山口市滝町に鎮座される「山口大神宮」末社「高嶺稲荷神社」。御祭神は特に固有名詞がない為『稲荷神』とします。
由緒「鎮座当時の「山口伊勢二所太神宮」(木版)の境内見取図によると、現在の神楽殿の近くにあったものと思われる。その後現在地に移され、大正12年に改築された。農産物の守護、商売繁昌、三難(火・盗・病)消除の神として古くから篤い信仰を受けている。」公式HPより
拝殿前左右より神域を守護されるのは、それぞれに玉と巻物を咥えた「昭和三年五月」建立の神狐さん一対。
社殿の奥上方にて神域を守護されるのは巻物を咥えた神狐さん。優しく見返る神狐さんは小さな玉を咥えている様子。
参道入り口左右より神域を守護されるのは「昭和7年(1932)2月」建立の狛犬さん一対。狛犬さんというよりも獅子に近い、興味深い顔立ちをされています。前足の小さな羽のような毛束は何を表しているんでしょうね?
鳥居の内より神域を守護される神狐さん二対。どちらも巻物と玉を口に含んでいます。参道向かって右手の神狐さん。
参道向かって左手の神狐さん・・・・巻物を咥えた神狐さんは・・・どちらも立派なおのこだという事実にちょっとばかり(´///ω///`)
手水舎の左右より神域を守護される神狐さん。この稲荷社の中では一番あどけない表情で参拝者を迎えてくれます。
黒い輝きをまだ失っていない、陶器製の狛犬さん一対。どの場所にいて神域を守護されていたのか・・今はお役目を終え、大地に腰を落ち着けてゆったりと過ごされているご様子。
口中に大きな玉を含んだ阿形さん、少し困ったような顔で後ろを振り返る吽形さん。久々に素敵な焼き物の狛犬さんに出会えました。
神の社に、水辺の風景は殊の外よく似合い、鮮やかな紅葉が更に彩を添えて美しく・・。
一面に散り敷いた紅葉の上を歩く・・なんて素敵で贅沢な一時。
参拝日:2013年4月17日&2015年11月11日
特に表情が良いですね。
その点、こちらは同じように見えてしまう狛犬が多いように思います。
ところで、メール届いていますでしょうか?
昨年、PCを換えた事でアドレス帳が引き継げなかったので苦労してます。
関東の狛犬、
特に江戸流れの狛犬は最強だそうですよ。
もっと沢山の江戸流れを撮りに行きたかったと
たまに思い出したように言っております😊
PS:メール、無事に探し出せました。
当時、この石工さんたちはどんな階級の人だったのでしょう。ごく普通の石工さんが、これだけの技を身に付けていたのでしょうか。それとも、かなりの芸術家(とは言わないでしょうが)として認められていた人なのでしょうか。
狛犬の奉納を依頼された時、石工さんは自分だけの「狛犬」を作り上げようと腕を奮ったのでしょう。
誰かの物まねでない独創的な狛犬さんは、当然、外の神社の氏子さんたちの目に留まり、我が神社にも!と依頼も増えたのではないでしょうか。
そうして狛犬の台座に自らの名前を刻む事で、その存在を知らしめたのでしょう。
各地に残る、名人と呼ばれる石工さんの狛犬さんも、初期の作品には銘が刻まれていません。
それでもその人の作品とわかる、独自の工夫が成されています。
それやこれやで、狛犬さんとの出会いは感動と驚きの宝庫です😊