでそのままにしていたカフカの下巻
を読みました。
上巻のナカタさんの動向が盛り上がっていくかなと思いましたが、
今ひとつ盛り上がりにかけました。
ナカタさんの旅も高松の図書館で佐伯さんとの出会いで終わり、主人公カフカ
との接触もなく、終わってしまいました。
田村カフカは、変わった少年のまま終わってしまって、母親なのか姉なのか
捨てられたショックを埋め合わせるための旅のようにも思えた。
小説としての面白みというと、奇怪なことなども入ってきて盛り上がる部分
もありますが、個人的にはトーンが低い読み物でした。