鳥取市嶋に鎮座される「松嶋(まつしま)神社」。御祭神は『国常立尊・木花開耶姫尊・瓊々杵尊』
創始不詳、古来より「松上大明神」と称し、明治初年に「松嶋神社」と改称。入母屋造平入、正面に千鳥破風、向拝に唐破風を備えた八棟造の美しい本殿。
御本殿廻縁の左右より神域を守護されるのは笏谷石の神殿狛犬さん一対。福井県の神社では良く見かけますが、鳥取県ではおそらく初めてではないかと思われます。
本殿向拝木鼻には獅子と獏
頭貫の木鼻には鳳凰・・本当にそうだろうか(^^;) 今ひとつ自信がない。
拝殿はごく普通の佇まい、注連縄と下げ緒が無ければそれと気づかないかも・・
拝殿前左右より神域を守護されるのは出雲丹後系の狛犬さん一対。「明治四十三年(1910)七月日」の刻。
阿形さんの下唇から顎にかけての異常な太さは、おそらく風雪等によって落ちてしまった部分を補修結合したものと思われます。顔立ちはかなりユニークになりましたが、こうして大切に補修されているのを見せて頂くと、ただ素直に嬉しく有難い。
拝殿右、安産にご利益があるとされた松の巨木が大切に祀られる「大松舎」。
境内の向こうに広がるのどかな風景、真っ赤な藪椿の可憐さ
御祭神の『木花開耶姫』の化身とされる桜の参道、山陰の春はまだもう暫くこの地にとどまり、美しい花景色を見せています。
参拝日:2012年4月15日