鳥取市大桷に鎮座される「桷間(かくま)神社」。御祭神は『素戔嗚尊』
創始は不詳、古来より「牛頭天王」と称し、明治元年(1868)に桷間神社と改称。
もはや諦めの境地に達しそうな(笑)石段、また石段の参道をひたすら登り、境内へ。社殿の後方に見えるのは緑の木々、その奥にさらに深く緑の木々・・平地の多くない山間では山の一画を切り開いて境内とするのは、至極普通の成り行きなのです。
拝殿前に奉納された石灯篭、年代は確認し忘れましたが特に笠の部分など、とても凝った意匠。
香立てが置かれ、狛犬さんは三段の台石の上に。その労力を考えると神への崇敬、おらが村の鎮守の神様・・の想いがひしひしと伝わってくる気がします。
妻入り拝殿の前左右より神域を守護されるのは、明治三十一年(1898)九月奉納の出雲丹後の構え狛犬さん一対。世話人:谷口直十郎・砂田定次郎・花田勝蔵の刻。
阿吽の目線を合わせてしまうとまるで睨み合っている印象ですが、いえいえ、決してそんな事はありません。阿吽を逆にしてみると「こっそりと悪戯の相談をする”まぶだち”」みたいに見えてきませんか(^▽^)
すっきりと切れ上がった端正な後姿。石工名が無いのが惜しまれます。
参拝日:2012年4月15日