鳥取市東今在家に鎮座される「上山(かみやま)神社」。御祭神は『須佐之男命・櫛名田比売命』
創建は不詳「因幡国原に東面する面影山麓には古くから集落が存在し、豪族が住んでいた。当時大和朝廷の制度は氏族は必ず氏神を祀っていたので古くからあったものと考察され、社叢は千年の歴史を物語る。旧記に明和三年(1766)九月社殿建立と有り「牛頭天王」と称す。明治元年「上山社」、明治七年「上山神社」と改称。大正九年火災に遭い社殿焼失。大正十五年本殿・幣拝殿を建立。」境内案内より
山間の四月、午後五時過ぎは神社参拝には絶対に不向きです!。分かっていても「ここまで来て」、「せめてここだけでも」と言う思いがいつだって理性を抑え込んで、こんな薄暗い参道を見上げる結果に(^^;)
石段参道の上、鬱蒼とした社叢を従えて静かに佇む拝殿。
拝殿前左右より神域を守護されるのは大正十五年(1926)七月建立の出雲構え狛犬さん一対。石工名は無く寄進者「青年義友会」の刻。
陰り始めたお日様の下で見る狛犬は怖いという人もいますが、この仔たちは本当に優しく穏やかに参拝者を見守っている。
境内の片隅、幾段もの台座の上に大切に祀られているのはこの地の産土神でしょうか?
参道の木々の手入れをされるのは氏子の方々でしょうか? 命綱に託して神域を手入れされる姿に深く頭を下げて、私たちは産土の社を後にします。
神社が鎮座されるのは、因幡三山の一つで標高100mの「面影山」の東麓。その美しい姿が「天の香久山」に似ているとして、国司達は都を偲び「面影山と」名づけました。旧国府町にある「因幡万葉歴史館・時の塔 」からは、この面影山の姿を見ることが出来ます。
参拝日:2012年4月15日